
先日、ふと、ホイールナットのテーパ面の傷みが気になり、また、以前から六角部の損傷もあったため、交換しようと思いました。
まずは、車体側のねじサイズとピッチ、ホイールの形状を確認し、ナットを購入しておきました。


ホイールナットには材質や色の選択肢がありますが、無難に鉄のものにしました。軽量化やファッション性のため、ジュラルミンに着色したものも出回っていますが、強度が心配(きちんとしたものなら問題ないでしょうが)なのと、そもそもセンターキャップでナットは見えなくなるので見映えにこだわることはありません。
今日の午後、昼食後に作業を始めました。
まずは右前から、ナットを外し、今回買ったものと比較すると、今回買ったものはテーパ部、前長とも短いことがわかりました。

左が今使っているもの、右が今回買ったものです。
今使っているナットは物によって六角部が部分的に変形しています。

これも今回、ナットを交換しようと思った一因です。
先が少し長いので、ここで結論を書きます。
今回、新しいナットには交換しませんでした。
さて、テーパ部が短いということはホイールとの接触面積が小さいということです。ボルト径、締付けトルク、トルク係数で決まる軸力は同じと思うのですが、各箇所の安定性が低下するのではとの懸念からロックナットを除いた4個のうち、2個を新しいものに交換しました。
なお、ナットの全長が短くなってもボルト長さは今回のナットの長さ以下(ボルトの先端はナットより外に出ない)なので、長さ変化の影響はありません。
次に左前の作業にかかり、同様に進める中でふと、“ナットの長さが違えば重さも違うはず、とするとバランスに影響するのでは”と思い、ナット重量を量りました。
最小単位0.5gの量りによると、これまでのナットは28.5g、今回買ったものは20.5gと、差が8gあります。
ホイール(ボルト)のPCDが114.3、ホイールのバランスウエイト貼付け部直径がだいたい280mmなので、ナットの8gはバランスウエイトの3.3g(=8×114.3/280)に相当します。ホイールが4穴なら2本の対向するボルトを1セットとして、互いに直交する2セットをそれぞれ異なるナットで締めればバランスは保たれるかも知れませんが、スープラは5穴なので、そうはいきません。もっとも、アンバランスがバランスウエイト3.3g相当分とはならないとは思いますが、やはりアンバランスは気になります。
今のナットで取り立てて問題があるわけではありませんから、わざわざ心配の種を作ることはなかろうと、左前はナットを変えずに再度締付け、新しいナット2個を使用した右前も元のナットに戻しました。
ロックナットの重さは量っていませんが、大きさは他のナットと同じと見えましたので、バランスは取れていると思います。何より、今のホイールを購入以来27年間でホイールナットに関して一切トラブルに遭っていない信頼と実績があります。
今回、フロントタイヤを外したので、トレッド面のひび割れを確認しました。

夏にディーラーでオイル交換してもらった際、「今すぐどうこうはならないレベルのひび割れあり、そろそろタイヤ交換を検討するのがいい」旨のアドバイスをもらっていました。
溝はまだあるものの、それでも4.5mmと、一般的に安全に走れると言われる4mmに迫っています。さらに4.5mmと診断されてから2.8千km走行しましたから遅くとも年内には交換しようと思います。


製造時期が2020年の3週ということは6年近く前なので、交換時期としては妥当のようです。
ホイールナットを交換しようとした作業でタイヤ交換時期を改めて認識したので、それが収穫だと思います。
なお、リアタイヤは2022年16週に製造されたものなので、もう少し使えそうです。
乗って走れば楽しいですが、そうしなくてスープラに触れるだけでも楽しい時間でした。
Posted at 2025/10/11 21:06:32 | |
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部品 | クルマ