HIDハイワッテージによる紫外線強度の変化
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
現在HIDプロジェクターのリフレクターは80wハイワッテージで常時使用しても、100Wにしても紫外線焼けの状況にならない。紫外線を多く浴びているはずだが、光化学変化をしていない。
紫外線には、その波長によりUVA(320~400nm)、UVB(280~320nm)、UVC(100~280nm)に分かれる。UVCが一番波長が短く、エネルギーが強く光化学変化を起こしやすいと考えられる。
紫外線強度計を2種類使い、UVA&UVBとUVCのハイワッテージによる強度の変化を測定した。
2
まずは、波長の長いUVA&UVBでの実験。
●UVA&UVB フィリップス製4100k編
35W 305μW/cm2
55W 290μW/cm2
65W 270μW/cm2
75W 265μW/cm2
85W 211μW/cm2
95W 184μW/cm2
なんと、ハイワッテージにするほど紫外線(AとB)は減少している。
3
距離等の条件は同じではないが、CATZのバーナーでの実験。
●UVA&UVB CATZ製5700k編
35W 314μW/cm2
55W 220μW/cm2
65W 188μW/cm2
75W 145μW/cm2
85W 104μW/cm2
95W 90μW/cm2
フィリップス製同様にハイワッテージにするほど紫外線は減少している。
4
波長が短く、より光化学変化が起きやすいUVCでの実験。
●UVC フィリップス製4100k編
35W 114μW/cm2
55W 107μW/cm2
65W 102μW/cm2
75W 97μW/cm2
85W 87μW/cm2
95W 73μW/cm2
UVCもハイワッテージにするほど紫外線は減少している。
5
同じく、CATZ製バーナーでの実験。
●UVC CATZ製5700k編
35W 107μW/cm2
55W 77μW/cm2
65W 78μW/cm2
75W 59μW/cm2
85W 42μW/cm2
95W 36μW/cm2
こちらも、ハイワッテージにするほど紫外線は減少している。
6
HIDの光や熱によって、リフレクターが破損する可能性がある。かつてバイクにHIDを後付けした時は、リフレクターがプラスチックであったため、その熱により溶けてヒビが入ってしまった。これはバーナーから出る可視光線等が運ぶ熱が原因と思われる。
ハイワッテージによって、可視光線等は増えてかなり明るくなります。その可視光線などがより多くの熱をリフレクターに運ぶのでプラスチックのリフレクターであればすぐに破損してしまう可能性があります。しかしHIDプロ目は、金属のために壊れる可能性は低い。
7
HIDプロジェクターはいくらハイワッテージにしても全くリフレクターの破損は起きない。これはハイワッテージにするほ光量は増大するが、逆に紫外線は減少している。光化学変化を起こしやすいUVCまでも減少している。
従ってハイワッテージしてもリフレクターの紫外線焼けは起きにくいと考えられる。
今回の実験で可視光線等が運ぶ熱で、紫外線強度計のセンサー周りのプラスチックが溶けてひびがはいった。しかしリフレクターには何も変化なし。
[PR]Yahoo!ショッピング
入札多数の人気商品!
[PR]Yahoo!オークション
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク