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HA36 ALTO Xのブログ一覧

2020年11月24日 イイね!

「久美子ベンチ」って、何?

「久美子ベンチ」って、何?

宇治川の畔・あじろぎの道沿いに、通称「久美子ベンチ」があります。




久美子ベンチというのは、宇治が舞台の京都アニメーション作品(本社:京都府宇治市)の「響け!ユーフォニアム」の主人公・黄前久美子が学校帰りによく立ち寄り座っている実在するベンチを指し、こう呼んでいます。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


久美子が通う「北宇治高校」は黄檗の山の上にあります。
最寄り駅の六地蔵駅(空間がねじれています)から京阪宇治駅まで電車で通い、宇治橋を渡ってあじろぎの道を通り、平等院の斜向かいにある自宅マンションに帰ります。

久美子の姉の麻美子も、以前はこのベンチでトロンボーンを吹いていました。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


父の健太郎も、あじろぎの道を通り自宅へ帰っています。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


ユーフォファンにとっての”聖地”であり、ユーフォ宇治巡りをする時は必ず立ち寄るポイントです。

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久美子が1年生の時は、ベンチの左側に座っています。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

幼馴染の秀一が右側に来ます。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


ところが久美子が麗奈と深く関わり、「楽器がもっとうまくなりたい」と一人で練習するようになってからは、秀一はこのベンチへ殆ど来なくなります。
この時の久美子は、ベンチの右側に座っています。
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更に2年に進級し部の運営にかかわるようになってからも、久美子は右側に座り一人で考え事をしています。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


1年生の時の久美子は受け身で周囲に流され目立とうとせず、自分から何かモノを言う事は非常に少なかったです。左に座る心理は”受け身”と言われています。

麗奈と出会って「楽器がうまくなりたい」と強く思うようになり、2年になって後輩が出来、1年生の指導係を任されたりするようになったりしてきて、自分の意志で行動するようになりました。物事を優位に進めたいという心理も重なり、これらの事を暗示し右側に座るようになったと考えられます。

Posted at 2020/11/24 00:00:49 | コメント(2) | Sound! Euph. ~調査・考察 | 音楽/映画/テレビ
2020年09月20日 イイね!

アニメをこよなく愛する”特定班”・”解析班”・”考察班”

アニメをこよなく愛する”特定班”・”解析班”・”考察班”アニメーションの楽しみ方は人それぞれです。

その視聴者の中でも”特定班”・”解析班”・”考察班”と呼ばれる人達がいます。


私も以前は普通にアニメを見ていました。
しかし、その存在を知ってからアニメの見方が180度変わりました。



【”特定班”とは?】

アニメの映像には、登場キャラクターだけでなく、キャラクターが身に着けている服やアクセサリー、背景の建物や部屋、小物、場所、空、雲、庭や植木鉢に植わっている植物、買っている動物などの書き込みが加わり、初めて1つの絵として成立します。

従って、それらを描く為に「何をどう描くか?」を考えないといけません。
アニメーションの表現方法の1つとして、とても重要な事です。

テキトーに無意味なものを描くより、どうせ描くなら何か意味を持たせたほうが面白くなりますし、作品に奥行きや幅が出ます。
リアリティを追求している作品ならなおさらです。現実に存在している小物などを劇中に登場させたり、時にはメーカーが作品に協力していれば、その企業の商品を登場させたりします。

それらを特定するのが”特定班”の仕事です。
小物・場所・建物…出てくるものは全て、検索活動を行い特定します。

例えば…
けいおん!で鳥が出てくるシーンがあります。
この鳥は、ササゴイという鳥です。…という感じに特定します。
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©かきふらい・芳文社/桜高軽音部   

「けいおん!」ファンの特定班はエキスパート揃いで凄かったです。

主人公の平沢家を見て、サッシや扉の型番、壁紙の種類、ひさし、出窓など特定した人がいました。この人は建築家だったようです。

また、空に浮かぶ雲を特定した人もいました。劇中の絵と実際の写真を引っ張ってきた人がいました。

「けいおん!」は、あらゆる分野の人をファンに持っていました。



【”解析班”とは?】

アニメの物語が進行する中、演出上の謎を解いたり、背景の動きを解析する人達です。見る人によって得意分野があるので、その道に詳しい人が解析するケースが多いです。

私は星が好きだったので、月の満ち欠けから「唯が中間テストの追試験を受けた日程を推測」なんて事をしたことがありました。

唯の部屋の間取りと方角が設定資料で明らかになっていますので、劇中で窓から見える月の満ち欠けと時刻から、中間テスト追試験を受けた日付を計算しました。
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唯が職員室に呼び出された日付は07年6月19日、特訓を受けたのが6月25日、追試の日が6月26日という推察結果が得られました。

みたいな事を、アニメを見ていて疑問に思い「これは調べてみよう」と取り掛かるパターンが多いです。



【”考察班”とは?】

アニメのストーリーを受けて、キャラクターの心情や物事を考察する人達です。この部分はアニメ作品を理解する上でカギとなる部分があったりして、あれこれ考える楽しさがあります。

例えば、先ほどの「ササゴイ」ですが、これは唯とあずにゃんが園芸大会での出し物を何にしようかと作戦を練っているシーンで映ります。ササゴイが何故カットに入ったのかを考えるのが考察班の仕事です。

『ササゴイは仕掛けを作って餌を捕獲する鳥で、策士と言われます。あずにゃんと唯の二人を示唆していると思われます。』…といった具合に、色々考えるのです。

勿論、そんなことをいちいち考えなくともストーリーは理解できるので放置しても良いのです。
しかし制作者は、わざわざ手間をかけて鳥の絵を描き、撮影処理をして映像として落とし込みます。必ず意図があるはずで、それが何かを考えることで、より深く作品を理解することができます。

アニメーションというものは画面の隅々まで手を加えないと、手を抜いた部分は空白になってしまいます。実写ドラマと違って偶然何かが写り込むという事は基本的に無いのです。

~~~

という風に、”特定班”・”解析班”・”考察班”という視点でアニメーション作品を見ると、また一味違った楽しみ方ができます。
(毎回毎回、こんな気合を入れてアニメを見ているわけではありません)

アニメーション作品の視聴には、こんな楽しみ方もありますよ~というお話でした。



※2021.09.29 加筆修正
Posted at 2021/09/29 00:42:23 | コメント(2) | Sound! Euph. ~調査・考察 | 音楽/映画/テレビ
2020年09月01日 イイね!

希美&みぞれ 互いの関係を表す”ベン図”

希美&みぞれ 互いの関係を表す”ベン図”

「リズと青い鳥」とは、
傘木希美と鎧塚みぞれの二人の関係を描いた「響け!」シリーズの作品です。

吹奏楽コンクール自由曲「リズと青い鳥」第3楽章で、二人のソロ掛け合いがあります。

二人の意識は噛みあっていない所から始まります。
それは”互いに素”(=disjoint)という相容れぬ関係でした。

その関係を「リズと青い鳥」はベン図をイメージして表現しています。

「ベン図」とは、複数の集合の関係を図で表したものです。
青色の領域・赤色の領域・両方に共通した領域といった事を視覚的に表しています。

「これはベン図です」ということを同作品の山田尚子監督が明言していますので、確定事項です。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

傘木希美(かさき のぞみ)
フルート担当の3年生
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

鎧塚みぞれ(よろいづか みぞれ)
オーボエ担当の3年生
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


という事で、
二人の噛み合っていない点を抽出し、ベン図に表してみる事にします。


それぞれの瞳の色が、人物を指しています。

  ⇒ 希美(の瞳)
  ⇒ みぞれ(の瞳)

物語が始まり、序盤の二人はこのように噛み合っていません。
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登校時、みそれは希美が来るのを待っています。
下駄箱は左右で分かれています。
上履きの履き替え方も正反対です。
「リズと青い鳥」の本を、希美は読んだことがありますが、みぞれはありません。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

二人の意識の中で共通項はありません。
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disjoint=互いに素 という関係です。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


ここでタイトル。
フルートとオーボエの”不協和音”が音楽室に響き渡ります。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

話が進みますが、二人の関係は依然として噛み合いません。
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希美が「本番楽しみ」と言っても、みぞれは「本番なんか来なくていい」
希美が属するフルートパートは後輩も交えて賑やかですが、みぞれのオーボエパートはみぞれ自身が後輩と親密になる事を拒んでいる節があります。

まだ二人の意識の中で共通項は発生していません。
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物語の流れに変化が訪れるのは、
みぞれが新山先生から音大進学を薦められる所あたりからです。
音楽で認められたい希美には声がかかりませんでした。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

希美を”闇”が支配し、一層みぞれと素直に接する事が出来なくなります。

一方、それまで後輩の誘いを断っていたみぞれに変化が訪れ、後輩と一緒に過ごすようになります。
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このあたりまで、希美⇒青い鳥、みぞれ⇒リズ でした。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


新山先生に青い鳥を放すリズの気持ちのアドバイスを貰い、奏者としてのみぞれ自身の立場を理解します。
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ここで、希美とみぞれに共通項が出てきます。
お互い、希美=リズ、みぞれ=青い鳥 という認識をします。
自分自身の進むべき道が見えておらず、進路調査票を白紙で提出していたというのも二人の共通点です。
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天才みぞれの圧倒的なオーボエを聴かされ、希美は打ちのめされてしまいます。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


落ち込む希美に、みぞれは自分の気持ちをハッキリと伝え、
希美もそれを受ける事で、お互いが先に進めるようになります。

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色々な要素が相殺され、お互いは共通項を持つようになっていきます。

この作品を通して、
 希美 ⇒ 左・青・数字の3
 みぞれ⇒ 右・赤・数字の5
を暗示している場面が非常に多いです。

進路について、
希美は一般大学を目指す事に決めます。(左にかじを切ります)
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   
右⇒左を向く希美
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

みぞれは音楽大学を目指します。(右にかじを切ります)
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   
左⇒右を向くみぞれ
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


しかし直後、二人の左右が入れ替わるカットが出てきます。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   
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二人の意識は交わります。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


最後、二人が前後・左右を頻繁に入れ替わるシーンが連続します。どちらかを一方的に依存するような歪な関係は矯正され、それぞれがぞれぞれの道を歩む事を決意し進んで行く、感動的なラストシーンとなっています。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


フィボナッチ数列の隣り合う数は”互いに素”という事を「リズと青い鳥」は意識しています。
この数列の隣り合う数の比は黄金比に収束する=希美とみぞれの関係は黄金比のように美しい関係になる という事を示唆しています。

これについては以前記事にしましたので、興味ある方はご覧ください。


Posted at 2020/09/01 23:11:48 | コメント(0) | Sound! Euph. ~調査・考察 | 音楽/映画/テレビ
2020年08月29日 イイね!

新1年生 小原愛音ちゃん パータイ色の謎

新1年生 小原愛音ちゃん パータイ色の謎
ホルン担当の新1年生に、小原愛音(こはら あいね)ちゃんという子がいます。

この子のパータイが濃い青紫色(ほぼ黒)である事が謎なのです(後述します)。
加えて「誓いのフィナーレ」後半で、このパータイをした子がいなくなります。
この子は吹部を辞めてしまったのでしょうか?その謎を調べてみたいと思います。


北宇治高校のスカーフは学年別に色分けされています。

入学時に割り振られた色は卒業するまでの3年間、変わりません。
年度ごとに学年色はシフトしていきます。

冬服は10月~翌年5月まで、夏服は6月~9月です。
(考察時に時期を判断する場合、夏服か冬服かを見て判断します)
※ただし、コンクールは正装で出場する為、真夏でも冬服を着用します(北宇治高校の正装は冬服です)。

主人公・黄前久美子 冬服: 夏服:ピンク
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

久美子より1学年上 冬服: 夏服:水色
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

久美子より2学年上(卒業生) 冬服: 夏服:青緑
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

久美子より1学年下 冬服: 夏服:青緑
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


その色の学年が卒業すると、次年度の新入生はその色でローテーションします。


今年入部した新1年生の小原愛音ちゃん、新1年生色の緑色スカーフではなく、濃い青紫色(殆ど黒)のパータイになっています。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会


1年生のミーティングでも、このパータイを確認することができます。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


小原愛音ちゃんのプロフィールを見ると「冷静沈着で何でもそつなくこなす天才肌で、成績優秀の為、他の1年生部員が勉強を教わりに来る。小原塾と呼ばれている」とあります。パータイの色についてはプロフィールも劇中も説明が一切されません。

こうなると想像するしかないのですが、特待生か、帰国子女で転入なのか、何か特別な扱いなのかもしれません。


しかし「誓いのフィナーレ」を見ていて、後半部分になるとこの青紫色のパータイをしている子が見当たらなくなります。いつのまにか転校してしまったのか行方が分からないので、調査する事にしました。


先ずは入部時ですが、先ほども触れたように、ちゃんと在籍しています。ホルンパートに割当たっています。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


5月のサンフェスでのマーチング、ホルン隊が行進しているシーンがあります。ここでも愛音ちゃんの姿を確認できます。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

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ちなみに、ホルン隊は7人いますが、行進しているのは6人です。残り一人の土屋響ちゃんの姿がありません。それについては、指導係・加部先輩のノートに記してあります。

土屋 響さん(ホルン)
「5月9日 サンフェスでは自分も演奏したかったようで」とありますので、マーチングでは演奏していません。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

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話を元に戻します。

合奏シーンで、ホルンのパートリーダー・海松先輩に話しかけている様子があります。
夏服ですので、少なくとも6月までは在籍している事になります。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


また、ホルン隊の集合写真で夏服の愛音ちゃんの姿を確認できます。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


愛音ちゃんはコンクールメンバーではありません。サポートメンバーとして参加しています。

ところが、関西大会前のリハーサル室でのシーンは、既に青紫色のパータイをしている子が見当たりません。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


いつ、いなくなったのでしょう??

コンクール演奏中の舞台裏のシーンがあります。
北宇治吹部は80人、コンクールメンバーは55人。愛音ちゃんが辞めていなければ、残りサポートメンバーは80-55=25人いるはずです。名前を振って人数を確認してみます。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

ちゃんと25人いました。良く見ると、愛音ちゃんの姿も確認できます。

という事は、リハーサル中はどこにいたのでしょう?名前を振ってみます。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


画面の右上端のあたり、コンクールメンバーの東浦心子ちゃんと深町スミ子ちゃんの間にいました。しかし青紫色のパータイは他1年生と同じ緑色スカーフに変わっていました。

これだけでは確定できないので、他のシーンもチェックします。
コンクール後、皆と一緒に撤収しているシーンにいました。緑色スカーフです。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


コンクール後、集合して優子部長が話をしているシーン
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

夏紀副部長の前にいました。

夏紀さんの優しい眼差しのシーンにいる手前二人は、ホルンの1年生小原愛音ちゃんと深町スミ子ちゃんでした。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


小原愛音ちゃんは、同じホルンパートの深町スミ子ちゃんといつも一緒にいるようです。
コンクール前の集合(上の写真)も近くにいますし、コンクール中の舞台裏でも二人は一緒にいます。


という事で、愛音ちゃんについては、青紫色のパータイがいなくなったので吹部を辞めてしまったと思われましたが、実はパータイから皆と同じ緑色スカーフになり、吹奏楽部は辞めずにちゃんと在籍していた事がわかりました。


しかし、何故入部当初パータイの色が濃い青紫色だったのかも分かりませんし、緑色に変わった理由も分からず謎のままです。
(コンクールで他部員と行動を一緒にする際に、緑赤青スカーフ以外だと何か不都合があったのかもしれません)

この理由については今後も調査を続けます。

Posted at 2020/08/29 04:42:31 | コメント(2) | Sound! Euph. ~調査・考察 | 音楽/映画/テレビ
2020年08月25日 イイね!

夏紀副部長は実力でコンクールメンバーを勝ち取ったのか?

夏紀副部長は実力でコンクールメンバーを勝ち取ったのか?
みん友さんのブログで、『3年生の中川夏紀副部長(ユーフォニアム担当)は本当に実力でコンクールメンバーを勝ち取ったのか?』という切り口の記事がありました。

この点について、私なりに考えてみたいと思います。

尚、吹奏楽未経験者の私はコンクールメンバーがどのようなロジックで選定されるのかは知りません。正しい手法がどうか分かりませんが、こうなのではないかな?という事を書いてみたいと思います。

先ずは、
「全日本吹奏楽コンクール実施規定」という文書を見つけました。
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これによると、
A部門の参加人数は55名以内で、課題曲の編成はスコアの指定通りという事のようです。
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北宇治高校吹奏楽部の部員と担当楽器を一覧にします。
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・名前の色は、青⇒3年生、赤⇒2年生、緑⇒1年生です。
・名前の隣に担当楽器を記載しました。
・項目の”A”というのは、A部門コンクールメンバーの意味で、メンバーは1のフラグを立ててあります。
・公式設定で楽器経験者が判明している人は「経験」の欄に1のフラグを立ててあります。
・一番下は検算用合計で、3年生14人、2年生20人、1年生21人、合計55人という事を表しています。

・右の欄は、楽器パート毎の編成人数をカウントしています。
・紫色の「小計」の欄は、北宇治吹部の楽器パート人数を示しています。


編成を組む上で基本となる構成4声体を加味しなければいけないという事を知りました。
ソプラノ・アルト・テノール・バスの4声体に対して、どの楽器が当てはまるのかを確認します。
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それぞれのグループがどの程度の割合で存在すれば良いのか、
推奨編成例を元に計算しました。
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北宇治の編成割合がどのくらい推奨編成に近いのか確認してみます。
(パーカスは除外しました)
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これによると、Bグループ(テノール・-4.1%)から若干、Cグループ(アルト・+4.6%)パートに振っている事が分かります。
勿論、「リズと青い鳥」のスコア指定の影響もあると思います。

次に、
北宇治吹部は全部で80名いる中でコンクールメンバーから外された人をリストアップします。
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上級生では、3年生の加部ちゃん、2年生の葉月とつばめちゃんが外されています。

トランペットの加部ちゃんについては、顎関節症を発症して楽器が吹けなくなってしまい、自身の判断で辞退したという経緯があります。

チューバの葉月ちゃんについては、強豪校から上手な後輩が入部したのと、スコアを見て低音の人数枠は十分という事で外されたのでしょう。

パーカスのつばめちゃんについては、「リズム感が無い」というパーカスとして致命的な設定をされてしまっています。スコアのパーカス枠も満たしているので外されたのでしょう。

ホルンの編成は自由曲「リズと青い鳥」のスコアを見ると4人で良いと思います。


これまでの事から、考えてみます。

自由曲「リズと青い鳥」は、オーボエとフルートの掛け合いが肝となる曲です。
滝先生は天才的オーボエ奏者みぞれに期待したと思います。従ってオーボエは1人で割り振ったと思われます。
フルートもソロの掛け合いを含めこの曲では重要ですので、結果的にフルート枠が多くなったのかもしれません。

割合が少ないBグループ(トロンボーン・ホルン・ユーフォニアム)について、
55人という枠の中でのやりくりで、スコア上最低限必要な人数を残して滝先生は高音グループに振った為、Bグループが少な目になったのではないかと思います。

~~~
では、Bグループのメンバーをどうするか?という話になりますが、
ここで北宇治高校吹奏楽部の状況を見たいと思います。

今年の北宇治は、吉川優子部長と中川夏紀副部長を筆頭に、去年逃した「全国大会金賞」を目標にリベンジする事になりました。

滝先生は「自主性を重んじる方針」を打ち出しています。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


精力的に活動する優子部長を影で支える夏紀副部長は、皆からの信頼も得ていました。

夏紀は高校から吹奏楽を始めました。1年次は前顧問によるグータラ部活のせいで殆ど練習をする機会が無かったと思われます。実質、真剣に楽器の練習を始める環境になったのが2年次からです。

更に、同じパートで楽器経験者の奏が入部する事により、ユーフォニアムパートの演奏レベルは 久美子>奏>夏紀 という構図になってしまいました。

病気でコンクールメンバー辞退を余儀なくされた加部ちゃん先輩も「経験者には絶対に追いつけないって やる気なくなったり」と話をしていたことがあります。楽器経験の浅い部員はそういう葛藤がある中でも夏紀は懸命に練習を続けていました。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


オーディションが行われました。新入生の奏は(自分より下手な)夏紀副部長を差し置いてコンクールメンバーにはなれないと、わざと下手に吹くという行動に出ました。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


奏らしからぬ下手な演奏を聞き、夏紀はオーディション中にも関わらず割って入ります。
滝先生はユーフォパートが抱える問題を察知し、夏紀の「副部長としてオーディションを中断すべき」という言葉を受け入れ、問題の解決を夏紀と久美子に委ねる事にしました。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


そして、夏紀と久美子に説得された奏は、自分の実力をオーディションにぶつける事ができました。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


全国大会を狙う北宇治は、完全実力主義を謳っています。しかし杓子定規に事を運んでも上手く行かない事は、去年のソロパート争いの一件で滝先生は理解しています。
部を牽引する夏紀副部長をオーディションで落とす事のリスクは極めて高いと判断したと思います。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


エース級の上手さでは無いかもしれませんが、夏紀自身も懸命に練習を続けていましたのでコンクールに通用するレベルはあったと思いますし、その成長具合は滝先生も分かっていたと思います。

合宿中「リズと青い鳥」練習番号”K”で滝先生が「ここは奏者を一人にしましょう。黄前さんお願いします」というシーンがあります。

練習番号”K”は、この曲の見せ場であるオーボエソロがある箇所です。楽譜を確認すると、オーボエソロ中の低音はユーフォのみとなっています。

みそれのソロを支えられる技量を持つのは久美子しかいないという事で、この箇所のみ滝先生は絞ったと考えられますが、全員がエース級で無くてもこのような処置が出来る事を示していると思います。
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楽器は、ただ吹くだけだったら機械でも出来ます。そこに想いを込める事で初めて”演奏”という形で表現できるようになり、良い音色となって響きます。

夏紀の部と部長を支える力は、多くの部員達の心理に大きく影響し、演奏のクオリティ確保に必要不可欠な事と思います。
 
Bグループ(トロンボーン・ホルン・ユーフォニアム)を見て、重要な役割を担っている夏紀と、1年生のトロンボーン経験者(葉加瀬みちる・布袋知美)を天秤にかけた結果と思います。

ユーフォパートに久美子と奏の演奏技術は北宇治にとって必要ですから、スコア上では2人のユーフォ枠を3人に広げたのだと思います。

トロンボーン・ホルンについてはアンサンブル楽器という事もあり、「リズと青い鳥」を演奏するのに必要な人数はきちんと確保されています。


結論として、
100%演奏能力でコンクールメンバーになったわけではありませんが、そこそこにコンクールに出場できるレベルである事を確認した上で、何より管理職としての部の牽引力・調整力+直向きに努力する姿勢+人柄、多方面で支えるという役割を担っている夏紀の力が北宇治のサウンドに影響する事を重要視し、滝先生はコンクールメンバーに選んだのではないかと思います。

良い演奏に必要なものは演奏技術だけでは無いと思うのです。
そういう意味で夏紀は「実力」でメンバーを勝ち取ったと言って良いと思うのです。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


※20.08.26 練習番号Kの記事他を追記・各所修正
※20.08.25 作成

※当ブログに掲載されている画像・その他データの権利は 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 に帰属します。

Posted at 2020/08/25 03:09:59 | コメント(2) | Sound! Euph. ~調査・考察 | 音楽/映画/テレビ

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