[純正シートを『魔改造』せよ]#序章

某〇HK放送局でオレσ(^o^)が最近一番のお気に入りにしている番組に『魔改造の夜』と言うのがある。
月に一度くらいだと思われるが放送されるのを楽しみにしている。

何が面白いのかと問われると、超一流の頭脳集団と言える企業や大学等の参加団体が、あるひとつの製品の特徴的機能のみを特化して、その記録を競い合う所。

ある回は、電機トースターの焼き上がったパンをどこまで高く飛び上がらせられるか。
と言うように、普通に使っている分には何の必要も無い、誠に無駄な能力をひたすら上げようと努力するのだ。

物作りの専門家達による、独自な発想と電子機器まで駆使するテクノロジーの合体。


企業や学校の名誉だけを賭ける闘い。

勝負に勝っても負けても鼓舞し涙する登場団体各位。

スイッチを入れるも、2回のトライとも動かずに無念の涙を流す者達。

筋書きの無いドラマこそが感動を呼び、また次に現われる者達による心の葛藤を見たいと言う気持ちにさせる。

この番組に感化されたと言ったら嘘になるが、同じ種類の思いをオレσ(^o^)の力で具現化したい。

見た目はノーマルなのに触ってみたら「うそ？」って、つい口走ってしまいそうな物をオレσ(^o^)も作れないかと思ったんだ。

カプチのシートは純正の割に良く出来ている。

座面の横方向に制限がある中で、最大限にそれを生かして、着座位置を限界に下げて、しかもそのスライド動作範囲はかなり広い方だ。
ちょっと辛口になるが、やはり予算的妥協点なのか、見た目ほどのホールド感は無い。

ちょうどイジっている純正運転席は表皮の合成革が破れたために全バラしている。
そのついでに『魔改造』を施しちまうんだ。

構想としては2点。

ひとつ目は、座面。
純正シートは、シートレールの上にベースが四角形に枠を作り、その上面にスプリングシートを張って座面が適度に下がるようになっている。
このスプリングと、（RECAROで言う所の「ピレリシート」を取っ払い）現COPENに採用されている純正RECAROの座面と同じように、ベースの上面より下がった位置に尻が着くように、一段凹ました構造にしたい。

オレσ(^o^)のカプチにも、カプチ乗りの常套手段として座面を下げるために、ピレリシート似を完全に外し、

尻の重さを表皮とウレタンだけで受け止めているため表皮は裂けており、それの見栄えを良くするために座面にカバーを作っている。

それにも増して、これをやると、背もたれの下端の枠（丸パイプ）がちょうど腰の位置に当たって、痛むのが辛いんだ。
まあそれだけ尻の位置が下がっている証明にはなっているのだが。

そしてふたつ目は、背もたれの柔らかさを少なくして、背骨にフィットさせたい。

RECARO SR-3をバラしてみて、純正シートとの違いは、座面に限って言えば似たり寄ったりでそれほどの差は見られないが、明らかに背もたれの構造に違いがある。
理想的な腰の湾曲にするために、鋼板にウレタンを乗せ、曖昧な部分を取り除いている。

バラしたこそ分かるカプチの構造は、座面と同じくスプリング状にウレタンを付けた物。
だから上体を前に倒すほど、猫背になり、長時間の運転が辛くなって行くんだ。

背骨を丸くし辛くすれば、腰と臀部で支えてくれるはず。
















これが「カプチシート『魔改造の夜』バージョン」の全貌だ。