ボルテックスジェネレーター取り付け その1
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
最近、ボルテックスジェネレーターに興味津々です。大きな付加物をボディにつけることなく、空気の乱流を意図的に起こすことで、より大きな空気の流れを操作することができたらカッコいいじゃないですか(風使い的なイメージ)、というだけの動機なのですが、日々ネット上で閲覧できる論文やらYoutubeやらを見ています。
そして、にわか知識がたまってきたので、いよいよ実践。
実はAliで売っているボルテックスジェネレーターっぽいものは結構種類があり、先進的と思える形状のものもあります(なお、特許侵害を回避するためなのか、これらの製品は多くの場合「ドアプロテクター」を名乗っているいるのが可笑しいですね)。それらをいろいろ注文してありますが、まだ届かないので一番最初に届いたこちらを装着します。
流線型でオーソドックスな感じですね。が、実は最初に「どっちが前?」というので少し悩みました。
きれいな流線型という意味ではこんもりしている方が前でシュッとしている方が後ろであるべきで、ボルテックスジェネレーター自体の抵抗を減らすにはその方が理にかなっている気もします。
一方で、ボルテックスジェネレーターは渦を起こすのが主目的であり、三菱自動車の論文(おそらくエボ8のルーフについているものの効果検証用)を読むと、ウインドウが垂直に対して27度くらいの角度が一番渦ができるとのこと。そこで、シュッとしたほうを前にすることにしました。
2
まずは最近のトヨタ車を真似てサイドミラーの根本にぺたり。ここに取り付けることについてはトヨタが特許を持っているので、DIYでない限り他メーカー車オーナーは実践できないと思われます。
が、実はここに設置する目的を私よく理解できていません。
ボルテックスジェネレーター(以下、VG)は気流が剥離する場所より前の位置に設置するものですが、フロントウィンドウ→Aピラーと流れてきた空気はこの設置位置だと、すでに剥離した後である気がします。ないよりマシというのはあると思いますが、これが主目的とは考えにくい。
次にサイドミラーとウィンドウの間を通る空気の整流が目的である可能性もあります。この場合、剥離する方向はサイドミラー。VGは縦に自サイド側へ上層の空気を引き込むので、ボディに沿って流れるべき空気をミラー側へ逃がさず、ボディに沿って流すのに貢献するのかもしれません。
一方で、スパンと切り立った形状のミラーの後ろでは渦ができやすいため、2BOX車のルーフの後端と同様、そこにこそVGが必要な気もします。スバルの新BRZはサイドミラー側にVGがついていましたが、ミラー自体の空力を良くするのであれば、その方が理にかなっていると思います。
今回はミラーの表面の曲率が大きく、今回のVGでは大きすぎて端が浮いてしまったので、装着は車体側のみとし、取り付け位置はミラー後端から10cm以上手前としました。
また、もうひとつあり得る効果としては、ホースをつまむと流速が増すのと同様の効果を利用してサイドウインドウそばの空気の流速を上げるというもの。サイドミラーの支柱との間でファンネルのような効果を出すのであれば位置はサイドミラーと並ぶ位がよいはず。トヨタの市販車を見るとミラーとの前後感はバラバラですが、最近のものはミラーと並んでいる位置が多い気がします。
トヨタのミラーが縦に長いSUVやバンではこの部分のVGが縦に2つ並べられていることもあるので、ミラーとの位置関係を意識して設置されているものだとは思います。なので、今回は設置する高さをミラーの高さの中心線あたりとしてみました。
仮にここで綺麗に早く気流が後ろに流れていったとき、BピラーやCピラーにもVGを設置した方がいいのではないか?という気もします。(F1なんかだと、ちょっとずつずらした配置にして多段で効かせているようですし)
そもそも、この位置のVGが高速道路での風切り音対策とかであったら街乗りでは何やってもあまり変わりない、という可能性もありますが、それでも安価で手軽にできることなのでチリツモを狙っていきたいです。(目標はエアコンONのパワーロスを打ち消すくらい)
(追記)
高速を走ったところ、VW車に乗ってから久しく忘れていた「風切り音」が出たので、この位置につけたものは外し、アンダーダード側に回しました。やはりアウトバーンのある国で作られている製品の純正状態を侮ってはいけませんね!
再びつけるとしたら、位置をもっと後ろにしつつ、VGそのもののサイズをもっと小さいものにします。
3
次はわかりにくいですが、リアタイヤ前の、アンダーパネル後端から10cmくらい手前のところ。
アンダーパネルが途切れるとルーフ後端と同じで渦を巻くと思うので、これを軽減するのが目的です。
また、ここでは横も10cmくらい間を空けて2個並列にしています。
VG同士をこのくらいの間隔で並べることで、その間を通る空気の流速が増す、というのを試しているつもり、なのですが多分これだとサイズ不足。
が、大きいものをつけると最低地上高に影響が出てしまうので、メインの目的は整流、ということで。
あとはここで整流することで、車体外側に逃げていく空気が減ってまっすぐリアに流れていく、リアタイヤにぶつかる空気がタイヤ側面に回り込み易くなる、という効果が出れば良いですが、果たしてどこまで期待できるものか。
4
フロントのアンダーガードの後端10cm手前にも並行で3つ設置しました。
期待していることはリアのアンダーパネル後端のものと同じですが、この場所は流速が落ちていないところなので、効果があるとしたらリアよりも影響が大きいはず。
5
写真を取り忘れましたが、フロントバンパー左右端にあるストレーキの後ろの部分にも一つずつ設置しています。
これはストレーキから車体外側に逃げた空気をタイヤに沿いやすくするのと、若干VGの向きを内側に向けることで、少しでも空気をタイヤ内側に送りたいという意図を込めています。
が、これだけいっぺんにやってしまうと、単体ごとの評価は不能。でも、実施コストが極端に安いので、自分が思うように設置して総合的な効果一本で評価するしかないのだろうな、と思います(趣味だからそれでいいのだ)。
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