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とくサンの愛車 [BMW Z4 ロードスター]

整備手帳

作業日:2021年10月13日

幌開閉用油圧シリンダー修理 【分解編 その4/5】

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 6時間以内
1
ラックの頭をたたくと、下側のアルミ製の部品は徐々に飛び出して来ます。
油圧シリンダー本体の黒の筒もたたきながら続けます。

〈追記 22.3.1〉
油圧シリンダーの筒もたたきながらと記載しましたが、軽くコンコンとたたき振動を与える程度のものになります。
強くたたくと筒が変形してしまい、オイル漏れの原因となりますので、適度な力で実施してください。(適度とは変形しない程度)
2
するとアルミ製の部品が抜け落ちる手前で、ラックは他の部品に当たり、それ以上出てこなくなり抜け落ちません。

〈追記 22.3.1〉
飛び出し量は、約7㎜となります。
これ以上たたいても飛び出ししませんし、抜け落ちしません。

あとは、アルミ製の部品をペンチ(プライヤー)等で引く抜きます。
この時、油圧シリンダー本体の黒の筒状の端部をラッパ状に広げないように注意します。

〈追記 22.3.1〉
現在3本の油圧シリンダーリビルトを行ってきましたが、この部品を取り出すのに大変苦労します。
文面ではプライヤーで引き抜くと記載しましたが、とても大変な作業となりました。
カシメに穴をあけた時のバリが引っ掛かってしまうのです。
このバリの状態により、すぐに抜けるときと、さっぱり抜けないときがありました。
何か工夫が必要です。
引き続き検討して追記していきます。
とにかく油圧シリンダーの筒を変形しないように引き抜いてください。

Oリングは、傷が付いているため流用は避け、新品に取り換えます。

※Oリング等のシール関係部品は、別の整備手帳でまとめますので、ここでは説明は省きます。
3
油圧シリンダー本体の中にあるピストンを抜くため、カシメ部の穴のバリを除去します。
画像のようなペーパーリューターがあればいいのですが、なければ手でペーパヤスリ(#800程度)をかけてください。

※ここのバリは、ピストンを組むときに傷をつけないようにするため、引っ掛かりがないように除去してください。
4
油圧シリンダーの中を見ますと、銀色の丸いものがピストンです。
このピストンを分解するには、ピストン中央の黒く皿を裏側から見たようなポッコリとしたピストンロッドのカシメ跡が見えます。
このカシメを除去する前に、カシメ中心にM4タップ加工しますので、Φ3.2の穴を10㎜程度の深さで穴加工をします。
この時も、シリコンスプレーをして穴あけをします。
注意することは、細いドリルを使用するので、上からの圧迫する力が大きいとドリルは折れてしまいますので、切粉を見ながら押し付けてください。
(私は、インパクトドライバーを使用して穴あけをしています。)
5
穴があきましたなら、M4タップ加工をします。
画像では、カシメ部分の形状が見えます。
このカシメを除去するのですが、写真を撮り忘れてしまいました。
使用した工具は、リューターに砥石を付けて削り落としました。
6
カシメ部分を削り落とし、M4タップ加工されたところに、M4のネジを取り付けます。
ネジの頭の径は、ピストンロッドの径(Φ10㎜)より小さいものを使用してください。)
画像は、M4の六角穴付きボルトを使用して、ナットで固定しています。
このネジの頭を、これまたトンカチでたたいてください。
すると画像のように、ピストンロッドが引っ込みピストンとピストンロッドが区別がつくようになりました。
ラックが抜け落ちるまで、たたいてください。
決して、油圧シリンダー本体をたたかないように注意します。
7
抜け落ちたラックの画像です。
ラックには、樹脂製のスライドガイドという部品が組み込まれていました。
この部品は、ラックが上下するときにすり合わさる相手方の部品の摩擦係数を下げ、摩耗しないようにするためと、ラックが動いているときのガタを最小限にするものになります。
取り外しましたなら、傷をつけないように保管します。
8
油圧シリンダーからピストンを取り出します。
ピストンには、白色の樹脂製の部品が付いていますが、これがスリッパーシールというピストンパッキンです。
ピストンパッキンは油圧シリンダー内部で、このピストンの両側に油圧ポンプから片側に作動油が流れ(圧力)、この作動油漏れを止める重要な部品です。
このピストンパッキンは、流用も出来ますので傷をつけないように保管しておきます。

【分解編 5/5に続く】

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この記事へのコメント

2022年3月1日 19:40
お疲れ様です!

今やっと下のアルミが抜けました。かなり苦労しました!
コメントへの返答
2022年3月1日 22:37
ご苦労様です!
やっぱ大変でしたか!
バリが引っかかって苦労されたみたいですね。
カシメの穴径を大きくすれば抜けやすくなるのですが、Oリングのシール性を考えると大きくできないため、やっかいな状態となってしまいます。
焦らずゆっくりとケガをなさらないよう気をつけてください。
ご健闘をお祈り致しております。
2022年3月3日 15:02
お疲れ様です。何度もすみません。

本日ラックを抜く事が出来ました。ラックに穴を開けタップを立てましたがセンターは激ズレしました…org

そしてピストンを抜こうとしましたが動きません。これはどうやって抜かれましたか?
コメントへの返答
2022年3月3日 15:35
お疲れ様です。

ラックが抜けて、ピストンのみが残っているのですね。
以下のように確認がてら抜いてください。

①カシメ部の穴のチューブ(本体)内部のバリは除去していますか?
このバリはピストンを抜く時に、ピストンシールに傷が入らないようサンドペーパー等で除去してください。

②もう一度ラックを挿入して、ラックを押し下げピストンを一番下側(ピストンを抜く方向)に移動させます。

③押し下げたラックを取り除きます。この時にピストンは一番下側にある状態とします。

④細長い丸棒みたいな物で、ラック挿入口(ピストンを抜き方向とは逆側)からピストンに当て、コンコンとハンマー等で縁を描くように叩いて少しずつずらしてピストンを抜きます。
強く叩くとシールが変形しますので注意ください。

細長い丸棒と書きましたが、私はM8の長いボルトを使用しましたが、長いドライバーでもできると思います。

それと、ピストンにシリコンスプレーをかけて、滑りを良くしてください。

たいした力は入りません。

注意しながらコンコン!です。

ラックのねじ切り中心ズレ、私もうまく行った試しがありません。
1mm以下のズレであれば問題ありません。

よろしくお願いします。

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