2021年10月14日

TVシリーズ見直し企画 1期3話(前半)編。
早速、始めて行きたいと思います。
☆吹奏楽部 活動開始
時間前に机を片付けるのは1年生の仕事。1年生は16時までに机を音楽室の外に出し、椅子を並べます。
16時になると先輩達がやってきます。
今日は時間ギリギリですね。
2年生の優子先輩「おい!そこ椅子置く所、違うよ!!」
16時5分、全体ミーティング開始です。
☆パート練 開始
パート毎に分かれて練習が始まります。1年生は腹式呼吸の練習です。
パーカス部隊には腹式呼吸は関係無いので、そのまま音楽室で練習開始です。
釜屋つばめちゃん(眼鏡の子)は「リズム感が無い」ので、苦労しているようです(リズム感が無いのにどうしてパーカスを志望したのかは、ドラムスに憧れていたからです。詳細は別の機会にします)。
低音パート・コントラバスの緑輝(みどりですぅ)も腹式呼吸は関係ないので、先輩達と行動を共にしています。
他の1年生は、外で腹式呼吸の練習です。
左から、高野久恵・松崎洋子・中野蕾実・高橋沙里・小田芽衣子・牧誓・瞳ララ・森本美千代・吉沢秋子・福井さやか・赤松麻紀・植田日和子・瀧川ちかお・高久ちえり・塚本秀一・黄前久美子・加藤葉月です。
指導者は3年生の中世古香織先輩です。
あれ?一人足りませんね。高坂麗奈がいません。
先輩達に混ざって屋外で練習していました。腹式呼吸なんて既に出来るし時間のムダという事でしょう。とても麗奈らしい。
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葉月は腹式呼吸が出来ません。中学時代はテニス部でしたので、吹奏楽は未経験者です。
香織先輩は美人で優しく「マドンナ」と呼ばれています。葉月ちゃんに指導しています。
そこへ低音パートリーダーのあすか先輩がやってきます。
「そろそろもらってっていい?」
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楽器とご対面です。
練習中だというのに、楽器室にはたくさんの楽器が余っています。
今後の伏線になっています。
先ずは初心者のチューバ担当・葉月ちゃんの楽器選び。
目を輝かせています。
次はコントラバとみどりのご対面。
目線が楽器視点となっていて、”みどりと出会った”風な演出です。
みどりは「目が合った」と言い、即決です。その場で「ジョージ君」と名前まで付けちゃいました。
愛着が出れば上達も早いです。みどりは元々吹奏楽の強豪校からやってきた楽器経験者ですから、1日でも早く楽器が手に馴染むよう努力します。
最後はユーフォニアム担当・久美子です。
久美子は、本当は他の楽器(トロンボーン)をやりたかったので、たくさん余っている楽器を見て未練を感じています。
ユーフォニアムは2つ余っていました。そのうちの1つをあすか先輩が取り出し、久美子に持たせます。
ハイ、私が思うベストカットです。
久美子が高校で初めてユーフォニアムを持った、このシーンです。
この凄まじいまでのフィット感!久美子が完全体となった瞬間です。
まるで合体ロボットがブースター装置を装着し無敵状態になったかのような感じさえします。
「久美子はユーフォを吹く為に生まれてきた」と言っても過言では無い位に、久美子とユーフォニアムはマッチしています。
この1カットで久美子が楽器(ユーフォニアム)経験者である事が見事に表現されています。
同時に、ここから真の”久美子の高校生活”が始まる重要なカットでもあります。
総作画監督・池田晶子さん渾身の、技あり作画です。
サイドアクション型のユーフォニアムYEP-621は、あすか先輩と同型の色違いです。
ポイントは、あすかが意図的に自分と同じ型の楽器を久美子に持たせた事です。
あすかは久美子と出会った瞬間に”何か”を感じ取っていたはずで、1話・2話からその素振りが垣間見えます。
久美子「これにします」と、ユーフォを抱える感じで応えます。
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楽器とのご対面も終わり、教室でパート練習が始まります。
葉月は「滝先生って イケメンですよね」とどうでも良い雑談を始めます。
2年生の夏紀先輩は17時まわっていた為か、既に帰っていなくなってました。
見学の時に演奏レベルの低さやまとまりの無さを感じていました。
実際に練習が始まろうとしている段階で既に欠員がいたり無関係な話が飛び交ったりと、音楽に対する真剣度が殆ど感じられない現実を目の当たりにします。
久美子の、この表情がすべてを物語っています。
回想シーンで、滝先生が「合奏できるクオリティになったら呼んでください」とだけ言って立ち去るシーンがあります。
時計を見ると16時10分です。
16時に部員が集合し、16時5分に部長がミーティング開始すると宣言し、先生がやってきて16時10分には立ち去る事から、この時点で滝先生は本当に何も直接的な指導をしていない事が分かります。先生の意図はどこにあるのでしょうか?
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久美子・葉月・みどりの3人は一緒に帰ります。
京阪電車・六地蔵駅の椅子に座って3人が話をしています。
葉月に「お腹から息を出せって言われてたでしょ」と久美子がやって見せます。このシーンも技ありです。腹式呼吸で息を吐く瞬間、頭が若干下がる動きにリアリティを感じます。
”正しく出来るとこうなるよ”という見本を久美子がきちんと実践して見せています。
2年生が少ないという話題になりました。
葉月だけでなく、みどりや久美子も同じことを思っていたようです。
その理由は何だろう?と3人で考え込んでいます。
みどりは顎に手を当て、葉月は腕組みをし、久美子は目を閉じて考えています。
このカットで、3人それぞれの性格が表れています。
◎顎に手を当てて考えるみどり…
顔部に手を当てる行為は、手を当てる事で体温を感じ安心感を得ようとする心理が表れていて、思考に行き詰まったりしたときにどうすればよいのかを無意識に知っている人です。頭の切り替えが上手く、自分をコントロールすることが出来るタイプです。
◎腕を組んで考える葉月…
腕を組む動作は、周囲と壁を作り自分を守る気持ちが表れている心理が働いていて、周りに邪魔されず集中して考えたいと思うタイプです。誰かに相談したりせず自分で解決策を出そうとします。
◎目を閉じて考える久美子…
無意識に目から入る情報を遮断し集中しようとする心理の表れで、真面目なタイプです。更に久美子は左を若干向いている事から、思考を独自のイメージで生み出すような、どちらかといえば理屈では無く”感覚”で物事を進めるタイプです。
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久美子はユーフォニアムを家に持ち帰ってきました。
久美子もまたみどりと同じように早く楽器に馴染むよう、家に持ち帰り手入れする事から始めるつもりです。
久美子の姉の麻美子と顔を合わせます。
「またユーフォじゃん 吹かないでよ うるさいから」
久美子「吹かないよ 使うの1年ぶりだっていうから ちょっときれいにするだけ」
この脚のシーン、麻美子(大人)の脚と、久美子(高校生)の脚の描き分けが素晴らしいです。脚に拘る、シリーズ演出・山田尚子ワールド全開です。
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再びパート練のシーン。
楽器初心者の葉月にチューパの扱いを教えています。
この作品は楽器専門の作画監督が設定されています。
本物を元に、リアリティある作画と動きを実現しています。
2年生の夏紀先輩は、全く練習する事なくずっと窓の外の方を向いて音楽聞いてます。
同じ2年生の後藤先輩は、そんな夏紀の事を良く思っていないようです。
その理由は今後のストーリーで明かされていきます。
久美子はあすか先輩に「ホルン隊を呼んできて」と指示され、呼びに行きます。
しかしそこで見たものは、練習もせず遊んでいるホルン隊のメンバーでした。
久美子は成す術も無く、立ち尽くすしかありませんでした。
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前半はここまでです。
後半に続きます。
※当ブログで引用している画像・その他データの権利は 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会 に帰属します。
Posted at 2021/10/14 21:00:50 | |
Sound! Euph. ~情報・その他 | 音楽/映画/テレビ
2021年10月14日
まさかの2週連続遠征?!
今月は久々にいっぱい走ることになるなぁ~
Posted at 2021/10/14 05:44:10 | |
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