BMW  R5  1936年

　当日三瓶山で撮影した写真を載せます。

1950年を元号に直すと昭和２５年です。戦後僅か５年しか経っていない時代です。

現存しているのは奇跡的です。

エンジン始動はこちら側に立ってキックペダルを横から踏み下ろします。

リヤフェンダーR51の上に位置する蝶番はフェンダーを上部に折り曲げてリヤタイヤを外す !!機能だとか。シャフトドライブだから出来る事ですね。

リヤを駆動するシャフトの小径振りに驚きました。そしてプランジャー式リヤサスは構造上クッションストロークは極くわずか、乗り心地は言わずもがなでしょう。

ハンドルバーエンドにウインカーこれは現在では見ない方式ですね。

そしてこの角度だとエンジンを抱きかかえる形のダブルクレードルフレームがよく分かります。

それにしてもどこもかしこもピカピカで感心する事しきりです。

さながら走る骨董品とでも称したいバイクとそのオーナーさん。お見受けしたところ私と同年代でしょうか。

　何台もBMWの旧車を乗り継いでこれにたどり着いたそうで、盆栽好きが高じて石にまで行ってしまったとの弁でした。　最早趣味の領域を超えています。現存してしかも新車並の外観で実働するとなれば、その価値は計り知れません。仕上がって初めてのツーリングとの事ですがこんなバイクで走っていたら止まる度に質問ぜめにあいますよと言っておきました。事実私がそれで暑いさ中何十分も話しましたから(笑)　そして嫌な顔一つせずに答えて下さいました。

　また様々な場所に出没して旧車マニアを楽しませて頂きたいものです。