岐阜県のトパーズ(1)
投稿日 : 2017年10月02日
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中津川市蛭川のトパーズです。
蛭川は地名であり、川ではありません。
50年前に、
(旧)恵那郡蛭川村田原にて採取しました。
当時、私は水晶には関心が薄く、自分が当時から保管していたのは蛭川産の黒水晶1個だけでした。
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この高峰湖の底に水晶やトパーズが眠っています。
遠くにわずかに見える堰堤の右側の小高い山の奥にトパーズで有名な関戸川があります。
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関戸川産の川ズレのグリーントパーズです。
(岐阜県のS氏より譲り受けました)
関戸川も後述の木積沢川も、川の底をさらったり水際の横の土を掘って篩掛けし、トパーズや水晶を探します。
4
木積沢川です。
この地方では明治30年代~40年代に掛けて河川に溜まった錫鉱(錫石の砕けた粒)を採掘していました。
いくつかの地区で採掘が行われましたが、その最大のものが木積沢です。
この木積沢川では、錫石とともにトパーズも採れました。
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後に見えるのが鳶岩巣山です。
左の丘と道路の間に木積沢川が流れています。
鳶岩巣山の右後(北西)にある薬研山と、写真のかなり手前右(北)400mほどに位置する纐纈山の両山でサファイアが採れたことがあります。
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中津川市蛭川のトパーズです。
(奈良県のS氏より譲り受けました)
田原、下一色、上一色、下沢、鳩吹、一ノ瀬、木積沢、高山、下野、苗木、ちんの峠、太田(恵那市)などは、鉱物マニアにはたまらなく心躍る地名です。
7
中津川市蛭川の東山ラジウム温泉の東側の露出した花崗岩です。
この表面の放射線量を計測したところ、計測値は0.50μSv/hだったそうです。
因みに、最近の東京都の放射線量は0.04μSv/hです。
そんなことも知らず、この花崗岩の上を歩き回っていました。(2013年2月7日)
※中津川市周辺は、地質的に放射性元素の含有量が多い地域です。
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中津川市蛭川田原のトパーズです。
(奈良県のS氏より譲り受けました)
私が足繁く通っていた頃は、採石場へ入る道の赤土の中に、タイヤがパンクするほどの無数の黒水晶が埋まっていました。
蛭川周辺で、いま操業している採石場はほんの僅かです。
鉱物採集で訪れる人は、昔と違い今はあまり歓迎されていません。
50年前とは、山も人も変わってしまいました。
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