2020年12月04日
ハスラーのフロントコイルスプリングが折損した場合の挙動(一例)
フロントコイルスプリングが折損した場合の挙動はどうなるのか?
ハスラーのフロントコイルスプリングが新車から4年弱、1万7千km弱で折損したのでメモ。
#まず、この問題で誰かを訴えるとかそういう話ではないので念のため。
先に結論から書くと、自分の事例ではコイルスプリングが折れても、いきなり走行中の挙動が不安定になったりはせず。
運が良かったのか(折損後と思われる)異音発生後もすぐに挙動がおかしくなるとかはなく、ディーラーに持ち込むためのレッカーをするまで、高速道路や一般道でも通常走行での車線変更時にも特に自動車の操作についての挙動自体は問題は感じられず、という感じでした。
ただ、スプリングの破損の仕方や諸条件によっては、折れたスプリング等がタイヤに触れてバーストする場合もあるようなので、異音を感じたら速度を落として異常な挙動に備え、できるだけ早く停車して点検やディーラーへの連絡をした方がいいです。
万一、高速道路かつカーブとかでタイヤがバーストするとこれをきっかけに路面状態や天候が悪かったり、速度などの要因で横転など大事故になる可能性もありますし・・・。
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さて、速攻で結論から書いたところで、次にトラブル発覚までの経緯を以下にざらーっと適当に羅列します。文体も統一せず、推敲もあまりせず。
まず、折損の原因には心当たりはあるような・・・ないような・・・。
うちのハスラーの場合、林道で会う怖い超速の走り屋さんみたいに林道で高速移動とかはしません(林道で高速走行はほんと止めてください、危ないんで・・・)。
ただ、未舗装林道で時速10km未満程度で走行することは結構あり、そっちが原因かもしれないので、なんとも言えません。
舗装林道に関してもスピードは出しません。林道ですので。
路面状態が悪すぎる場合は、ハスラーでツッコミまずに撤退か車を置いて徒歩に切り替えていました。
ハスラーだと無茶は効かないので無理はしません。林道といっても無改造のハスラーが入れる程度の林道ってことです。
林道は携帯の電波も入らないことも結構多いので面倒なことになりますし。
なので、カッコいいSUVのCMみたいに深い穴や水たまりに勢いよく突っ込むとかもしないです。
これまでの走行を振り返ると、2020年はコロナもあって一度、バッテリーが上がったくらい乗ってないので、たぶん走行距離はコロナ前に稼いだ距離を考えても2000kmはいってないと思う。
2019年末からの秋冬もコロナ発生前だが、やはり私事で忙しく数回出かけた程度。
新車からこれまでの乗り方としては、年間走行距離のうち、高速道路6割、都市部など一般道3割、林道1割くらいと思う(感覚的なもの)。
乗るのは秋冬に集中しており、1年の走行距離のほとんどは秋冬の5か月でほぼ稼いでる。
おととしまでは、地方にもよく行ってたので雪道も行ってるので融雪剤等の影響もある可能性はある。
ホイール周りも洗車時に洗ってはいるが、完璧に落とすには限界がある。
事の発端は、秋冬がやってまいりまして我が家のハスラーが全力走行する季節になり、その準備に関連して用事があったため目的地に向かって首都高を走っており、とある首都高のジャンクションにさしかかって合流に近づく急カーブ前で減速してカーブを曲がってる時でした。
む?何か踏んだか?というゴリッ?っとか音がして、林道で折れた枝なんかが車の下に入ってしまった時と似たようなゴッゴッゴッ・・・と床下を硬いものが当たって車の後ろの方に通り過ぎていくような音がしたため、え?なんか踏んだ?
タイヤがパンクとかしてたら嫌だなぁ・・・ということで、直後のPAに速攻で止まる。周囲の車に意識がいっていたけど、デカい落下物はなかったと思う。
(ちなみに林道の場合でも異音がしたら速攻止まってチェックしてます・・・そして、林業等で刈りばらいした曲がった杉の細い枝とかが車の下に挟まってたり。曲がった枝葉はタイヤで踏んだり弾かれると起き上がって挟まる)
前の日に自分でスタッドレスタイヤ交換していたので、タイヤのボルト脱落とかだったら嫌だなぁ、トルクレンチでマニュアルに記載の規定トルクで絞めてるし、何度も点検したし、交換後に試乗と増し締めもしたしなぁ、などと考えつつ、車輪のボルト部分が折損とかもあるんだろか?とか考えたりしつつ、足回りを目視とホイール蹴ったり、手で押してみたり、タイヤを蹴ったりとガタなどがないか点検するも異常なし・・・と思いきや、走りだすとカンカンカンカンという音がフロントの片方のタイヤから聞こえてくるようになり、窓を開けるとより聞こえる。
しかし、すでにPAは出てしまっていて、首都高は路肩も狭いので異常とは言えすぐに止まりづらく。
とりあえず、一番左の車線に入ってちょうど前を走ってた比較的低速で走るトラックとかの後ろについて車間距離をたっぷりとって走りつつ(なぜかいつもより交通量が少なかったので助かった)、音が大きくなることはなかったが、やはり明らかにおかしいので、急遽、予定を変更して最寄りの出口から最短で首都高を降りて一般道で路肩に止めて軽く点検。
タイヤもパンクなど異常なし、少し走るとやっぱりカンカンという音が続く。
ゆっくり見たいが、しばらくの間、点検作業するにはちょっと交通量が多かったので、さらに少し走って交通量が少なく道幅が広い脇道を見つけて入り、周囲の安全も確認した上で低速で車線上で左右にハンドル操作もしてみるが違和感はない。
カンカンカンカンという缶を叩くような音だけは継続して聞こえる。
ひっかかったものがタイヤの回転で定期的にボディのどこかを叩いてるのかと思って点検してたがそれもなく。
時々、カンカンカンにまじって薄い金属板を弾くような少し高めの音も聞こえる。
またまた路肩に止めて、路肩で足回りをチェックしつつネットで調べると、何かブレーキに挟まってる時にもカンカンと音が出るらしいので見てみるもそういう感じでもない。
近くのスズキのディーラーを調べて連絡し、ディーラーの方の言うとおりに目視での破損チェックや異物チェック、オイル漏れなどが無いか点検するも、明らかに漏れてる感じはしない。
前輪付近から水が漏ってる風にも見えたが、当日は雨だったの雨水っぽい?
念のため、レッカーした方がいいということでレッカーを呼んだ。
レッカーの方は某会員になってるので最寄りのディーラーまでの距離は規定内で無料だった。ちなみに4WDだからか4輪とも持ち上げてレッカーされました。
お店に持ち込んで、リフトアップして点検してもらうも、外観上は以上なし、自分も一緒に見るけど異常がある感じではない。
ああ、こりゃ自走して帰れそうかな・・・と整備士の方と話をしたところ、念のため、整備士の方が店の周りを一周してきていいですか?ということだったので、お願いする。
戻ってきたなぁ・・・と思ったら、車を置いた整備士の方が走ってきて、申告通りの異音が出たということで、足回りを再度見てもらったところ・・・フロントの片側のコイルスプリングが折損してるということで、現物も見せてもらう。
ただ、整備士の方も言っていたが折れた断面は一部を除いて金属が折れたばかりの新しい断面ではなくうっすらサビていたので、昨日今日ではなく前からヒビが入っていたのが、今日の走行で折れたのではないか?ということだった。
確かに断面の一部だけが新しく折れたような光り方であとはうっすら茶色く汚れてる。テキトーな感覚で8割は汚れてて1~2割が折れたてホヤホヤみたいな感じ?。
整備士の人も新車からのこの年数で改造とかもしてないノーマルな車で折れたのは見たことがないとのことだった。
個人的にはスプリングを見た感じ、納得できる見立て。
ということは、最後にまともに乗ったのが数か月前なので、その時までにはヒビが入って折れかかっていたことになる。
折れた場所は、車体側のバネの付け根付近に近い方とのこと。
あとで事故歴などを聞かれたが、事故は起こしてないし、林道もデカい岩にぶつかるとかもなく(車体底面にも大きな傷はなかったとのこと)、林道を走行する時も低速で走っては停車して探し物をするという感じなので、激しい走行もしないし、深い穴にどんと落ちたこともなく(そんな道、走れない)。
林道から帰ってくると基本的には出かけた直後に定期検査とかが重ならない限りは、そんなに念入りではないが上も底面もタイヤも真水で洗車してるし、昨年と今年は積雪がある場所には行ってないし・・・。
普通に交換すると工賃込みで2万円くらいでいけるのでは?という感じだったが、同時にたぶん新車から年数が経ってないのでメーカー補償で治るとは思います、とのことだったのでお願いして帰宅。
翌日以降見積もりを聞いたところ、やはり無料でできるということで、さらに最近発表された追加のリコール分(ハッチバックドアの部品補修等)の補修もするということだった。
結局、往復電車代(1300円くらい)はかかったけど修理は無償だった。
まあ、高速走行で折れてタイヤにひっかかってバーストしたりとかしなくて良かったなぁということで結果オーライ。
この件が起きてから、コイルスプリングの破損について調べてみたが、スズキに限らず他社も結構リコールをしていて、もしかしたら各社ともどこか同じメーカが作ってて同じ問題を抱えてる可能性もあるが、当方にも低速とは言え林道走行とかもしてるのと、他にハスラーの事例を検索しても特に出てこないので、当方の固有の問題の可能性がある。
ただ、フロントコイルスプリングが破損するという自分としては初めての事案に当たったので情報共有がてらメモとして書いておきたいと思ったという感じです。
ちなみに、車が治るまでは数日でした。ほぼ部品取り寄せ日数。
少し不満があるとすれば、故障当日は関東のスズキの多くのディーラーが定休日だったこと。これはちょっと焦りました。店まで最短で13kmくらいあったので・・・。
電話も結構してたので電池がなくなりそうになり、ああ、モバイルバッテリーとか積んでおけばよかったと思った(林道に行くときは積んでる)。
あと、車載してるマニュアルのスズキのフリーダイヤルにかけても、浜松のコールセンター?につながってるらしく、どこのディーラー等が定休日か、こちらが伝えた住所からは一番近い開いてる店はどこかとか、電話に出た方は関東に土地勘がないとかであまり要領を得ない感じだったので、今どきちょっと・・・えー?って思いました。
結局、開いてるお店は自分と家にいた家族でPCとスマホでグーグル先生に聞いて調べて電話した感じです。
この部分は、ちょっと改善してほしいかなと思いました。
今回の事案から、次はもう少しSUVよりの車にした方が強度も高いのかなぁなんてのも思い始めました。本当はジムニーがいいけど、家族も乗るので、スペースがちょっと厳しい(5ドアでクロスビーやソリオくらいの全長で出ないかな・・・出ないよな、ということはエスクードのフルモデルチェンジの新型が出たら・・etc.)。
最後に、急な故障で対応していただいたスズキのディーラーさんと整備士さんたちには感謝しております。
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2021年4月24日追記:
多忙により、追記しようと思っていて今になりましたが。
コイルスプリングを交換した後、1か所だけスプリングが新品になったためか、高速道路で走行時の直進安定性が少し下がってハンドルを微修正する機会が増えたので、メンテナンスパックの定期検査の時に調整してもらいました。
60~80km/hとかの中~低速だと感じるほどの操作の違和感はなく、それ以上で走る場合の話です。
新型コロナの外出自粛で遠出もしないので、まだメンテ後の調整した後は高速には乗ってみていないのですが、中~低速だと違和感はありません(これは調整前から同じ)。
他にもやることがあるタイミングで話を聞いていたので、調整内容はちょっとうろ覚えなんですが、回してみてのバランス調整とタイヤのローテーションだったと思います。
(まあ、この後に自分でスタッドレスからノーマルにタイヤ交換したので、またバランス変わってるかもしれませんが・・・)
高速を使って遠乗りのする人は、1か所だけスプリングを交換した後に遠乗りする前に事前に高速走行してみて違和感がないか確認し、違和感があれば調整してもらった方がいいかもしれません。
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2024年6月4日追記:
2024年3月29日付で、以下のお知らせがスズキから出てました。
たぶん、他にも事例があったのかな。
ちゃんと調べてお仕事してる感じでいいですね。
ソリオ、イグニス、スイフト、ワゴンR、スペーシア、ハスラー、キャリイ、エブリイ、エブリイワゴン
フロントコイルスプリングの保証期間延長について
https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2024/0329/
万一、上が消えた時のために、Webアーカイブ
https://web.archive.org/web/20240406013211/https://www.suzuki.co.jp/recall/car/2024/0329/
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2020/12/04 01:29:56
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