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2020年03月01日 イイね!

「リズと青い鳥」演奏シーン ティンパニの細かい演技

「リズと青い鳥」演奏シーン ティンパニの細かい演技

寝る前に観る演奏が増えました。

これまでの「プロヴァンスの風」「三日月の舞」「宝島」に加え、吹奏楽関西大会コンクール「リズと青い鳥」です。

格好良くてかわいい東浦心子ちゃん渾身のティンパニ演奏を堪能します。
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 ©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

手でサッと音止め。イイね!
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


第4楽章ラスト、ティンパニのロールがメチャ好きです。
オンボードカメラっぽいオールドレンズ効果映像で臨場感たっぷり。曲終盤の盛り上がりに貢献!
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


石原監督が「ドキュメンタリータッチでやりたい」とずっとお話してましたが、こういうシーンにも表れています。

寝る前なのに、演奏シーン観たら興奮して寝られなくなりました(笑)。

Posted at 2020/03/01 23:26:17 | コメント(1) | Sound! Euph. ~調査・考察 | 音楽/映画/テレビ
2020年02月29日 イイね!

希美&みぞれ ”互いに素” という関係、そして行方

希美&みぞれ ”互いに素” という関係、そして行方
「リズと青い鳥」では、希美とみぞれ二人の関係が描かれています。
この二人の関係について興味深い話を聞いたので、私なりの考えを織り交ぜてちょっと書いてみようと思います。


先日、「コンクール自由曲『リズと青い鳥』希美が出した答え 」にて、このような事を書き記しました。

「希美は音楽が大好きです。一方、みぞれは音楽なんて二の次のような言動をします。しかし新山先生に才能を見出され、音大進学を進められたのはみぞれだけでした。フルートとオーボエが向き合う状況に置かれ、希美の、みぞれに対する心を闇が支配します。音楽に対する姿勢、進路の事…二人はすれ違う一方で、”互いに素”の状態が続きます。」

”互いに素”とは、劇中で数学の先生の講義がありました。
「3と5のように最大公約数が1以外の共通した約数が無い関係、そのような2つの数字を”互いに素”というわけです」
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


二人の関係は交わることの無い「disjoint(互いに素)」でした。オーボエとフルートの掛け合いはどこか合わず、不協和音になっていました。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


私はここで解釈を終えてしまっていたのですが、そこには続きがあるというのです。


”互いに素”の性質を持つ数列に、フィボナッチ数列というものがあります。

フィボナッチ数列というのは、最初の2つは”1”で、3つ目からは前の2つを足した数(1+1="2")になります。次は(1+2="3"、2+3="5"、3+5="8")と続きます。
1,1,2,3,5,8,13,21,34…というように数が並びます。

下駄箱の番号にある数字(2,3,5,8)にフィボナッチ数列が示されていました。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


そして、フィボナッチ数列の隣同士は”互いに素”なのです。
 

劇中の絵本パートで、青い鳥=希美を示唆していた場面で、リズは「3つの木の実」を髪飾りにします。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


物語が進み、青い鳥=みぞれを示唆する場面では、髪飾りが「5つの木の実」に変化します。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


そういう事で、希美は「3」、みぞれは「5」を示し、3と5は”互いに素”=希美とみぞれの関係はdisjoint、交わりを持たない関係であるという事を示唆しています。

みぞれは”3匹のフグ(3=希美)”の世話をし、可愛がっていました。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   



実は、フィボナッチ数列は別の特徴を持っています。それは、
数列が続くと”黄金比に収束する”というのです。

黄金比とは安定的で最も美しいとされる比率で、
1:(1+√5)/2、近似値1:1.618、8:13となります。

ピラミッドの高さと底辺の半分の比や、ミロのヴィーナスのプロポーション(頭からおへその長さと、おへそからつま先までの長さの比)など、美しいと思えるものは黄金比で構成されています。

フィボナッチ数の隣同士を限りなく割り算していくと、いずれ黄金比に収束します。

黄金比
 1:β=    1:1.61803…

フィボナッチ数列の隣接項間の比
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記事「コンクール自由曲『リズと青い鳥』希美が出した答え 」で、このように前記の続きを書きました。

「しかし、みぞれのオーボエが覚醒。圧倒的な演奏力を見せつけられます。が、みぞれの方からの”大好きのハグ”を通して本当の心の内を知った希美は、「みぞれのソロ、完璧に支えるから 今はちょっと待ってて」と、みぞれに伝えます。二人が本当の意味で分かりあえた瞬間でした。」

要するに、紆余曲折を経てやっと二人は分かり合え(joint)、スタート地点に立つ事が出来たという事です。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


劇中、希美が「物語はハッピーエンドがいいよ」と言います。また、「リズが逃がした青い鳥って、リズに会いたくなったら また会いにくればいいと思うんだよね」とも言います。

山田尚子監督が考える”ハッピーエンド”とは、それぞれが自分の夢や目標を追って、一見”互いに素”のように交わることの無い別々の道を歩むように見えるかもしれないけれど、それが叶ったらまた戻って来て、最終的に二人の関係は”黄金比に収束する=美しい関係に収束する”という意味であると解釈できると思います。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


スタート地点から出発した二人は、通過点である吹奏楽コンクール関西大会第3楽章の掛け合いで素晴らしい演奏が出来ました。
そして二人は高校を卒業して別の大学へ進学していきますが、時が経ちそれぞれの夢を叶えた後に、二人はまた戻り、関係は黄金比にどんどん近づいていく=美しい関係になっていく…そういう歳を重ねていく二人の関係を示唆しているのだと思うのです。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


山田尚子監督はここまで計算して「リズと青い鳥」を制作していたという事になります。山田さんと京アニはスゲーと思いました。



「響け!ユーフォニアム」のシリーズ演出は山田尚子さんが担っています。

希美とみぞれだけでなく、久美子と麗奈、優子と夏紀、あすかと香織など、いくつもの二人の関係を描いています。

「誓いのフィナーレ」では麗奈が「久美子と離ればなれになってしまうのではないか」と不安な気持ちを吐露していました。しかし、二人はそれぞれ目標を持って夢を叶えるために途中離れることはあっても、いずれまた再会し、更に美しい関係になっていくような物語に仕上げて行ってくれるような気がしています。
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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


「物語はハッピーエンドがいいよ!」


※当ブログで引用している画像・その他データの権利は 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 に帰属します。
Posted at 2021/12/19 02:38:25 | コメント(4) | Sound! Euph. ~調査・考察 | 音楽/映画/テレビ
2020年01月26日 イイね!

「響け!ユーフォニアム」と”明朝体”

「響け!ユーフォニアム」と”明朝体”

響け!ユーフォニアムのエンディング ”Tutti!”に、明朝体の文字が出てきます。

これには、シリーズ演出の山田尚子さんの想いが詰まっています。


「吹奏楽部というものに対し、”熱い”・”真剣”・”真面目”というイメージがあり、”確固たる熱意”というものが明朝体と相性が良いと勝手に思っています。吹奏楽部への敬意です」と語っていました。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 


京都アニメーション公式アカウントで公開されている「響け!ユーフォニアム」のPVにも「青春」「音楽」「高揚感」等など、明朝体の文字がたくさん出てきます。




※当ブログに掲載されている画像・その他データの権利は 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 に帰属します。
Posted at 2020/01/26 21:59:32 | コメント(0) | Sound! Euph. ~調査・考察 | 音楽/映画/テレビ
2019年12月26日 イイね!

久美子とあすか先輩と「響け!ユーフォニアム」

久美子とあすか先輩と「響け!ユーフォニアム」
あすかに誘われた久美子は、先輩の家へ勉強を教わりに行きました。
そして夕方、あすか先輩は家に近くにある宇治川水管橋で、父親が作曲した「響け!ユーフォニアム」を披露します。

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あすかと久美子の座っている位置は、1ブロックの間が空いています。

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そしてあすか先輩による「響け!ユーフォニアム」

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演奏が終わり、二人は…

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久美子の方が、あすか先輩のそばに寄っていたのですね。

久美子には大好きな姉がいます。姉が吹奏楽をやっていて(トロンボーン)、久美子も姉にあこがれて吹奏楽を始めました。しかし姉との関係は既に以前とは違い、心に距離が出来てしまっていました。

この時久美子はあすか先輩に、昔の姉・麻美子との関係を重ねていたと思います。

久美子にとってあすかは、尊敬出来て目標になる先輩です。

また、あすか先輩は一人っ子です。
久美子のような本音で話せる可愛い妹が欲しかったんだと思います。

このシーンは大好きで何度も観てしまいます。
「届けたいメロディ」では、TV版とは違ってこの水管橋のシーンを最後に持って行きました。素晴らしい構成と演出と思います。


※当ブログに掲載されている画像・その他データの権利は 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 に帰属します。
Posted at 2019/12/27 00:09:54 | コメント(0) | Sound! Euph. ~調査・考察 | 音楽/映画/テレビ
2019年11月18日 イイね!

コンクール自由曲『リズと青い鳥』希美が出した答え

コンクール自由曲『リズと青い鳥』希美が出した答え
『リズと青い鳥』は、響け!シリーズの中でも、”傘木希美”と”鎧塚みぞれ”に主軸を置いた切り口で描かれた作品で、あすか世代が卒業し、彼女らが3年生に進級した後の話になります。

同じ時系列で『誓いのフィナーレ』という作品がありますが、これは2年生に進級した久美子達を主眼とする切り口で描かれています。

2つの作品は同じ時系列ですので、画面の後ろの様子に矛盾は無いです。

新1年生が入部し、全国大会金賞受賞を目標に、自由曲「リズと青い鳥」に真剣に取り組む北宇治吹奏楽部員達が描かれています。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

映画公開のタイミングとしては『リズと青い鳥』の約1年後に『誓いのフィナーレ』が公開されました。

『リズと青い鳥』は、山田監督のお話によると「途中で始まり、途中で終わる物語」という事で、3年生に進級した希美とみぞれの二人の関係を主に描かれていますが、結果については描かれていません。



吹奏楽の強豪・南中学で吹奏楽部に所属していた傘木希美は、いつも一人で本を読んで過ごしている鎧塚みぞれに声を掛け、吹奏楽部に誘います。

希美はフルートが上手で部長も務めていました。みぞれはそれがきっかけでオーボエを始めることになりました。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

北宇治高校に進学した二人は吹奏楽部に入ります。が、希美は当時の3年生と部活の取り組み方で衝突し、部活を辞めてしまいます。みぞれはずっと一人でオーボエを続けていました。

2年生に進級し、北宇治吹部が以前とは違って真剣に楽器に取り組むようになったのを見て、部への復帰を望みます。紆余曲折を経て希美は部活への復帰を果たします。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

3年生に進級した二人は、コンクールの自由曲『リズと青い鳥』に取り組みます。

この曲の第3楽章では、フルートとオーボエの掛け合いがあり、オーディションを経て希美とみぞれがそれぞれ担当することになりました。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

これまでみぞれを引っ張ってきた希美は、微妙に変わりゆくみぞれに対し、嫉妬心や対抗心が出てきます。
オーボエとフルートの掛け合いは、奏者の実力が比べられることにもなってしまいます。

希美はみぞれのオーボエが感情爆発で楽しそうな音色を奏でる事を知っていますが、無感情な状態のオーボエを知りません。

希美のフルートに答えてくれないみぞれのオーボエに対し、答えて欲しくて感情的になります。
合奏中、滝先生に「傘木さん オーボエの音を聴いていますか?少しあなたの方が感情的になりすぎることがある」と指摘された事がありました。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


希美は音楽が大好きです。一方、みぞれは音楽なんて二の次のような言動をします。

しかし新山先生に才能を見出され、音大進学を進められたのはみぞれだけでした。

フルートとオーボエが向き合う状況に置かれ、希美の、みぞれに対する心を闇が支配します。音楽に対する姿勢、進路の事…二人はすれ違う一方で、”互いに素”の状態が続きます。

ここでみぞれのオーボエが覚醒。圧倒的な演奏力を見せつけられます。

が、みぞれの方からの”大好きのハグ”を通して本当の心の内を知った希美は、「みぞれのソロ、完璧に支えるから 今はちょっと待ってて」と、みぞれに伝えます。

二人が本当の意味で分かりあえた瞬間でした。


かなり内容を端折りましたが、ここまでが『リズと青い鳥』でした。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   



その後北宇治吹部はコンクールを迎えるわけですが、その様子は『リズと青い鳥』で語られることはありませんでした。それは『誓いのフィナーレ』に引き継がれると予想していました。

『誓いのフィナーレ』は、久美子達を主眼に置いています。
従って、希美とみぞれのセリフは一切ありません。が、関西大会コンクールの自由曲「リズと青い鳥」の演奏シーンで、楽器を演奏している二人の姿がありました。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

関西大会「リズと青い鳥」の第3楽章は「ずいぶんフルートが落ち着いている」という印象を受けました。映画館だけでなくサントラに収録されている”リズと青い鳥 コンクールVer”も同様の印象を受けました。

希美はみぞれの想いを受け止め、それに応えるようにオーボエを引き立たせる役に徹し、みぞれの旅立ちを祝福するかのようなフルートの音色でオーボエを支えました。

これが希美の出した答えそのものです。希美のフルートのおかげでみぞれのオーボエと素晴らしい掛け合いを披露してくれました。

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   

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©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会   


 『リズと青い鳥』の希美とみぞれの行方は、セリフでも無く、特別なカットでもなく、関西大会コンクール”演奏シーン”と”楽器の響き”のみで、その結末は見事に描かれました。

 
最後に、
希美の名誉の為に…希美のフルートはとてもレベル高く上手です。みぞれのオーボエが圧倒的過ぎたのです。

響け!ユーフォニアムシリーズは、楽器が”下手(吹けない)”、”上手”、”すごく上手”という感じに分かれていると思います。

香織と麗奈のトランペットのように”上手な人”と”すごく上手な人”が比較され運命が決まってしまうという、ある意味残酷な場面が多いです。


※'20/02/25 「誓いのフィナーレ」発売を受けて、加筆修正しました。

※当ブログに掲載されている画像・その他データの権利は 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 に帰属します。
Posted at 2020/02/25 00:13:18 | コメント(1) | Sound! Euph. ~調査・考察 | 音楽/映画/テレビ

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