購入した時から「?」と思っていたスマートキーの反応の悪さ。
以前ブログにも書いたのですが、ズボンのポケットに入れていると、ドアノブに手を差し込んでもしばしば解錠・施錠されない時がありました。
調べて最初に分かったのが
・初期のスマートキーの電波は弱い?
ということでした。
これは後日に「HP」と書かれたスマートキーが出たことによるものみたいです。
かくいう私も追加のスマートキーをディーラーにて購入したら、スマートキーの裏側に「HP」という刻印が入っていました。
が。
特段反応が良くなったとか、そういうものは感じず、「こんなものか~」と半ばあきらめていました。
それから2年が過ぎた今。
同じ悩みを持っている人がコメントをくださり、解決策があったら是非!とありました。
これは!!どうにかしたいなぁ~という事でいまさら足掻いて見ようと思います(^^)
前置きが長いよ。
で。調べたところ、BMWのスマートキーはおおよそ以下の手順で解錠を行っているそうです。
1.スマートキーが車体の近くにある。(微弱電波を車体側が捕捉)
2.ドアノブに手を差し込むと、静電コンデンサーが反応し車体コンピューターに信号が行く。
3.車体側からスマートキーに強電波で暗号データをやり取りする。
4.暗号が一致したら解錠信号を出す。
だそうです。
ここの3.の強電波でのやりとりは、ドアノブとではなく、リアガラスにあるアンテナでやりとりしています。
RealOEMで調べたところ、私のE60は「車体右側後部」にスマートキーとやりとりするアンテナがありました。
どこかのサイトで拾ったPDFより。
拡大。
FBDという記号がソレみたいです。
ふむふむ。リアガラスの線は全部熱線じゃなかったんだ!(笑)
FM・AMアンテナもリアガラスにあるそうです。へー。屋根の上のシャークフィンじゃなかったんだ。
※ちなみにシャークフィンは「GPS、携帯電話アンテナ、衛星ラジオ(米国)」のアンテナだそうです。
※ネットで拾った画像より。
ここでひらめいた。
「それじゃFBDってアンテナを運転席横まで引っ張れば、受信感度が良くなるんじゃない?」
ということで、目標が出来たので早速やってみましょう~(笑)
■アンテナまでのアクセス
早速内張りを外していきます。E60のアンテナアンプは右後ろの天井張りの中にあるそうです。
うげ…天井の内張り剥がさなきゃダメ??
と、とりあえずチラっとでもいいのでモノを確認してみたいので進めます。
※バッテリーターミナルを外しましょう。エアバッグがあります。
リアのサイドサポート?も外しましたが(右下)、ここは外す必要はありませんでした。
その上のCピラーにある「AIRBAG」のタグを外すと、トルクスネジ(T25)があるので、左右ともに外します。
Cピラーの中にエアバッグがあるので注意!
右後ろのCピラーの中にそれらしいコネクタがありました。コレを外しておきます。
その後ろに見えるボディアースのトルクスネジも外します。
この2つがアンテナへ繋がるケーブルでした。
とここで、アンテナアンプを見つけたのですが、どうしても天井の内張りが邪魔。。
力ずくで押し下げると内張りが折れます。そして絶対に後悔します(笑)
天井がグダグダだとテンションが下がりまくるのでここは丁寧に作業を進めたいと思います。
でも天井内張りは剥がしません。アンテナアンプが見えれば十分です。
リアのコレを外します。トルクスネジの上にカバーが軽くかかっているのでそれを開け、さくっと取り外します。
これらを外すと天井の内張りを「多少」下げることが出来るので再度アンテナアンプを覗き込みます。
見えた!!!
けど写真も撮れないくらい狭い!(汗)
しかもリアガラスに当たってスマホが向けられない(汗)
仕方ないので作業を進めます。。。
取れた!!!
写真を見ると気付くと思うのですが、固定しているツメが10箇所あります。それはもう絶望しかなかったのですが、そこはBMWも考えてくれてるらしく、下側(車体前方側)のツメ5つを外せば、基盤を車体前方に押せば外せるようになってました(^^)
(それでも5つ…)
2cmも開かない天井の内張りの隙間から、奥のツメを5つ外すのは至難の業です。
■外す手順
まず車体中央側から覗き込み、一番手前のツメを押し、基盤を下げて戻らないようにします。次にそのまま2つ目のツメを押し、また基盤を少し押し下げて…の繰り返しで5つのツメを外します。
文章で書いても意味不明かも?(-_-;
とりあえず端子の確認をしてみたいと思います。
車体に対して一番外側のコレがFBDみたいです。コンフォートアンテナ?と言うのかな?
スマートキーとやりとりするアンテナはこの端子と接触しているはずです。
その横にある4つの端子は、多分FMアンテナです。
電波の状況に応じて4つのアンテナを切り替えているそうです。
昔懐かしいダイバーシティアンテナですね(^^)
映っていないですが、反対側の1つがAMアンテナ用だそうです。へー。
基盤が装着されると、リアガラス側にあるアンテナの終端子に押し付けられて結線される仕組みです。
なるほど。これならコネクタも必要ないから狭い天井内張り内に収まりますね。すごい!
改めてFBDの端子を確認します。
他の端子と同様、バネ状態の端子です。
これにリード線を結線して伸ばせば感度アップ!
するんじゃないかな?(笑)
それをするためにここまでバラしたんです。やるに決まってます(笑)
えい。
いきなりのおざなり作業。というかバネ端子なのでハンダしちゃうと固くなって不具合がでそうだったのでこうしました。
リード線の被覆を長めに除去し、くるっと回してネジネジしただけです。
あとはビニテで軽く固定し完成!
基盤をはめ込んだ時に動かないとどこかに当たりそうだし、それに「電波」の受信用なのでそんなに厳密に結線しなくてもいいかなーと思っただけです(苦笑)
あ、ついでに基盤の端子と車体側の端子を接点復活剤で綺麗に拭いておきました♪
綿棒で優しく。
バネ端子を曲げたりしたらとんでもなく面倒になることが目に見えてますから(苦笑)
この基盤を元に戻します。パチン。
リード線の長さは約2m。
でろーんとしてますが、長過ぎたら切るだけです(^^)
リード線を天井裏に入れ込んでいきます。
内装剥がしで少しだけめくり、リード線を這わせます。固定させなくても十分収まっていきます。
Bピラーも通過。押し込んだ跡が残っちゃってますね(^^;;;
あとで優しくならしておきます。
まだまだ前方に向かって進みます。
Aピラー経過。
さすがにこれ以上は手間なのでここで終了~。
ダッシュボード手前でリード線を切ってゴム内に押し込んでおきました。
■計測しよう!
感度を測る方法は、写真の通り。
・スマートキーを車体から1m離す。(三脚のレバーに吊り下げてあります。)
・スマートキーの高さはポケットと同じ高さ。(ドアノブより低いくらい)
にしてあります。
いざドアノブに手を!
「ガチャ」
おお~!開いたぁ~~っ!
いつもなら開かない方が多い距離です。というか1m離れてたらまず反応しなかったと思います。しかも窓よりも低い位置にあるのに。
よし。もっと離してみよう!
150cm。
反応なし。
当然でしょう。この距離でドアノブに手は届かないからね?
それじゃ間を取って。
120cm。
「ガチャ」
反応しました!!
すごい~(笑)
スマートキーは完全に私の後ろにあります。なのにドアノブに手を差し込むと解錠されました。
なんか、ギクシャクしていたスマートキーとのやりとりがスムーズになった感じです♪
というのが一応今日の結果でした(^^)
ただし、本当に感度が良くなったかは今後日常的に利用してみないと分かりません。
不意に反応しない事が多かったので、それを感じなくならないくらいに反応が良くならないと成功とは言えませんからね。
あー疲れた~(笑)
でもコメントが原動力になってるのは間違いないです。
ネタとやる気をありがとうございます♪