
各ダンパーメーカーは、ダンパー部品の''フリクション軽減''に挑んでいます・・・。
F1用のダンパーに至っては、宇宙工学まで持ち出してその''フリクション軽減''に努めているんだとか・・・(驚)
↑の写真は、F355純正BILSTEINダンパーの「ロッド」と「ロッドガイド」・・・。
「ロッドガイド」とは、ダンパーのシェルケース上部内にあるもので、ダンパーが上下動を繰り返す際にはこの「ロッドガイド」と「ロッド」に間に''フリクション''が発生します。
各ダンパーメーカーは、この「ロッドガイド」のシールを改良することで''フリクションの軽減''を図っていますが、根本的な解決には至っていないような・・・。
その理由は、スプリングの作動原理・・・。
こちらのビデオを見たときにその原理を初めて理解したのですが、スプリングはその構造から真っ直ぐに縮むことはなく、スプリングの上面と下面が水平には縮まないということ・・・。
このスプリングの横力は、ダンパーの「ロッド」が真っ直ぐに縮むことを拒んで「ピストン」と「ロッドガイド」に負荷を与え、ダンパーが作動する際の''フリクション''を増大させてしまうんだとか・・・。
ストロークが増えるほどこの傾向は強くなるので、ストロークが長い市販車にとっては、微小ストロークのフォーミュラー以上に重要です。
ダンパーの作動''フリクション''を軽減するためには、「ロッドガイド」類のシールだけでなくスプリングでも対策しなくてはあまり意味が無さそうですが、サスペンションの''フリクション''が減りレスポンスが良くなることでサスペンション本来の機能をより果たすなら改善したいものです。
その結果、メカニカルグリップの強化も果たせれば・・・。
Posted at 2009/08/17 01:40:51 | |
トラックバック(0) |
Suspension | 日記