その2より続く。
おはようございま~ふ・・・(なかなかいい感じに熟睡したらしい)
幸い二日酔いなんてこともなく、至って元気に飯を喰えそうである。

ここに投宿する理由その2。朝飯が無条件でバイキングであること。朝はやはりしっかりと食べないとね。
新型コロナの影響もあり、朝食を摂っている宿泊客が若干少ないように感じる。それに各自にポリエチレン手袋を手渡され、取り箸に触れる際はこれをかけて取るようにとのことだが、取り分けた後に脱ぎにくいだけで、大して気になるようなものではなかった。
ふぅ、喰った喰った(この後2回ほどおかわりをしている)。
さて、出立の支度をしようかね。

そしてここに投宿する理由その3。駐車場が2階建てになっており、1階部分がこのようになっていて、万が一雨が降っても愛機が濡れずに済む。この屋根の上が2階部分になっているという訳だ。これはライダーにとって非常に有り難いのではないだろうか。
この1階部分の難点は、ホテル正面から入るのではなく、正面付近の信号から折れて迂回して入らなければならないこと。ただこれだけ。2階部分はホテル正面から入っていいんだけどね。

それにしても天気が良い!
そして実に快適であった。これで6千円しないのだからまったく恐れ入る。
今後もしばしば来ると思うので、その際はまたよろしくな、ルートインよ・・・
そして私は愛機に跨がってR8を北へ向けて戻っていく。

R8のスノーシェッド部分の片側交互通行できっちりと信号に引っかかったため、携帯を取り出して撮影してやった。

そういえば天気予報で「所により雷雨が・・・」と言っていたようだが、現在の所海側はそれほど警戒すべき状況にはなっていない。

同じく山側も。こちらは若干山に雲がかかっているが、警戒する程でもない。

あっという間に道の駅うみてらす名立まで来てしまった。
ここはR8からR253へ折れる交差点に最も近い道の駅なのだが、魚津側からやってくると、最初の休憩に丁度いい場所にあるものだからついつい立ち寄ってしまう箇所なのだ。買い物するにもいろいろあって面白いし。


そしてR253へ折れてひたすら走り(やはりR253はあまり見所がな・・・いわけではないが、どうしても足を止めてまで撮影するポイントがなかった)、あっという間に新潟県の十日町へ。往路はまんぷく食堂だったが、復路は道の駅クロステンでいつものを食べることに。
・・・って、クロステン、外装工事中のため、ただでさえ道の駅に見えない外観なのが破滅的に道の駅とは真逆の外観に成り果てていた。
そして選択したのがへぎそば天丼セット1400円なり。このへぎそば、非常に喉越しが良く、ここに立ち寄る際はほぼ必ず食べるようにしている。
以前立ち寄った際に偶然へぎそばの乾麺が売っていたので、買い求めて家でゆでて食べたら「ナンカコレジャナイ」感が・・・。どうやらここで売っている生麺でないと、この喉越しは再現できないようだった。

飯を済ませ、入り口付近の直売で売っていたトウモロコシが美味そうだったのでお土産として買い求める。外に出てみると、飯に夢中になっていて気づかなかったが、通り雨があったようで愛機がずぶ濡れになっていた。
しかし、やや雲が多いようだがこれ以上降るような感じはなく、結局これからも晴天に恵まれたまま最後まで走り続けることに。

R252をトコトコ走り、魚沼市街地までやってきたところで給油。


スタンドの兄ちゃんに「ここ来るまで雨に降られませんでしたか?」と言われたので「?・・・」みたいな顔をしていると、どうやら30分前にもの凄い土砂降りがあったばかりとのこと。そういえばスタンドの敷地が濡れているな・・・
幸い乗っている最中は雨粒1滴すら喰らっていないので、そういう意味では今回は非常にラッキーだったと言える。

午後2時近くとなり、R252もいよいよ只見への山登りにさしかかる。
いつもは復路はここを通らず、R290の栃尾方面を通るようにしているのだが、それは単にこの上り坂がカブにとってちょっと大変なのと、体力のある往路の午前中の時点で走るのは全くやぶさかではないが、復路の夕方に疲れたところでここを通るのはあまり乗り気ではなかったからである。
しかし今日はまだ午後も早いうちであったので、R252方面を通って帰ってみようと考えたのだった。

それにしても、R252のワインディングスノーシェッド区間は面白い。

こんな感じであちこち水が出ているのは日常茶飯、スノーシェッド内で雨っぽいものに見舞われることもある。



ワインディング途中でマシンを停める。
静かだ・・・
そして遠くまで晴天が続いている・・・
嗚呼、楽しかったなぁ、と思う。
明日からまた仕事だな、と思って少し凹む。
ならばもう少し続くこの道をせいぜい楽しんで帰ってやろう、と思った。

このワインディングを走っていると、所々R252と只見線のデュエットを垣間見ることができる。数年前の豪雨災害で只見~会津川口間が不通になっているが、ここは不通区間ではないので、運が良いとここを走り抜けるキハが見られたかもしれない。

ワインディング区間を抜け、只見町をも抜け、金山町に差し掛かったところでこんな看板を見つけたので立ち止まった。往路はこの看板が向かう方向を向いて立っていたので全然気づかなかったのだ。
ほう、炭酸泉とな?それは珍しい。ちょっと覗いていってみようか。

先の看板の近くから側道に入って200メートル程入ったところにこんなところが。
炭酸場・・・?そして奥には炭酸水という看板のついた社が。
覗いてみると、「新型コロナの影響により炭酸水くみ上げはご遠慮願っております」と無情に井戸に蓋がかけられていた。残念。
しかし、近くに手水場があったのでまさかと思って口にしてみると・・・何と僅かにピリリと炭酸の刺激を感じるではないか!
ううむ、本当に天然の炭酸泉であったか。なるほど。

いきなり真っ黒なソフトクリームとはなんぞや?と思われたかもしれないが、R252途中の道の駅尾瀬街道みしま宿で休憩した時に食べた竹炭ソフトで、実はこの付近これしか写真に収めていなかったのである。不覚・・・

R49に乗り会津坂下市街を抜け、R121に乗って喜多方をも抜け、県境も越えてあっという間に山形県側へ。
道路も濡れ空気も湿っており、どうやら先ほどまで雨が降っていた模様だが、もはや今日の私に雨粒は一切無縁のようだった。

そして田園にぬっと立つスカイタワー。ついにここまで戻ってきた。
あと帰宅まで5キロもないところまで来てしまった。


そして自宅近くのセブンイレブンで最後の停車。やっと着いた。
メーターは・・・うわ、以外と走ったな。昨日家を出るとき15847.1キロだったから、トータル835.5キロかぁ。この後ガソリンスタンドまでちょっと走ったので、実走行は844.9キロ、この間に給油したガソリンは11.74リッター。
この間の燃費、実にリッターあたり71.97キロ!
走り詰めの2日間だったけど、カブって燃費いいし、そんなに疲れないのがいいよなぁ・・・
さ、帰ってチェーンメンテしよう。

ここで「おしまい。めでたしめでたし」とならないのがこの私。ライトが妙に暗いなと思いながら会津柳津付近からずっと走ってきたが、最後にこんなハプニングが待っていた。
何と、ロービームがほとんど点いていない。左右4つあるLED素子のうち3つが点いておらず、残り1つも息も絶え絶えの体だ。

しかしハイビームはきっちり点く。何故だろうな?
とにかく原因がわからんので、とりあえずノーマルのハロゲンバルブに戻して善後策を練るしかないか。
と、こんな感じでふと思い立った2日間はあっという間に過ぎ去ったのだった。
以上、これまで。
【総括】国道252号線は走り甲斐があってすごくいいぞ!
追伸・・・数日後仕事人の伊良氏と一緒にヘッドランプをバラしてみるも、結局バルブではなく交流→直流変換バラスト内部に原因があると推測、結果我々の手には負えないという結論に至ったため、ハロゲンバルブに戻して完了とした。