そう言えば私は今通信制ですが一応大学生なのでふと「使える?」と試してみた所、学割と手持ちMacBookの下取りと両方とも通ったので買う事にしました。
以下公式発表を加工して自分の買ったモノを確認
アップルは、「MacBook Air」の新型モデルをアップルのオンラインストアでは予約受付を開始した。
今回発表した新型モデルは、基本構成のストレージ容量が「前世代の2倍」となった点が特徴。「256GB SSDモデル」を展開する。
CPUは、インテルの第10世代Coreプロセッサーを装備し、「前世代のモデルと比較して最大2倍の処理能力を発揮する」という。加えて、「Intel Iris Plus Graphics」の搭載によって、「グラフィックスの処理能力が最大80%向上した」とのことだ。
さらに、「MacBook Pro」16インチモデルに採用された、新たな「Magic Keyboard」を搭載した点も特徴。再設計したシザー構造を採用し、キーストロークの深さが1mmとなり、快適で安定した打鍵感を得られるという。
このほか、ディスプレイは、13.3型Retinaディスプレイ(2560×1600ドット、227ppi)を装備。メモリーはオプションを選択して16GB LPDDR4X。無線通信はBluetooth 5.0、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN規格に対応。インターフェイスは、Thunderbolt 3(USB-C)×2、3.5mmヘッドホン端子×1を装備。バッテリー駆動時間は最大11時間(ワイヤレスインターネット時)。Touch IDセンサーも備えた。
CPUは、「256GB SSDモデル」にオプションで「1.1GHzクアッドコア Core i5(Turbo Boost使用時最大3.5GHz)を選択。
本体サイズは30.41(幅)×0.41~1.61(高さ)×21.24(奥行)cm、重量は1.29kg。ボディカラーは、スペースグレイ。
直販価格は、学生割引で「256GB SSDモデル」121,800円(税込133,980円)。
■なおこの学割プログラムに於いては下取りが満額認められた場合は17,974円ほどキャッシュバックされる。先に調べた一般購入だと下取り価格はゼロ査定。
■下取り機はMacBook Pro (Late2013)。物理2Core論理4Core/16GB(DDR3 1600)/SSD256GB。標準では2.4GHzのCore i5なのだがオプションでIntel Core i7-4558U Processorを選択して居ます。
■MacBook Air2020の私の選択したオプションはメモリー16GB。プロセッサも一つ上のIceLake (4コア8スレッドIntel Core i5-1030NG7 Processor)に(標準では物理2コア論理4スレッドのCore i-3)。
新旧でおそらくCPU処理速度自体は大差ない(クロックはブースト時に3GHzを超えますし、IPCも向上し、メモリ規格の更新で速度アップして居るし、新たな函数も搭載して居る)が、最大の買換えメリットとしてはmacOSのサポートが現行機よりも先まである事。またiPad Proも最近購入したが「外部拡張ディスプレイ」として使えたり、USBCのデバイスが使い回し出来たりする事。Thunderboltも2→3で速度倍化して居ます。
■短所としては1)MacBook Airは前モデルの筐体(熱設計)をかなり踏襲して居る事。前モデルは省エネタイプの非力なプロセッサだったので処理能力が足りないと言われていたがまぁまぁ排熱と発熱とがつり合って居た。今回懸案のプロセッサだけ増強したのだが、そのため処理能力が熱的にすぐに上限に達するらしく、サーマルスロットリングで公称速度が維持出来ないらしい。その為動画エンコードやベンチマーク計測時の結果が公称処理能力の割に悪い。MacBook Pro(Late2013)(2.8GHz→3.3GHz)、今回のAIR(2020)は1.1GHz→3.5GHz。平常時のクロックは熱的には大丈夫。ブースト時のクロックが長続き出来ない。
■それでもAC/DCアダプタが60W→30Wの差は大きい。本体重量は少ししか軽量化していないものの本体+アダプタだとかなりの差がMacBook ProLate2013比で出る。
■この機種は「MacBook Airの前機種(2018)の弱点を克服」とか「2013→2020で確かに進歩」と言う程度の事であって、2020年前半の同世代(IceLakeはじめ第10世代CoreやAMD RyzenMobile)のCPUを搭載した13インチ前後のWindowsPCでは1kgを軽く下回って来たり、ディスクリートグラフィックス回路を搭載して桁違いに描画性能を上げていたり、学生割引も下取りも無いけれどそれでなお購入金額が軽く10万円以下になったりしたモノがザラにある。探せばこれより液晶パネルが高精細な機種迄ある(macOS機ではこれほどコスパが良いモデルは無い)。
■また旧機種(MacBook ProLate2013)ではメモリバス帯域が25.6 GB/s でDDR3L 1600メモリを使っていたのだが、今回のMacBook Air2020ではLPDDR4-3733メモリを用いてメモリバス帯域が58.3 GB/s。この部分だけでもグラフィックス能力は2倍を超えるモノと思われる。
こんな話もありました。
> 「Ice Lake」と「Comet Lake」はいずれもモバイルPC向けのプロセッサーであり、両者とも「Wi-Fi 6」や「Thunderbolt 3」、「Optane Memory H10」といった最新テクノロジーに対応するものの、得意分野がやや異なる。
> 端的に言えば、Ice Lakeはマルチメディアに関する処理に適していて、Comet Lakeはオフィスなどで生産性を求められるような処理が得意なのである。
> Ice Lakeは、新アーキテクチャ「Sunny Cove」を採用し、内蔵グラフィックス機能が強化された。上位モデルでは第11世代「Iris Pro Graphics」が搭載され、グラフィックスカードを追加しなくてもスムーズな画像描写が可能だ。またAI推論命令セット「インテルDL(ディープラーニング)ブースト」やAI処理アクセラレーター「インテルGNA(Gaussian mixture model and Neural network Accelerator)」を搭載したことで消費電力を抑制しながらAI系の処理高速化も実現した。
> 一方のComet Lakeは、最大6コア/12スレッドのハイパフォーマンスモデルが用意されることからも分かるように、高い処理能力で生産性を高めることを狙った設計だ。グラフィックス処理能力よりも快適にオフィス業務をこなすのに適している。
■無線LANの規格に関しては何故かWi-Fi6にせずに旧規格のままでした。新規格大好きのAppleが妥協したのが不思議。
■だが長きにわたったSkyLakeアーキテクチャが一旦これで刷新された。難産の末にやっと登場したSunny Cove-Ice Lakeである。intelとしてはこれも同時に大変な難渋の末に出荷にこぎ着けた10nmプロセスルールでもある。自分的にもintelでは22nmプロセス以来のintel。
■すごい長文になってしまいました。結局プロセッサのアーキテクチャが刷新され、プロセスルールも大きくシュリンクされたけれどintelは熱を克服出来ず(サーマルスロットリングが適切に働き)ブーストされたクロックの能力は発揮できない。だからブースト周波数で回す作業には不向きだが低クロックで回せば「次世代」を感じる高効率省エネパソコン。もしも純然たる【処理能力】を求めるならばintelで言うと第8世代ぐらい、14nmプロセスルール程度のデスクトップ機が宜しい。更にAMDなら尚良い、と言う事に。この方向性は昔ならATOMでしたね。
■更にこの第10世代Core iプロセッサーにはIce LakeとComet Lakeとがある事を知りました。今回のMacBook AirはIceLakeなのですがCometLakeの方がややクロックが高い。IceLakeが極省電力型のモバイルプロセッサーで、内部もSunneCoveに刷新して居る。特に統合グラフィックスに大きな進化があった、のだと。で「第10世代」ではあるもののCometLakeの方は14nmプロセスルール(の改良版)でほぼ前世代の選り抜き版の様な。その代わりこなれた製造技術だからクロックを上げられる。
だがIceLakeは
> また、Ice Lakeは、Iris Plusを使ったものに加え、ディープラーニングブーストと呼ばれるAI高速化機能と、GNA(Gaussian Neural Accelerator)と呼ばれるAI用回路を搭載し、言語認識や画像認識など、各種のAIを使った処理を高速化できる。
と言う新たなファンクションを搭載して居るのだと。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1227566.html
尤もこのintelの発表は実はライバルAMD社に翌日ひっくり返される(RyzenMobile4000シリーズ発表)のですが。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1229119.html