2021年01月22日
そろそろ一定の認識を出しても良いかもしれない。
Chromebookとは何なのか?
またIdeaPad Duetとは如何なるデバイスなのか?
■第一に思うに、【ブック】と言う名付けにもあるがiPadなどのスレート端末や、スマホの様な掌におさまる端末よりはノートパソコンとして性格づけられたOSだと言う事。デスクトップ型で使う機種は(Chrome boxと言う)あるにはあるが。
■それはやはり、Chromeプラウザーをメインに、一部Linuxソフトを、また一部Androidアプリを動かせると言う仕掛け。
■とりわけLinuxのプログラムにはキーボードが必須。学校教育に大量導入されるために作られたなどと言われる部分もある。
■但しLinuxの上には何故かAndroidの開発環境が載っている。また現状(2021年)ほとんどのChromebook機種はメインメモリ4GBだが、Core i7搭載モデルで多くメモリーを搭載した機種など僅かながら存在する。
■起動が(Windowsに比して)速く、スマホと大差ない感じ。cold startもスマホ並。物理キーボードの付いたフタの閉まるスマホ。
■私の手にしたモデルは画面タッチで使えました。またキーボードが脱着出来ました。キーボードを外すと独立して使えてAndroidタブレットやiPadの様な外観。動画鑑賞程度にはこの状態で十分とも言えるのですが、iPadに慣れた私には何故かこの状態のIdeaPad Duetは使いにくかったです。スクリーンキーボードが打ちにくかった。固有の物理キーボードは良いけれどBluetoothのキーボードを合わせるとなんだか使いにくかった。またこの機種固有の問題としてキーボード脱着のギミックが面白いのですが強力な磁石でバシッとくっ付く。でも何となくこの接点部分が真っ先に壊れやすそうでもある。Chromebookの主流はクラムシェル型。キーボード脱着以外にキーボードを360度裏に折り畳んで2in1になる機種もある。この「〜でも使える」が何となく使い方が定まらない感じ。iPadにBluetoothの物理キーボードを付けたよりもIdeaPad Duetをキーボードを外した状態のが不便。この説明わかります? 使った事無いけどWindowsタブレットもこれに近いのでは無いか? 付属のキーボードとそれからPCのマウスも使うとスイスイ使えました。
■そうそうIdeaPad Duetには拡張端子が(付属キーボードの端子を除くと)USBーC一つしか無い。このUSBーCが曲者。通信速度はUSB2しか無い。(USBーC形状の癖にUSB PDは名乗らないが)本体充電端子もここから。だがキーボードでもマウスでもUSBメモリーでも(おそらく電源を補えばCD/DVDドライブやUSB有線LANアダプタでも)付く。更には(ALT DP modeは名乗らないが)外付けモニターにも付いて拡張デスクトップもミラーリングも出来る。だがALT DPを名乗れない中途半端な仕様なので1920x1080を表示させるには垂直同期信号が60Hzに追いつかない(30Hz)。そして60Hz以下なので液晶パネルになってからは他の使い方でほとんど見なくなったフリッカー(垂直同期が低過ぎてチラつく現象)まで発生する。しかも現状1920x1080がUSBーCモニターの下限なんだよね。
■そう言う訳でウチのUSBーCモニター(31.5インチ4K)に装着したら24Hzで動いて(フリッカー出まくりですが)何故か2048x1080と言うカタログスペックにも登場しない不思議なモードになり、モニターのUSBハブにぶら下がるマウスも使えて給電も出来て快適でした。但し1920x1080以下の画素のUSBーCモニターは存在しない。なのでもしもこれをHDMIやDVIで1280x1024とか1280x800とかのモニターで表示させるためには結構面倒な事になる。単なるUSBーCからHDMIへの変換では給電してくれない。USBーCマルチハブの中には給電しつつHDMIに変換してくれる機器もあるがAC/DCアダプタとUSBマルチアダプタとモニター側には更にHDMI–DVI変換も咬ましてやっとこ表示するイメージ。しかもこのイレギュラーな垂直同期信号が通るのか?解像度が低ければ60Hzまで上がるのか?
■ホンの例外的に垣間見た快適な拡張デスクトップ。快適なUSB端子がマルチにあってマウスなど繋ぎながら使う快適さ。更にはそうして使用中も時間で減少するバッテリーを気にせず給電される事。こう言う事にはIdeaPad Duetと言う機種は【不向きで使いにくい】のです。
■そう言う訳で、一方で非力なリソースを上手く動かしてキビキビ起動するOS、その割に外付けモニター外付けマウスなどがあると異次元の使い勝手、Linuxも使える案外物理キーボードに向いたOS仕様、などなどを持っているにも関わらず、IdeaPad Duet固有の問題として拡張端子の少な過ぎる事が災いしそれが使えない。またあれこれ拡張して使うと便利と引換にドンドン据え置き機に近くなるがせっかくスリムな形状とバッテリーも付いているのに据え置きすると意味をなさない事など【帯に短し襷に長し】の使い勝手になってしまう。
■外部モニターに拡張デスクトップを表示するならちゃんと垂直同期は60Hzは出て欲しい。非力な映像出力ならUSBーCなど今様の仕様で見栄を張らず素直に非力な出力に見合うDVI出力端子でも付けて置く。付属キーボードにはおそらくUSB信号が出ているのだからUSBの拡張端子も欲しい。
そんな叶わない夢を盛り込んだ【惜しい残念な】機種だと思いました
Posted at 2021/01/22 03:50:46 | |
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Chromebook | 日記