やっと準備が整いました。
以前に中途半端に触ってしまった「ATF学習リセット」がありまして、
これは別件の事をしている時で、START/STOPスイッチを連打していた時に「アクセル?を踏め」という警告が出たのでそれに従って「踏んでしまった(かも)」というものです。
この警告は「ATF学習リセット」というもので、その時は気にしていなかったのですが。それ以来減速時になんだかギクシャクする様になってしまいました(汗)
考えてみればATFなんて交換することはないかと思います。
ネットで調べても
・普通に走っていればATFなど交換不要!乗りつぶすまでいけ!
・ディーラーでも無交換推奨なのに、交換するの?馬鹿なの?
・交換すると配管が詰まって壊れるよ?
などなど、様々なデメリットが数多く書かれていました。
その反面、交換したというユーザーさんは、
・レスポンスが良くなった。
・変速時のギクシャクが無くなった。もしくは減った。
・鉄粉が満載だった。交換した方が寿命が伸びそう。
などなど。ATFの交換については賛否両論あるみたいです。
でも私は
・ATFオイルを交換してもいないのに学習リセットをしてしまい、変にギクシャクしてる。
という状態でして、これはもはや実際に交換するしかないんじゃないかと思ったわけです。
前置きが長くなりました。
結局は解決ついでに交換したいだけです。はい。
さんざん悩んだ挙句、用意したATFオイルは
・ワコーズ ATFオイル Safety-S
です。
あの「まーさん」の動画でも、また他の方のブログでも、ちょこちょこと登場しているオイルです。
この他に適合するオイルは少なく、ネットでは販売していないオイルばかりでした。
また海外から調達しようと思ったのですが、オイルだと重量がネックで、ペール缶で購入しようとすると重量があるので国際送料がとんでもないことになります( ノД`)アチャー
仕方ないので、数日検索した結果。
「SUNOCO ULTRA SYNTHETIC ATF」というオイルが使えそうなことを発見しました。
これもどなたかのブログで使っていたオイルでして、しかもE60のZFミッション(ただし形式違い)で使っていらっしゃいました♪(^^)
ということは!!使えるかも知れません。
けど確実に進めるため、メーカーに問い合わせしました。
====================
SUNOCO ULTRA SYNTHETIC ATF
は
ZF 6HP26(BMW e60 540i)
に使用出来ますか?
====================
以下返信
====================
お問い合わせ頂きました車両に、ULTRA SYNTHETIC ATFは適合しますので
ご使用頂けます。
====================
だそうです!!
けど。
ここまでしている間にYahooオークションで入札していたワコーズオイルが落札出来てしまい、そっちを使わざる終えなくなりました。。
SUNOCOさんごめんなさい。次使うことがあれば買いますm(__)m
夏季休業の待ち時間を挟み、オイルが届きました。
であれば道具も多少揃えなくては。
・注入用ポンプ
100均のシャンプーボトルを購入し、その口に合う燃料ホースを差し込んだだけです。
それと、ミッションに差し込む左側のホース内には針金を内側に差し込みました。20cmくらい。これで曲げてもその形状を保持してくれるようになります(^^)し、長いのでATの中に落ちることも、ホースの奥に落ちる事もありません。
・廃油用ペール缶
自宅の倉庫内に転がっていた超~古いペール缶を発見したので、軽く掃除をしてドレンボルトの下に置きました。
クイックジャッキだとペール缶が立てて置けるので凄く便利でした。
・ドレンボルト用の10mm六角レンチと、注入口ボルト(フィラープラグ)用の8mmヘキサゴンソケット。
8mmや10mmの六角レンチなんて持っていません。使わないし。
このためだけに150円と600円くらいで買ってきました。もったいない。。
■事前準備(大切)
持ち上げていの一番に行ったこと。それはフィラープラグを緩める」です。
これがもし開けられないと、オイルを出してしまってからではどうしようもなくなるからです。しかもこのボルトは非常に硬く締められているとのことで、開かない事もあるそうです(怖っ!)
なのでドレンボルトを緩める前に、フィラープラグを緩めておきました。案の定非常~に硬かったです。ラチェットにエクステンションバーをつけてやっとでした。ふー。
■オイルだばー
廃油用のペール缶の位置を合わせて、ドレンボルトを緩めて排出させます。
落ちてきたのは大体2~3L程でしょうか。全部で10L以上入っていることを思えば微々たるものです。
これはATの構造上仕方なく、またオイルパンにも1L程度残るそうなので、一度ドレンボルトを締めてから周囲の取り付けボルトを緩めていきます。
■ATオイルパン取り外し
おぉー。この絵面はブログで見るヤツだー(笑)ついに私も拝見することが出来ました。
オイルパンの周囲は汚れているのでパーツクリーナーで軽く掃除しておきました。もちろん「布ウエス」です。紙ウエスだと紙の繊維がボロボロになった時にATに入り込んでしまいそうだったので、新品の布ウエスにしました。
けどあまり綺麗にはならず。。パッキンの外側の汚れが取れませんでした。
まぁパッキンの部分は綺麗なので良しとしました(笑)
■古いオイルパンの確認
よくある鉄粉の確認です。これもしてみたかった~(笑)
磁石の部分には、やはり鉄粉が結構集まってました。仕事しているみたいです→磁石。
その他の部分は意外にも綺麗で、鉄の欠けたものやヘドロみたいなものはありませんでした。もしかして交換してた?
記録は残っていないので多分変えてはいないと思いますが。不明です。
もう一方の磁石も確認。
ここはさすがにヘドロみたいになってました。
パッキンは縦に入ってました。これがつぶれてオイルを止めていたんですね。
新しい方には新しいATFオイルを塗っておきました。
ちなみに訳ありの特価モノを購入したのですが、一応マイレ製でした。
長期保存品ということで安かったのですが、パッキンのゴムはそれほど固くなかったので大丈夫でしょう。きっと。
新品の磁石もパシャリ。
■抜いたオイルの確認
100均の計量カップですくってみました。
カップの向こうのの景色は全く見えません。あと多少キラキラはしていました。鉄粉でしょうね~。
新旧比較。
ペットボトルに排出したオイルと、ワコーズのオイルを入れて並べてみます。
うん。一目瞭然ですね。ワコーズのATFオイルは非常に美味しそうな色をしています(笑)
■オイルパンを取り付ける
オイルパンを外した後もポタリポタリとオイルは垂れてきます。時間がかかるので新旧比較をしていましたが、そろそろ取り付けていきます。
で。
取り付けボルトの「締める順番」は決まっているそうです。
ぐるっと一周ではダメで、対角線上で締めていくとのこと。うーん、覚えられない…(汗)
ということで見本を印刷してオイルパンにペタリと貼っておいて、見ながらトルクレンチで一本一本締めていきました。(締め付けトルクは10Nです。)
「10N」にしたのは調べた結果なのですが「これでいいのか!?」ってくらいってすごく軽い感じがします。が、これでいいみたいです。さっきのパッキンの背が高いのできっといい具合につぶれてくれるのでしょう。そう信じてます(笑)
■ひたすら注入
針金を入れたホースの先をくいっと曲げ、ATオイルの挿入口に引っ掛けます。
そのままシャンプーヘッドをひたすら押します。押します。押します。
…考えてみたら「シャンプーを4L出す」作業と同じです。
…無理じゃね?
と一瞬頭をよぎりましたが、もう引き返す事はできません。
腕がつろうが肩が痛くなろうが、溢れるまで入れるしかありません。
■溢れてきた!
やっとです。(ぜぇぜぇ…。)
フィラープラグを締め、エンジンをかけてオイルを循環させます。
■循環の手順
エンジンを掛け、
まずはPレンジのまま15秒ほど待ちます。
私の場合全部の操作で30秒ほどかけました。というかキョロキョロしていたら15秒なんてとっくに過ぎてます(汗)
次は「Dレンジ」です。同じように15秒程度待ちます。
この時車輪は回転させるみたいです。私の場合は車が完全に持ち上がっているので出来ますが、車輪で持ち上げている人は難しいですよね。。
次は「DS」の「M1~M6」に切り替えます。
でもアイドリングのままなのでM1-M2-M3までが限界です。M4-M5-M6にしてもすぐにM3くらいに戻されます。
仕方ないのでM1-M2-M3でそれぞれ15秒程度待ってました。
これで循環は終了です。
エンジンを止めてまた車の下にもぐります。
■オイル排出
循環させたオイルを、最初の手順と同じように排出させていきます。
ただしオイルが熱くなっていると思いますので注意してください。
多分50℃は超えてくると思います。
で、またオイルを注入。
この作業を私は6回繰り返しました。
6回ですよ?一度に排出されるオイルが少ないので、注入分も少なく、20Lを使い切ろうとすると6回する羽目になりました。。orzマジ疲れた…。
これが格闘の結果です。
一番左が最初に抜いたオイルで、右に行くほど色が赤に近づいてます。
もちろん全量交換は出来ないのでほどほどですが、まぁいいのではないでしょうか?(笑)気分の問題でもありますし。
最初のと6回目のと新油の比較。
回数が近いと分かりにくいので、一番差の出やすい組み合わせで。
うーん。微妙~(苦笑)
さすがに2~3Lずつの交換じゃ色まではあまり変わって来ませんねー。
古いオイルがまだ相当量残っていると思います。
最初にオイルパンを外して落としたのも含めても、6Lくらいじゃないかな?
半分落ちたかどうか?それ以降の新油の交換量が少ないので仕方ないです。
全ての交換時にオイルパンまでは外していられません…orz大変過ぎです。
■次の日に持ち越し
最後は
・エンジンを掛けながら、オイルが指定の温度範囲にあるときに、ATFを溢れるまで入れること。
となっているのですが、すでにオイルの温度は80℃前後になっています。
しかも今の時間は夜の9時(笑)始めたのが夕方の4時くらいなので、もう5時間ほど格闘してることになります。
というか、注入に時間がかかる…orzシャンプーボトルは要再考です。
灯油ポンプを改造すれば早かったと思いますが、車体の下にペール缶を置くと高さ的に挿すことは出来ないので難しいです。
とりあえず今日はこれで終了です。
溢れるまでATFを注入したらフィラープラグを締めてお片付け。
明日の朝からまた再開します。
■次の日
朝の8時から開始しました(笑)
エンジンを掛ける前にATFの温度を確認。「30℃」
意外に冷えてない。それとも気温がもう30度超えてる?気温計ないから分かりません(^^;
それではエンジンスタート。
そのまま車の下にもぐり、フィラープラグを開けて注入していきます。
これが意外に大量に入るので焦ります。オイルの残量がみるみる減っていくのです。足りなくなったらアウトです。足りろ~~(祈り)
お!溢れてきた!
すぐにフィラープラグを締めます。よし。間に合った(苦笑)
結局一度の交換の倍近く入ったのかな?計量していないので分かりませんが、すべて「溢れるまで」の作業です。
入れ終わった時の温度
「45℃」なら相当いいでしょう!(^^)
ちなみに以下の循環をするとすぐに熱くなります。
■再度「循環のための操作」
PレンジからDレンジ、M1-M2-M3を選択していきます。
その間にもATFのオイルの温度はみるみる上がっていき、この時点で70℃を超えました。上がるの早すぎ。
ただし80度を超えるとそこで安定していました。そういえばATFのオイルクーラーも付いてたっけ?すごいなー。
■最後に「AT学習リセット」
忘れないように、もう一度AT学習リセットを行っておきます。今度こそ本当にしても良い時だと思います(笑)
エンジンを止めてから、
・ブレーキを踏まずに、START/STOPボタンを6回連続で押す。
これは「ACCとIGN ON-IGN OFF」を2回繰り返すことに相当すると思います。
が、私の場合はうまくいかず、結局10回以上押してました(汗)あれ~?(笑)
うまくいくとインフォメーションパネルにアイコンが表示されます。
これが表示されたらアクセルを一番奥まで踏みます。30秒ほど踏み続けるとアイコンが消えてAT学習がリセット完了するそうです。
作業を終えたのでパーツクリーナーでオイルパン周辺を綺麗にしておきます。
でないと試走後のオイル漏れチェックが出来ません。シューーーーふきふき。
アンダーカバー類も全部元に戻します。
■試走!
ATオイルパンの漏れがないかも確認しないといけないため、30kmほど走ってきました。
街中~自動車専用道路(合流加速あり)です。タコメーターを見ると4速までは切り替わった気がします。
さすがに6速まで試そうと思うと100km以上出すことになりそうだったのでここで引き返してきました。
■オイル漏れの確認
また車を持ち上げてアンダーカバーを外し、オイルパンの周辺を確認します。
私の車はなぜかエアコンの水がATのオイルパンの上部付近から溢れ出してくるので、見ただけではATオイルなのか水なのかが判別できません。
少々熱いのを覚悟で、指で拭ってチェック!
…濡れているのは「水」でした(^^)ヌメヌメでもないですし、色もにおいもついていなかったです。
さらにオイルパン周辺を紙ウエスで拭いて確認しました。ATオイルなら赤い着色なので非常に分かりやすいです。
無事に交換が完了しました~♪(^^)
ただし、まだ距離を走っていないので効果は???です。
シフトダウンの時の強めなエンジンブレーキはまだ残ってますし、アクセスワークによってはギアの切り替えが慌ただしい様子もあります。
(シフトアップした→だけど私がアクセルを踏まないのでシフトダウン→だけどまたシフトアップしようとする)
こんな感じです。そんなに衝撃がある訳でもないのでいいのですが、気にはなります(笑)
…AT学習リセットの効果が現れるくらい乗るのが先決ですが(汗)
これでATが故障したら自分のせいだなー(笑)