サニトラ　サイド出しマフラー制作⓶

ここからの展開はボディに穴を開けた罪悪感や感傷に浸っている時間もなく、親方の握るエアソーが穴を広げていきます。

外側のパネルに穴が開いたら、その開口部から内側のパネルもカットしていきます。

貫通した穴を覗き込むと、タイコから延びるパイプが見えるので、親方の読み通り開口位置としては良さそうな雰囲気です。

「とりあえず外側からパイプ突っ込んでみなはれ」
ってことで位置関係を確認し、車体下にいる親方が追加のパイプをタイコ側に溶接していきます。

「ちゃんと持ってろよ！」
って言われて、自分もちゃんと持っていたいんですが、皮手袋してても熱いのよね・・・

「もう抜いて良いよ」
って言われてパイプを抜いて覗き込んでみると、さっきよりパイプが延長されて出口に近づいてきているのがわかりました。

とうとう仮付けだったパイプ類が本溶接されていきます。
写真にはありませんが鉄筋棒を曲げながらハンガーも作っていきます。
親方ここまで一切メジャー使用せず・・・

マジックと鉛筆使って「だいたいこの辺」で作業していってちゃんと位置が出るから恐ろしい。

出口の制作もやっぱりマジックでスラッシュカットの角度を「このくらいかな？」で決めていきます・・・

この時点で登場したのは09Racingさんのカーボンマフラーガード。
今回の部材でこれが一番高かった！

この時点で私はだいぶ満足してたんですが、作業を観ていた他のお客さんから
「二本出しにすればもっと良くなる」
とのご意見。

Oh、確かに。

ただ、できればこれ以上ボディの穴を広げたりはしたくない状況。

悩んでいると親方がスラッシュカットのパイプを持って店の中に引っ込んでしまいました。

５分ほどして戻ってきた親方が手にしていたのはコレ。

「二本出し風味(遠くから眺めてくれ）」

だそうです。