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　こんなCGが制作されるほど、重要な様々な役割を果たしているリアウイング・・・。

　F355challengeでは、1998年のレギュレーションから装着が可能になった「challenge純正リアウイング」ですが、装着してリアのダウンフォースを増やすだけでなく、角度を調整することで荷重変化を起こすことが可能な機能パーツなので、正しい使用方法で活用すればサーキットが走り易くなる嬉しいパーツです。

　実測でも10°の調整が可能で、翼端板上端の角度で調整するのではなく、図にあるようにウイング本体の角度でセットするように指示があります。
　角度で調整する理由は、車高の前後バランスを変更すると同時にウイング角度も変化するので、車高と明確に分けて角度によるウイング単体での管理が必要だそうです。

　また、このリアウイングの角度は、スプリングレート・前後車高バランス・減衰力設定とも密接にリンクするので、この無数のパズルを謎解きながら理想的なクルマの動きを追求するのも走る愉しみの一つ・・・。
　実際にリアウイングの角度を調整して挙動の違いを体感すると、安心してペースを上げて走行することが出来るので、外見ではなく機能部品としての役割を確実に果たしています。


　また、昨年にFスポイラーを装着してからは、これまでのRウイング設定値では役に立たなくなりましたので、順を追って再度調整していましたが、スプリングレートやダンパーセッティングの変更と合わせて、最近やっと美味しいところが見付かり始めました。

　以前にこちらでご紹介した「S/N」・・・。

　この「S/N」は、challengeに限らずその個体の素性を知るうえで、整備を行うにあたっても重要な役割を果たします。

　←のchallengeに共通する点は、「S/N」が連番で「同じロット」であるということ・・・。
　使われているパーツが同じなので、シャーシ・エンジン・ミッションの仕様が共通ということになります。

　しかし、共通と思われているchallengeも年式によって仕様が一部異なります。
　また、「ディーラーchallenge」もベースとなるberlinettaの年式によって基本仕様が微妙に異なるので、入手する際には判断基準を知るためにも調べてみると良いかも知れません・・・。

　Ferrari社で生産され、Ferrari社に「challenge」として登録されている個体が「ファクトリー challenge」・・・。


　海外からの情報によれば、少ない気もしますが、その総生産台数は全世界中「109台」だそうです。
　そして、日本に現存すると思われる台数は、およそ「25台前後」です。
　

　また、その中でも「ファクトリー」「ディーラー車（JPN）」「フル98スペック」「Rosso Corsa」という条件のF355challengeに至っては、日本で「5台」程度しか確認が取れません・・・。



　その他のモデルについては、以下の台数だそうです。

F355 Challenge
95～98年
109台　（1%）


F355 Cornes Special Edition
97年
20台　（0.2%）



355F1 Berlinetta
98～99年
1042台　（9%）

355F1 GTS
98～99年
529台　（5%）

355F1 Spider
98～99年
1053台　（9%）


355 Serie Fiorano
99年
104台　（1%）



生産台数合計　11,398台　（100%）


Competizione
+1台

　台数については、あくまでもご参考までに・・・。

　小耳に挟んだ未確認情報ですが、F355challengeオーナーが増えるそうです？！

　詳細は不明ですが、オーナーチェンジで新しいF355challengeオーナーが誕生するのか、それとも海外からF355challengeが入ってくるのか？！

　今後を愉しみにしております。



※ ↑は車体番号の下三桁ですが、こちらでも触れた「ファクトリーchallenge」および「ディーラーchallenge」以外の車輌も含まれています。

　また、F355challengeに関する情報がありましたら、軽微な内容でも御一報ください。

　1999年以降、生産が行われていないSpeedline製レース用「F355challenge用」ホイール・・・。


　2004年前後からリアホイールが世界的に欠品しておりましたが、私は4セット持っていたので特に心配しておりませんでした。
　しかし、「どうしても譲って欲しい・・・」とのことで略奪され？、今では2セットしか残っておりません・・・。



「いずれは再生産されるだろう」と予測してひたすら待っておりましたが、中々動きが無いので過去にSpeedline製ストリート用「challengeタイプ」ホイールの購入や「コピー」の製作も実際に検討しましたが、熟慮すればするほど「本物」以外には興味が湧きませんでした・・・。

　ということで、本格的に動いてみることにします。