こんにちは、C-HR FANです。
以前、C-HR用のLEDサイドドアトリムを取り付けた件を以下のように報告しました。
【パーツレビュー】 ノーブランドC-HR用サイドドアLEDトリムガーニッシュ
このパーツ、元々はメッキ仕様となっていますが、私の個人的嗜好からマットブラックに塗装して取り付けています。
最近になって、何人かのみん友さんが取り付けに挑戦され、すでに取り付けられた方もおられれば、今後取り付けるとの事で色々個人的に問い合わせをいただいている方もおられます。そんな中みん友さんの中で違った色で塗装をされるとの予定の方がおられました。この投稿はそんなみん友さんのために書いています(結構労力かかってます)。興味のない方はスルーして下さい。
また内容に関する事は同様の事をご自分でされる場合自己責任でお願いします。
私の場合は上記の塗装編の中で【はがせるスプレー(ラバーペイント)】を使用しましたが、その後、すこし問題が生じて、それらの塗装を剥がして、普通に塗装をやり直しました。近々塗装をされるみん友さんの役に立てばと思い、(今回の再塗装については投稿の予定はありませんでしたが写真を残している事もあり)再塗装した件について報告したいと思います。
さて前回は写真のようなZEQUEのラバーペイントを使用しました。この商品、激安なため当初から耐久性を心配する声がありました。
当初は問題なかったんですが、2週間ほどするとC-HRのロゴが入っている後方ドアの前方上部に亀裂が入っているのを発見しました。
もう一度同部をラバースプレーで塗装しなおしたんですが、やはり後で亀裂が入ってしまいました。ドアを開閉する部位です。私は仕事上の荷物を後方座席に足下に置きますので後方ドアの開閉をけっこう頻繁に行っていました。そういう開閉ストレスによって亀裂を生じたのではないかと考えました。
ラバースプレー、それまでの経験だとフロントグリルのような固定したままの部分でははがれや亀裂を生じる事なく使用できていました。今回の経験から開閉動作など振動を伴う部分では亀裂を生じる可能性があると感じました。
という事で、ラバースプレーの継続使用はあきらめ、普通に塗装をしようと考えました。はがせるスプレー(ラバースプレーの塗装は何度もやった事はあっても、普通の塗装はそれまでまったくやった事はありませんでした。そんな私にみん友のsaitoman8000さんが懇切丁寧に基礎から教えていただきました。ここでお礼を申し上げます。
教えていただいた事を踏まえて、塗装を開始する事にしました。まず、亀裂の入った塗装ラバーを剥がします。
さすが、はがせるスプレーですね。ペリペリと気持ち良くはがせ、完全に元の状態に戻りました。
この後、マットブラックによる塗装に入りました。
(1)シリコンオフによる脱脂・よごれ除去
まずシリコンオフを用いてできるだけ綺麗に汚れを取り除きました。塗装の下準備としてもっとも大切な事はよごれをできるだけ除去し、ほこりや糸くずなどを極力排除する事です。そういったダストがあると、塗装時にムラになり、後になればなるほどその影響が大きくなります。
シリコンオフをしみこませた布などできれいにしますが、ここではティッシュペーパーでそれを代用してはいけません。私は当初ティッシュペーパーを使用していましたが、ティッシュペーパーでは細かな破片が塗装面に残ってしまう場合を多く経験します(それだけ塗装を失敗しました)。私は最近では薬局で売っている医療用のガーゼ(綿状のものではなく、繊維を織ったようなものです)を使用して良好な結果を得ています。簡単に言えば、携帯電話を買ってディスレー破損防止のフィルムを貼るときに先にきめの細かい布(がかならず付属していますね)で拭くと思います。あのような生地のもので表面を綺麗にふいてほしいのです。
そうしてシリコンオフ&ガーゼで塗装面を綺麗にしました。
(2)プライマーによる下地づくり
つぎにプライマーによって塗装の下地づくりを行います。プライマーは接着剤のようなイメージです。透明な塗料でパーツと次に塗布するサーフェイサーが接着しやすくなります。商品によっては防錆効果もあるものもあります。私は近所のホームセンターで容易に手に入る[ミッチャクロン]を用いています。
写真はミッチャクロンを塗布した後の様子ですが、透明な塗料のため見た目にはほとんど違いがわかりません。ただダストがあるとこの時点で塗装面にムラがでたりします。ムラがないかどうか注意して見るようにして下さい。また、塗装環境ですが、理想は換気の整った室内で塗装を行うのがベストです(例:風呂場)。奥様に許してもらえない私は周囲の多くが壁でおおわれた自転車置き場を使用していますが、風でほこりが飛んでくるのに注意しなければなりません。したがって無風から微風の日を選んで塗装するようにしています。
ミッチャクロンを塗布した後30分程度乾燥させて次のステップに移ります。
(3)サーフェイサー
プライマー処理をした後、次にサーフェイサー(Surface: 表面)の噴霧を行います。サーフェイサーにはおもに次に噴霧する本塗料の食いつきをよくする効果や塗装色を均一化する効果を期待します。私の場合はホルツのプラサフを使用しています(プラサフ:プライマー&サーフェイサーなんですがね、ははは)。
写真はサーフェイサーをサイドパネルに噴霧しているところです。ここで注意して欲しいのは、最初から厚くぬらない事です。とくに下の写真のように傾斜のある面は要注意です(写真でいえばC-HRの文字の右と下の垂直に切り立った面です)。塗料の噴霧はできるだけ水平面にするように心がけて下さい。傾斜がきついところに塗料を噴霧する場合、量が多くなると必ず垂れます(=失敗)。下の写真は傾斜のきつい部分は水平面とは別に噴霧しています。C-HRの文字の右側傾斜部は右側だけ水平になるように保持して、C-HRの文字の下側傾斜部は下側だけ水平になるように保持して噴霧しています。このような手順は塗装&乾燥待ちに要する時間が2倍・3倍と長くなりますが、塗装を失敗させない確率を上げるには良い方法です。もちろん、熟練した方・エキスパートは液だれしない塗料の量を絶妙にコントロールしてこのような面でも一発で塗装してしまうのでしょうが、私のような塗装初心者では高確率で液だれを生じますのでそこまでリスクを冒さないようにしています。
フロント側のパネルは中央に凹みがあり、そこに塗料が流れこんで液だまりになってしまう恐れがあるので注意して下さい。また下側にここも傾斜の強いところがありますので液だれに注意して下さい。私の場合はまず下の傾斜の部分を水平になるように保持しながら塗装した後、次に上の部分の塗装を行いました。上の部分の塗装を行う際には中央の凹みにできるだけ塗料がかからないようにしながら最後にすこしずつ凹みに塗料を噴霧するようにしました。
細心の注意を払いながら塗装した結果、傾斜部でも液だれを起こしていません。プラサフの塗装は1回で均一に塗装するのではなく2回から3回かけて徐々に均一に塗料が乗るようなつもりで塗装すると良いと思います。
プラサフを一通り塗装&乾燥した後、表面にかならず細かいダストが付着していると思います。バケツに汲んだ水でパーツとサンドペーパー(1000番〜)で表面を研磨します。研磨については水で濡らしたサンドペーパーで表面をなでる程度です。強くこするとプラサフが剥がれますので注意して下さい。
このようにサンドペーパーでこすると塗装が剥がれますので、もし塗装が失敗してもやり直す事ができます。私の場合、塗装が失敗した場合600番→800番→10000番の順で研磨しています。
(4)本塗装
次に本塗装ですね。今回はマットブラック(つや消し黒)で塗装しました。
本塗装の時の注意点もプラサフの時と同じです。「塗れてない?」って思うほど少量から徐々に噴霧を重ねて下さい。
ここまで来て液だれは避けたいので、傾斜面には特に注意して下さい。
2〜3回塗装&乾燥を繰り返せば均一な仕上がりになっていきます。乾燥時間については冬期では1時間以上、夏では30分ぐらいでもいけると思います。
C-HRの文字が型どりされている部分は内側からLEDのレンズが出てくるので、奥まで塗装をする意識はもたなくても構いません。
マットブラックで3回(?)塗装した後は翌日まで乾燥です。
ここで、もう一度1000番のサンドペーパーで表面を軽く研磨しました。
(5)最後にマットクリアでの塗装
最後にクリアを表面に噴霧して塗装面の保護を図りますが、この工程は必ずしも必要ではありません。塗装は長持ちするかもしれませんが、どこかにぶつければやっぱり塗装は剥げてしまいます。必要に応じて行って下さい。今回は同様に3回噴霧しました。
乾燥にかなり時間を要しますね...。
このようにしてサイドドアトリムをマットブラックで塗装を完了しました。
はがせるスプレー(ラバースプレー)の場合はエッジの裏面までかぶせるように塗装をする必要がありましたが、通常の塗装ではそのような事はしなくても良いです。なのでエッジまで塗装すれば良いのでその点は楽でした。
サイドドアトリムの塗装の話でしたが、半分以上私のような初心者が得た一般的な塗装のコツとなっています。エキスパートの方にとってはそんなん当たり前とか、そんなの違うとか思われるかもしれません。塗装については奥がとても深いのでエキスパートの方の塗装を見るといつもすごいなと感心しています。今回のブログはみん友さんのために書いたものです。このとおりやれというものでもありません。私はこのようにしたという報告で、少しでも参考になればと思い急遽書きました。参考になれば幸いです。
C-HR FANの過去の投稿リストはこちらです。
C-HR FANの投稿リスト8 (2019-04-18~)