プラモ屋侮りがたし…

　近所の模型屋の前に通りかかる。
　以前は、ちょっぴり偏屈なおじいさんがやっていたのだが、このところ開いているのをみたことがない。
　ところが、今日は店に電気がついているので覗いてみることに。

　現在、おじいさんは、具合が悪くて、お店はおばぁちゃんが切り盛りしているようで、4時には店を閉めてしまうとか。
　
　そんなわけで、中をいろいろと観てみると気になるショーケースが。
「ショーウィンドーの中のモノが見たいんですけど？」
「いやぁ、おじいちゃんが鍵なくしちゃって開かないのよね」

「そうですか…」と、ちょっと落胆。
　そのしぐさがあまりに恨めしく見えたのか、おばぁさんが鍵の束を渡してくれる。

「この中にあるかもしれないけど、わからないのよね」

藁をも掴む気持ちで鍵の束をひとつづつ試してみる。

やっぱり、鍵はないようだ。
それでも、もう一回一通り試してみると開錠成功。
ちょっと硬くなっていたらしい。

そんなわけで、いくつかのキットとこんなものを買ってくる。



この日本からプラモデル屋さんという業種が絶滅する日はそう遠くはないかもしれないと思う21世紀のある日。

この夏は少し、プラモデル作りに取り組んでみたいなぁとゆるく決意をしてみたり。


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