
『
みやぎの明治村①』からの続きです。
『教育資料館』を見終えて、次に向かったのは…

『髙倉勝子美術館』です。美術館なので内部の撮影は不可でしたが、色使いが独特な感じで興味深かったです。
多目的スペースとして時間貸しの部屋があり、この日は紙粘土細工と雄勝石を使った作品が展示されていました。
作者さんがいらっしゃったので色々話を聞いてきました😊
次の見学場所への移動時に通った道。武家屋敷が沢山立ち並んでいるというわけではないのですが、景観のおかげか歩くのも苦になりません(^^♪

『春蘭亭』という、元々は武家屋敷だった建物をカフェにしたものです。やはり連休中ということもあり込んでいるようだったので、ここはそのままスルー。
お茶とお菓子のセットは今度食べてみたいですね。
以前のブログで『旧懐古館』について少し触れたことがありましたが、こちらは新館とでも言うべきか現在の『懐古館』です。
こちらの建物は建築家である隈研吾氏の設計です。
歩道が凝った作りになっています。内部は撮影不可ですが、登米の伊達家ゆかりの品々が展示されていて、刀と甲冑は見応えがありました。
武具ではあるんですが芸術品ですね。

『登米懐古館』オリジナルキャラクターというのもいるようで。歴女かどうかは分かりませんが、女性が立ち止まって撮影してることが多かったです。
ここでいったん腹ごしらえでもしようかと『遠山之里』へ戻ったのですが…団体客による貸し切りに加え、一般の観光客による混雑で。。。
『グリーン工房』という登米市内の生協内にあるパン屋さんのパンが売っていたので、これで昼食を済ませることに。今回は回る場所が多くあまり時間をかけてもいられないので、後のことを考えるとちょうど良かったのかもしれません。

昼食を済ませた後は、『水沢県庁記念館』へ行きました。戊辰戦争後に『水沢県』という県だったことがあり、県庁舎として使用されていた建物です。
宮城県が成立するまでの間、県名がこんなに変わっていたんですね。『仙台県』という県もあり…宮城県と仙台市の不仲はこの頃からのものだったんじゃ?とか思ったりしたのでした。
この立ち位置からのアングルだと、被告人側ですね。原告にも被告にもならない、平穏な生活をこれからも送りたいものだと思ったのでした(笑)
現在の県庁の前の代にあたる建物の議場で使われていた机と椅子。椅子に関してはこれを使った方が議員が居眠りしなくて良いんじゃないの?と思ったり。
市民オンブズマンによる、どの議員が何分居眠りしていたかを記録しているデータを見たことがありますが…本当に議員ってこんなに要らないなぁとか、穀潰しだなぁとか思っちゃいますね。
ちなみにこちらの建物で受付をされている方、紳士というか執事さんというか…上品さをすごく醸し出していました。
気になったのでお買い上げ。たぶん見学しないと購入できない(建物内で販売しているので)と思うんですが、登米を知るには良い本が買えました(^^♪
次に向かったのは…『警察資料館』です。かつて登米警察署として使われていた建物で、警察に関する資料館って珍しいんじゃないかと思います。
『トメタロウ』さんと『トメマスヨ』さん、『トメルンダー』が歓迎してくれます♪
交番の奥の方にある部屋ってこんな感じのイメージがあります。こち亀の影響が大なのかもしれませんけどね。
資料館らしく警察に関する資料が色々展示してありました。
また、消防についても展示があり…不思議に思ったんですが、警察と消防は一体だったようです。どちらも治安維持の点では共通していますしね。
登米市の観光PRキャラクターである『はっとン』も留置場に入ったんだそうで。
はっとン、仕事選びましょうね(笑)
せっかくなのでお邪魔しました。
トイレ。間仕切りなんてものは一切無く。
ボットン便所をさらに酷にした感じでしょうかね?
もちろん個室のはずもなく、何人かで一緒に入れられるわけですから…嫌でも臭いを嗅がされるわけで。。。
ちなみに『臭い飯』の由来はここからきているんだそうです。

署長室。留置場の日当たりの悪さとは雲泥の差です(笑)
2階への階段。一段一段の高さが現代の建物よりも高く、足をしっかり上げないといけません。
しかもスリッパを履いて上るので注意が必要です。
階段の削れ具合が歴史を物語っています。

明治22年に建てられた建物ですが、江戸時代が終わりを迎えて20年くらいでこういう建物を建てられる先人は凄いとしか言いようがないですね。驚くほど頭の切り替えが早かったいうか、新しいものに触れられることが楽しく感じられた時代だったのかもしれません。
制服の展示。この中だと…鑑識の制服に一番目がいってしまいますね。
相棒に出てきていた六角精児さんのキャラクターが好きだったせいかもしれません。
階級章の一覧。これを覚えて職務質問に臨めば、この警察官はどの階級かが分かる…だからと言ってどうこうなるわけでもありませんし、そもそも職務質問を受けたくはありませんけどね。


アメリカの警察から寄贈されたものの展示もあります。日本と比べますといかにもアメリカ、な感じ。

文字が読めない人用に作成された絵。昔は混浴のお風呂を経営してはいけなかったんですね。
刺青に対する拒否感も当時すでにあったようですし。


警棒のサイズ、思っていたよりも長いなぁと思いました。まぁ、リーチは長い方が有利ですしね。
サーベルを持ち歩いていた時期もあったようで、軍による統制下で警察も威圧的にならざるを得なかったんでしょう。


1階には警察で実際に使用されていたパトカーとバイクが展示されています。乗ることも可能になっていました。
スカイライン・ジャパン2000GTのインパネ。時代を感じるメーター関係ですが、最近の車は水平基調のデザインが多いような気がしますから、似ていないようで似ていたりするのかも?
受付の前に警察グッズがあったので、お手頃な手ぬぐいを購入しました。『Aritomi』の文字に、警察関係の絵が印刷された袋に入れていただきましたが、調べてみると警察関係者限定で販売している会社なんだそう。
一般人ですが良いの?と思ったものの、施設が施設なだけにOKが出たんでしょうね。
買うか買うまいか迷って買わなかったものがあるので、また見学しに行って購入しようと思いました(^^♪

敷地内には『玄昌石の館』という、かつて登米市内で採掘されていた時の資料等が展示されている施設があります。こちらは入館料無料です。
宮城県の内陸部にある登米市で海洋生物の化石が発見されたことがあるようで、かつてこの地は海だった可能性もあるのかな?あれこれイメージを膨らませていると興味が尽きないですね。
屋根に使われている玄昌石。吸水性が低く強度や耐久性に優れていて、建築材料として昔から使われてきたんだそう。
身近なところだと…書道で使う『硯石』にも使われていますね。
そして『みやぎの明治村』で最後に向かった先は…
『伝統芸能伝承館 森舞台』です。舞台と名の付く通り…
『能』の舞台です。
住宅地の奥の方にこういった施設があるのは不思議な感じがしましたが、賑やかな場所で行うものではないでしょうから、むしろ適しているのかもしれません。

周りの木々も、この舞台の雰囲気を演出しているように見えました。

ちなみにこちらの建物も『登米懐古館』と同じく、隈研吾氏による設計です。能楽には学生の頃に音楽の授業で軽く触れた記憶はありますが、理解できたとは言い難く。
今見ても分からないと思いますが、理解できるようになると精神的な豊かさが深まりそうな気もしますから、ちゃんと予習したうえで見てみたいものですね。

舞台とは別に展示室もあります。
大人になった今だからこそ落ち着いて見ることができますが、子供の頃に何も知らずに見たらトラウマになりそうです💦でも、面をかけた状態で身体の動きが加わると怖さは消え、人よりも人らしく感じてしまう不思議な魅力があります。
底知れぬ奥深さを持った芸術なんだなぁと思いました。
これで『みやぎの明治村』は全て見終えました。1日で全て見たわけですが、購入した共通券だと1か月間有効なので何日かに分けてじっくり見ることもできます。
今の今まで見ずにいた登米市の観光施設、とても満足できました😊
最後はもちろん、いつもの『道の駅 米山』へ寄りました。目的は…
カボチャのソフトクリームを食べるためです。今回はミニサイズを注文しましたが、こちらの方がとけた時にこぼれにくいカップなので食べやすいかもしれません。
カボチャの甘味がとても感じられ、ソフトクリームのミルク感と相まってすごく美味しかったです😋
この後はのんびり一般道で帰宅しました。
①・②と分けて記しましたが、②はとても長くなってしまいました💦
次回のブログは…仙台の神社です(^^♪