
立冬が過ぎ季節は晩秋から初冬へと変わり、山から里へと紅葉が移りゆく頃となりました。
今回は、第2回 帝国オフ(レヴォーグだけの30台限定オフ会)に既に参加表明をしていたことから、以前から関心のあった碓氷峠アプトの道も終焉に近くなった紅葉の遊歩道を気ままに歩いてみたかったので、前乗りでグンマー帝国碓氷(横川)へと潜入を試みました。
9月10日(金)
初めての帝国オフ参加ですから、他の参加者の前で失礼のないよう綺麗にしなきゃ!と
前日キーパーラボでミネラル落としをし、ツル・テカ・ヌメ(注、Gちゃんの頭でないぞ!・自爆)の3拍子揃っておめかしをしてきましたが、週間天気予報では横川(安中市)金曜日・晴れ、
土曜日は雨のち晴れとのこと(泣)
まあ洗車後の
“よくあるある”ですね~、今回は参加者たちの日頃の行いを信じることにしましょう。
なので雨具の用意は、
『いたしません!』(ドクターX風)
と言うことで、お泊りの荷物の他にネオクラシックのMTBや防寒着など大量の荷物をラゲッジに収め、朝の通勤ラッシュも過ぎた9:45に出発です。
いつものように外環道・川口西ICから関越道へと向かいます。
嵐山IC辺りまで交通量は多いものの、流れは概ね順調♪
藤岡JCTから上信道・松井田妙義IC、R18中山道を少し走って、ノンストップで横川の今宵の宿“碓日の宿 東京屋”に
正午直前に到着しました。

・“碓日の宿 東京屋”
宿の主人に挨拶をし、銀虎の駐車許可をもらいチャチャっと着替え、
期待のアプトの道へ散策に出掛けることとしましょう。
因みにアプト道の起点は宿の直ぐ隣!その向こう側には碓氷峠鉄道文化むらが控えており、
目の前にはど~んと動態保存のEF63型電気機関車(碓氷峠専用機)が構えています。

・ここからのスタートです!(宿は直ぐ後ろで超~便利)

・EF63型電気機関車(11号機)軽井沢側連結器左側のジャンパ栓が物々しい
碓氷峠鉄道文化むらについては以前ブログで細々と紹介させていただきましたので、ご興味のある方は
こちらも是非ご覧くださいね(^^♪(
昭和が薫る東信の旅 ①(峠のシェルパEF63・碓氷峠旧道編)にジャンプします)
文化むら脇の遊歩道少し進むと直ぐに関所跡への道標が目に留まりますので寄り道をしてみましょう。

・最初の道標

・碓氷関所跡(日本三大関所のひとつでもある)
戻って旧・信越本線沿いを進みますが、土日などには文化むらから峠の湯まではトロッコ列車が走っています。
この遊歩道は峠の湯までは新線(廃線ですが・・・)の上り線(高崎方面)の線路にアスファルト舗装されレール上面だけが残り静かに過去を物語っており、上信道のコンクリート製の斜張橋が見えるなど新旧の歴史も垣間見られます。

・旧・信越本線と共に峠へと向かう

・上信道の斜張橋

・赤く錆びた信号
斜張橋を過ぎ少し進むとトロッコ駅“まるやま”の前にはレトロ感満載レンガ造りの旧・丸山変電所が現れます。
この変電所は明治45年に建造され蓄電池室と機械室の2棟の鉄道施設で、国の重要文化財にも指定されている建造物ですが、東京駅のような華やかさはないものの控えめな装飾もあり落ち着いた格調高い雰囲気を漂わせており、残念ながら内部は撤去され外観だけの公開となっております。

・鉄道文化遺産 旧・丸山変電所(手前が蓄電器室、奥が機械室)

・避雷針もアンティーク

・機械室側から

・紅く染まる紅葉の遊歩道

・最初の第1橋梁は新線だけに現代風(霧積川橋梁)

・さらに続く遊歩道
線路(新線)と並行する遊歩道は峠の湯までで、ここからは旧線アプト区間の跡を辿って行きます。
峠の湯には、日帰り天然温泉の他にくつろぎの郷と呼ばれるログハウスの宿泊施設もあり家族連れにはゆっくりと楽しめそうです。

・峠の湯にて

・峠の湯からは正真正銘のアプトの道が始まります(画面左下の道)

・北原白秋の石碑

・石碑について
北原白秋の石碑近くにはR18旧道・No,3コーナーに出られる脇道があり、ここには元祖・峠の力餅を製造販売する玉屋ドライブインがあります。
また、秘湯の1軒宿・霧積温泉へ向かう分岐点でもあるのだ。
やがて1号トンネル突入、第2橋梁、第2トンネルを抜けると人造湖・碓氷湖が左手に現れますので、寄り道して湖を一周してみましょう。

・1号トンネル

・第2橋梁

・2号トンネル出口(トンネル上は旧道No,17カーブ、大きな亀裂が痛々しい)

・碓氷湖への道標

・眼下に広がる碓氷湖

・坂本ダム(碓氷湖)

・初冬の日差しが映える紅葉

・連続するトンネル 画面左のガードレールはR18碓氷峠の旧道

・5号トンネル内部

・列車通過時に退避(避難)する凹んだ箇所
碓氷湖を一周したところで再びアプト跡の道を登っていきますと、目の前には短いトンネルが3つ!(3・4・5号トンネル)
この3つのトンネルを抜けると・・・

・碓氷第3橋梁
今回のハイライト!
めがね橋で有名な碓氷第3橋梁となりますヽ(^o^)丿🎊

・信号ケーブルなどのステーは、アプト式のラックレールを再利用!
5号トンネルと6号トンネルに挟まれ、前述の碓氷湖へ繋がる中尾川にかかる長さ91m、高さ31mのレンガ造りで日本最大の4連アーチ式の鉄道橋である碓氷峠のシンボル的存在です。
歴史は古く、明治25年竣工ですからなんとも驚きですΣ(・ω・ノ)ノ!
さて、ここで問題です!
この竣工は今から何年前のことでしょうか?
正解は明治25年は1892年ってことで
125年前ってことです(超ビックリ!)

・上流側には信越本線・新線(EF63が昇り降りした橋)

・第3橋梁中ほどからR18旧道を見下ろす
橋梁上から見下ろす旧道は、カーブNo,33と34となり車や人はとても小さく見えます。
もちろん、
道路までの長~い階段も往復しますよ~(*^^)v
日頃運動不足の貴方!
愛車のハンドルばかり握っていないで運動しなきゃ!!

・橋梁下から覗く(山側)

・旧道から見上げる
この階段を上り下りした方も多くいるかと思いますが、年寄りには結構辛いのではないでしょうか?(;´Д`A ```
さらにここから終点・熊ノ平まで5つのトンネルを抜け30分近く歩かねばなりません。
賑やかだったのはこのめがね橋だけで、中国語まで飛び交っていましたが、この先・熊ノ平方面となると極端に人が減り、自分が往復した時には僅か4名しか出会いませんでした。
おそらく、めがね橋まで車で来て階段昇降した観光客だったのでしょうね。
では気を取り直して6号トンネル突入です!
このトンネルは1~10号の中で最も長く、546mの長さで途中でカーブしていて出口がなかなか見えません。
横穴や排煙口の設置が特徴で、開通当初SLのアプト式機関車で登ることは煙地獄と急勾配とで相当困難のある厳しい戦いでもあったことを、トンネルの中を歩き感ずるものがありました。

・6号トンネル内 連続する横穴

・6号トンネル内天井にある排煙口

・長~い6号トンネルを抜けるとまたトンネルが・・・

・小さな第4橋梁
当時の苦難を想像しながらたった
一人で歩いていると、付近の山側から枯葉を踏むガサガサ音がするΣ(・ω・ノ)ノ!
前後には人影すら見えないので、明らかにこの音は動物の発する音であり比較的至近距離にいるのだと認識する。
途中の道標には、
クマ出没注意!との看板も併記してあったし・・・Σ( ̄□ ̄|||)
静まり返った遊歩道を黙々と歩き、最後のトンネルを抜けると熊ノ平信号場に到着する。

・この10号トンネルを抜けると熊ノ平信号場

・廃墟マニアにはお薦めの旧・熊ノ平信号場

・虚しいレール

・旧・熊ノ平信号場から横川側には新線・旧線のトンネルが並ぶ

・軽井沢方面を見てもズラリとトンネルが・・・(注、立入禁止)
山間の静まり返った信号場、古くは単線運行時上り下りのすれ違いを行った駅でもあり、前述の玉屋ドライブインで作られる峠の力餅は、この地が発祥であり駅弁のように販売されていたが、熊ノ平駅廃止以降は旧道No.3カーブ付近へ移転した経緯があるのだ。
遊歩道はこの信号場で終わるが、新線の鉄路は軽井沢方向へ向かって今もなおそのままの状態であり、ここから先は立入禁止となっています。

・慰霊碑と像
昭和25年に起きた山崩れによる殉職者の慰霊碑に旅の挨拶をし、初冬の柔らかな日差しの中で小休止します。
しかし
山肌から時折ガサガサと音がする。
自分の予想だと猿のように感じるが・・・
再びガサガサと音が・・・どうやら付近の崖から聞こえてくるので、注視していると
猿であることが判明した。
念のためポケットのチャックを閉め肩掛け袋もスナップを留めて警戒しますが、人間を見慣れていて攻撃してこないと思っているのか平静を装っています。
しかし、チャック音などには即反応してこっちを見るが、直ぐに行動を再開しています。
まあ、食べるモノ持っていないしね~、大丈夫かも?
一服中に空を見上げると、架線柱のビームの上に何やらもぞもぞと動くものが・・・
よく見ると
猿の親子が日向ぼっこしながら毛づくろい(猿のノミ取り)しています。

・何かもぞもぞと動いている・・・

・ちょいアップしてみましょう

・猿の親子

・お乳を上げているのかな?
時計を見ると既に3時半を少し回っており、日が陰りはじめ気温も下がって肌寒くなってきました。
往路は寄り道しながらアチコチで写真撮影してきたので随分と時間が掛かったが、復路は途中玉屋ドライブインまで直通運転?でアプトの道を足早に下ってゆく。
この時期の日暮れは早く、遊歩道上の人影はめがね橋だけでした。

・夕日に染まる紅葉
夕暮れの碓氷湖を右手に眺めながら通過、
暗闇が迫るアプトの道をただ一人黙々と下る。
やがて峠の湯の灯りが見えた頃にはだいぶ暗くなり、玉屋ドライブインで最後の休憩をとります。

・玉屋ドライブイン
お目当ては、元祖・峠の力餅である。
この力餅は数種類あり、伊勢の赤福に似たメインのこし餡の他にゴマ、きな粉、からみ餅がありますが、持ち帰りが難しいからみ餅と抹茶のセットをオーダー、持ち帰り用としてこし餡の小サイズ12個入れをひとつ(今夜のスイーツ・笑)と土産用で大サイズ18個入れを注文するが、土産用は明朝新たに餅をつくとのことで予約することにしました。

・昼食抜きで空腹で撮影前にフライングしたからみ餅&抹茶セットm(_ _)m

・峠の力餅 12ケ入れ
僅かな休憩時間ですが、
店を出る頃にはどっぷりと日は暮れ再びアプトの道を延々と下ります。
この遊歩道沿いにはトンネル以外
照明ひとつなく真っ暗ですΣ( ̄□ ̄|||)
うっすらと鈍く光るレールが頼りで、線路寄りのフェンスは茶色なので殆ど見えません。
途中の旧・丸山変電所も真っ暗!廃墟感満載です!
上信道の斜張橋を過ぎれば起点はもう直ぐそこ!
アプトの道のクライマックスは真っ暗な廃墟同然の文化むらで、暗闇の中佇む沢山の駐機中車両の姿はランプ等が何一つ点いていないので正に不気味ですΣ( ̄□ ̄|||)
今回は、片道6.1kmの往復や碓氷湖一周1.2kmの他に関所跡、第3橋梁上下昇降、玉屋ドライブイン立寄りなどをして徘徊しましたので、
実際には14km程度歩いた計算になるなぁ。
都会と違い午後5時半であっても真っ暗なウォーキングもこれにて終了、後は風呂に入って夕食を戴くことにしましょう。
宿の前には、みん友qualtさんの銀レヴォの姿があり少し前にチェックインしたとのこと。
自分もチェックインし部屋に案内されるが、荷物を置いて直ぐ
隣室のqualtさんにご挨拶(´ω`*)ペコリ ヨロシクー
夕食は6時半なのでその前に汗を流します。
途中qualtさんが乱入し、まさしく裸の付き合いまでもしてしまったことはナイショです(爆)
お待たせしました、夕食のお時間です♪
ご多分に漏れず“先ずはビール”でカンパーイ🍻
お互い本日の労をねぎらいます。

・今宵の夕食

・栗ごはん(今シーズンはこれが最後とのこと・ラッキー♪)
この他に地元産のポークソテーがありましたが、酔いもあり撮り忘れてしまいました(;^_^A
食後は私の部屋で2次会です。
先ほど買ってきた峠の力餅とお茶でデザート代わりにし、夜遅くまで熱い車談義などを交わし床に就きました。

・夕食後部屋でのデザート(峠の力餅)
ってことで、本日の業務は終了いたします。
長文・駄文お付き合いいただきました皆様、ありがとうございました。
そして大変お疲れ様でした。
それでは閉店ガラガラです(笑)
明日は待望の帝国オフ!
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
おやすみなさ~い(。・ω・)ノ゙♪
明日につづく
本日の走行距離 138.5km
〃 燃費 17.1km/l