暇を持て余しそうだ…どこか行きたい。そう思ったのは7月下旬。
今は仕事忙しいけど、8月に入ったらひと段落するし、夏休み使ってどこか遠めな所に行こう。但しお盆のあたりはどこも混むし宿代も高いので、そこを過ぎてからにしよう…と宿を押さえたのが同時期。
ところが、丁度宿を予約した日に台風が直撃しやがりそうだったので、急遽数日遅らせて予約し直したのが8月10日頃。
そうして独り、カブで山形から金沢までツーリングした時の記録。
まずは1日目。
時刻は午前5時30分、上山市内。
いつものドルアーガの塔2/3ことスカイタワー41近く。
さて、これから金沢駅前までずっと下道で行くのだが、果たして無事にたどり着けるのかの僅かな不安とどういう道なんだろうとした期待を抱えているところ。
因みにオドはこんな感じ。
ついでに一晩凍らせたお茶のペット準備して準備して、さあ出発。
午前7時30分頃、道の駅白い森小国。
R13からR113に乗り、やってきたいつもの休憩ポイント。トイレがヘルメット脱がずに使えるところにあるうえ、そんなに混み合わない。
ペットボトルホルダーにマウントしていたお茶は、ここに来るまでに完全に溶けてしまっていた。そりゃあ走行風が常に当たる場所だから仕方ないだろう。
とりあえずまだ冷たいので飲む。
まぁまだ走り出したうちなので全然疲れはない。
午前8時40分頃 新潟県田上町付近
R403から新潟県道1号へアクセスするのに途中通った農道に、突然現れるランドアバウト。珍しいから停めて写真を撮ってしまった。
それにしても暑い。まだ本気を出していない時間帯のハズなのに結構暑い。
お茶を適宜補給しながら、交差点で止まった際にチビチビ飲みながら行こう。
9時50分頃 道の駅良寛の里わしま
混み合う三条市内は脇道を抜けてあっさりパスしてR116へ。経験則上、人が多いところはあんまり関わったり長居するものじゃない。
たまにふらりと魚津に行く場合は、この辺を昼頃に通り過ぎるため、近くの飯屋に入る場合が多いんだが、今回は早めに動いているため道の駅が開いたばかりの時間帯に訪問。
ソフトクリームが火照った身体に染み渡る…
さて、この後はR8を延々南下するのだが、その前に難関の柏崎市内(滅茶苦茶渋滞する)をR352方面に避けて行こう。
さて、昼飯はどうしようかな…?この時間だと・・・あ、そうだ!
13時15分頃 富山県朝日町
延々とR8をストイックに南下して、糸魚川もあっさり通り抜けて富山県へ。途中片側2車線区間で、脇をよく見ないおばちゃんドライバーがこっち側に車線変更してきやがったので、新調したミツバホーンを鳴らしてやったら目をまん丸にして元の車線に戻っていった。
・・・目視確認ちゃんとしろよ、漫然と運転しやがって。
それはさておき、たら汁街道と言われるこの付近には、文字通りたら汁を売りにしている食堂が数軒点在している。
いつもは飯に縁のない時間帯に通りかかるのだが、知人がよくここを推してくるので、ちょっと遅めの昼飯としよう。
他にも3台のバイクが停まっていて、私と似たようなことを考えている人がいたということがよく判った。
さて、何にしよう・・・?とりあえず腹が減っていたので肉野菜炒めの大盛りと、あとはショーケースの中にあった鱈の煮付けでいいかな。
10分後、この適当な考えが、大きく裏目に出る。
「ぬあんじゃこりゃあああああっ!!」
お待たせしました、と運ばれてきたものを見た瞬間、思ったのがこれ。
どうやら定食の大盛りは、ごはん1kgとのことで。
ヤバい、これは撃沈(お残し)しそうだ。
15分後・・・何とか完食。
飯を喰っても喰っても減らないことに加えて、おかず比率が少なく、下手すると白飯だけかき込む寸前まで追い詰められるところであった。
ふぅ、ここで次にご飯を食べるときは、かなり気をつけよう。後で判ったことだが、大盛りの他に特盛りもあるらしく、そうするとご飯が絶望の2kgになるとのことであった。誰が喰えるんだそんな量。
しかも、一緒に頼んだ鱈の煮付け、値札ついていなかったけど、結構高かった(推定800円?)ようだし。
参考までに、ここは定食メニューを頼むもいいが、ご飯と味噌汁、漬物のセットだけを頼み、ショーケース内の単品メニューを組み合わせて自分仕様定食を作り上げる楽しみもある。流石にショーケースを勝手に撮影するのは躊躇われたので画像はないが、気になったら行ってみるのも良いだろう。
そしてうっかり大盛りと言って絶望してみるがいい。
15時30分頃 射水市 道の駅カモンパーク新湊
トイレ休憩がてら、この後R8を外れて走った方が良いとGoogle先生が宣うので、スマホナビを設定するために立ち寄る。
ううむ、待合室にガンガンエアコンが効いているのが実に羨ましい。根っこが生えそうだ。
とはいえ、目的地はまだ先なので、水分補給のみで先を急ぐ。
17時頃 石川県 道の駅俱利伽羅塾
ようやく石川県。
渋滞を避けるため、高岡の辺りで一旦R8を外れ県道をひた走ったが、県境付近でまたR8に戻る。そして如何にも山道のようなところを走り、再度R8を外れ、多分現在のR8が切り通される前はここがR8だったんだろうな、という県道を走る。
歴史的に有名な倶利伽羅は、源平合戦で源氏が多数の牛の角に松明をくくりつけて放ち、平家を大混乱に陥れた策で有名な古戦場である。
ここのほか倶利伽羅駅に、松明をくくりつけた牛のモニュメントがあったりして当時の状況を偲ばせる説明書きがあり、如何に重要な合戦場であったかをうかがい知ることができる。
さて、もう少しで到着だが、その前に小腹が減ったのでソフトクリームを腹に収めておこうか。
どうやらここは宿泊もできるようで、本日の利用者の歓迎看板が・・・って、大宮アルティージャご一行様!?
18時15分頃 金沢駅前
ようやく本日の宿に到着。
部屋に入って荷物を紐解き、どれ命の洗濯の前にひとっ風呂・・・と思ったら、やたら外から聞いたことのあるガタゴト音が。
西日を避けるため締め切られていたカーテンを開けると、見事なトレインビューであった。実に良い。
しかし、400キロ程度走った割には・・・そんなに疲れていないな。
最初クロスカブ(JA10)で魚津まで来たときはSiriがぶっ壊れそうになったのだが、座り方を工夫することで長距離乗るのも全然苦にならなくなった。もっとも、カブが実に乗りやすいマシンであることをだいぶ差し引かなければならないのだが。
そして風呂を浴びて、さて命の洗濯(要は呑み)に行こうかとあちこちうろついたのだが・・・19時台の飲み屋はどこもいっぱい。金沢でないと食べられない海産物や、あわよくば金沢おでんで一杯、と目論んでいた我が野望はあっさりと粉微塵になった。
数件断られたところで唯一OKと言ってくれた店に入り、冷たいビールで喉を潤す。
嗚呼・・・(ビールを喉に流し込んで言葉にならない魂の叫び)・・・これだよこれ。やっぱり金沢に来たら、味噌煮込みおでんと土手煮、味噌カツだな!赤味噌のほろ苦さで酒がよく進むぜ!
あれ?本当に今日って、金沢に来たんだっけ・・・?
我のカニ面と金沢おでんはどこに消えた・・・?
まぁ、どこかでゴロゴロいってそうな空気の中、一日中雨に降られなかったし、それだけでも良かったってものだ。
1日目、終了。