[マイルドターボ仕様から脱却するぞ!No.14 センサー抜き。]
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
8/5(木)6h
[マイルドターボ仕様から脱却するぞ!No.14 センサー抜き。]
まだ不調から抜け出せないで居る。
先週』日曜日に「北さん。」が来て、アドバイスを頂いた。
① 燃ポンの噴出量が足り無くねー。 →R34ポンプ持参
② インジェクターが動脈硬化起こして詰まり気味じゃねー。 →純正I/J持参
③ ゼッテーあげないけど、取り敢えずモンスターN1、付けてみる? →N1 ECM持参
ひとつ気が付いた事がある。
この不調状態のままエンジンがアイドル回転の時に、ECMに関するコネクタ-をひとつ抜き、アクセルを煽って何も変化が無ければ、そのセンサーからの信号はECMに正常に届いてるって事。
これでプレッシャーセンサーを抜いて、煽ってみたら、見事さらなる不調になった。
って事はプレッシャーセンサーは○良。
きちんと信号は出ている。
同じ事を。スロットルセンサーのカプラーを抜いて煽ってみたら、不調のままで全く変化が無い。
変化が無いって事は、センサーの信号がECMまで届いていないって事だ。
カプラー近くの配線をガン見してみると、ひとつおかしな配線がある事に気付いた。
灰色の配線が、カプラーから10mmくらいのところでかすかに皮膜が破れ、配線が見えている。
念のため、マルチテスターでセンサーのカプラーから右ストラットにある中継カプラー[ハーネスアッシ,ワイヤリングNo.6]間の導通を見てみる。
2
怪しい部分を伸ばしたり曲げたりしてみると、導通が有ったり無かったりする。
表面的には小さな傷だけど、中のダメージはかなりのもののようだ。
「見つけたー!」
不具合の原因。
断線らしき場所が場所だけに、カプラーから抜いて、ハンダ付けしたい。
先ずは何より、バッテリーの[+][-]端子の取外し。
カプラーを抜くには、この赤い爪を凹ませて配線側に引き抜くはず。
何故かこんな時を想定してたのか、今日の燃えないゴミの日に偶然捨てようとしていた中にワゴンRワイパーを見つけ、ワイパーゴムを挟んでいるステンの平棒を2本取っておいてた。
カプラー側に入れるには、幅が大きいのと厚みが大きい。
バッテリーの[+][-]を外し、このカプラー手前の40mmくらい残して配線を切る。
3
平棒の方は、サンダーでチャチャっと削って薄くして、入いる幅にしたスペシャルツールで差込む。
すげー地味な作業だ。
4
前にISCソレノイドのカプラーを抜いた時にはこんなSPTを持っていなくて外したはずだ。
確かその時には、ゼムクリップを延ばした先を突っ込んで外れたはず。
今回もその手があったかと考え直し早速用意しチャレンジする。
だが、これでも全く外れる気配すら無い。
1時間以上熱い中、あーでもないこーでもないと考えながら、ひたすら外れる事を夢見て差し続けるも外れず。
5
どうした物かとじっくりとカプラーを眺めていると、接合部分側に色の違う樹脂部分が有る事に気が付く。
もしかしたら、この部分がズレるか、外れるかしたら、カプラーが抜ける可能性があると見た。
愛用しているシグネット[SIGNET]の[-]ミニドライバー 2.5×75 165円(税込)を凹みに掛けたらあっさりとズレた。
「やったー。」これで抜けるのか。
と思って、SPTやクリップを差込んでも外れない。
ズレた部分って、カプラーを入れてから、コレを嵌め込む事で抜けなくするはずと予想。
割れない程度に[-]ドライバーで色々な方向へ力を加えていると突如外れた。
ISCソレノイドの時もそうだったけど、このカプラーの配線側出口のところには、ゴムかシリコンの防水キャップが付いている。
これをクリップで引っ掛けて配線側に抜く。
これもなかなかに手強く切ったりしたら代用出来そうな物も無いので、慎重にすると時間が掛かってしまった。
これでストッパーは解除出来たと思い配線側を押してみるも抜けず。
SPTやクリップを駆使しても、ビクともせず。
6
カプラー抜きを始めてから2時間。
色々と押し引きを続けていると突如抜けた。
抜けた端子を見てみてもこれといった爪が有る訳でも無く、どうして最後のアガキが何であったのか知る由も無かった。
7
「まあ、どっちにしろ外れりゃ大万歳だ。」
端子は結構特殊な形状で、これまた代わりになる物が無いので、配線の皮膜を挟む爪だけを起こして、その根元で配線を切り、線の束を挟んでいる箇所にフラックスを塗り、コテを当てて、ハンダの乗りを良くした。
用意した同じような太さの、同色の灰色の配線を用意した。
配線の端は、端子の束を挟んでいる部分と同じ長さに皮膜を剥き、こよってフラックスを塗りコテを当てて乗りを良くしておいた。
挟んでいる部分と新しい配線をハンダ付けし、皮膜を挟む爪を電工ペンチでカシメる。
配線をカプラー接続側から入れて奥までしっかりと密着させる。
固定されたら、色の違う樹脂部品を接続側から嵌め込む。
配線の後ろ側から防水キャップを入れて、端子に接するまで動かす。
念を入れて、端子の先と配線の端までの導通をテスターで確認する。
8
灰色の配線だけが少し長いので、他の2本と同じ長さにニッパーで切る。
3本の配線を8mmほど皮膜を剥き、こよってフラックスを塗りコテを当てて乗りを良くする。
ハーネス側も同じように上記通りの下準備をする。
ハーネスを取出すのも時間が掛かるし、このまま車載状態でもハンダ付けくらいは出来る。
コードを延ばしてサーモスタット周辺までハンダ小手とハンダを持って来る。
ハーネス側の配線3本に、熱収縮チューブを各40mmくらい通しておく。
ハーネス側と配線をハンダ付け。
両側の角度が合っていないと、上から見た目は重なっていても、脇から見ると端だけくっついているような形になってしまった。
再度熱で溶かして、やり直し。
今度は上手く行った。
収縮チューブをズラして、今ハンダしたところに被せて、百均ライターで炙って収縮。
3本を終わらせたら、スリットコルゲートチューブをハーネス側まで被せる。
両端を黒ビニールテープ巻き。
「出来たはずだ。」
配線・配管等を全て戻し、バッテリー端子[+][-]を繋ぐ。
修理完了の予感を思い浮かべながらのイグニションON。
ドキドキのセル。
「クォーンクンクンクン・ブッオォーン。」
アイドリングは至って順調だ。
運命のアクセルON。
ゆっくりとスロットルバルブを回すと、良い感じに回転が上がっていく。
成功か?
しかし、アクセルを早く開けるといつもの正圧からの「ブフォ・ブフォ・ブフォ・ブゥー」
駄目か。
それでも何かしら進展したのでは無いだろうか。
ハーフスロットルでの回転の伸びは正圧に入っても正常な時と何ら変わりが無いのだから。
一歩進んで、また考える。
続く
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