
12/4 日曜日、年に一度の東武鉄道ファンフェスタに行って来ました♪
東武日光線 南栗橋駅隣接の広大な車両基地である南栗橋車両管区で毎年11月下旬か12月上旬に開催されるこのイベントも'05から始まり今年で12回目の開催とのことです♪
私は鉄道ファンでもありますが、休日の人出が凄い車両基地イベントは好んで行くことはあまり無く、この東武ファンフェスタも知ってはいたものの行ったことはありませんでした^ ^
東武鉄道では来夏、鬼怒川線の下今市〜鬼怒川温泉間でSL(蒸気機関車)の運転を行うプロジェクトを推進しており、機関車はJR北海道で走っていたC11 207号機を貸与、客車はJR四国、保安装置を積む車掌車をJR西日本、JR貨物から購入、SLの補助機のディーゼル機関車はJR東日本から購入、またSL運転に必要な終着駅に設置する転車台をJR西日本から購入移設。電車運転士しかいない東武鉄道の中から選抜されたSL運転士(機関士)の養成をSL運転をしているJR北海道、秩父鐵道、真岡鐵道、大井川鐵道に派遣して機関士を養成するという一大プロジェクトを進めています。既に蒸気機関車(C11 207号機)や客車は東武鉄道に納入され、養成された一部の機関士も東武鉄道内でSLの訓練運転を実施しています。
これらのプロジェクトはネットやHPでその模様は見れますが、今回の東武ファンフェスタでは南栗橋車両管区の会場に向かう臨時電車のツアー客限定で特典として南栗橋車両管区脇に新設されたSL検修庫でのSL見学と撮影会が付くツアーが発売された為、SLファンの私はすぐに飛びつきました^ ^
東武ファンフェスタ会場に向かう臨時電車のツアーは3種類ありましたが、私は北千住から南栗橋車両管区まで向かう東武300系臨時電車乗車のCコースを申し込みましたが、埼玉 川越発でJR253系(旧成田エクスプレス車両)を使ったツアーはかなり早くに完売してしまいました^ ^
そして当日、地元から小田急線、千代田線を使って北千住入り、東武北千住駅でツアーの受付を済ませた後、お昼過ぎに北千住駅特急ホームから東武300系ファンフェスタ号に乗車♪
ファンフェスタフェスタ号車内ではツアー記念品として3Dプリンタで製作された石膏製のSL C11 207号機のミニチュアモデルを受け取り^ ^
北千住から約30分で車両基地のある南栗橋車両管区に到着です♪
車両基地内まで300系で移動して車庫内で下車、東武線を走る電車の並び(反対側の会場ではもの凄い人出で撮影会が開催されていましが、有料ツアー客は反対側で車両を撮ることが出来るなど優遇されていました^ ^
その後私を含むツアー客は電車車庫内を抜け、新設されたSL検修庫前に移動しました^ ^
南栗橋車両管区は東武伊勢崎線系統の車両基地と東武線を走る電車の整備を行う車両工場が併設されていますが、来夏のSL運転に備えてSL(蒸気機関車)専用の工場と検修庫を建設するなど鉄道会社の本気(マジ)を感じました♪
SL検修庫前の試運転線も専用線らしく架線(電線)を張っていないなどSLに特化しています。
私を含むツアー客が移動後、いよいよSL検修庫前でC11 207号機と対面です^ ^
今年の冬先にJR北海道 苗穂工場で検査を受け、東武鉄道には8月半ばに納入北海道からは航路で茨城大洗港に陸揚げ後、トレーラーで南栗橋車両管区まで運ばれました^ ^
東武鉄道線を走れるようにSLの組み立て、整備後、9月中旬にボイラーの火入れ式を行いました。
当初、このファンフェスタ会場でのツアー客限定お披露目と撮影会は火を入れていない状態だろうと思っていましたが、検修庫前のC11 207号機はいつでも走れるとばかり煙を出し、スチームを上げていたのを見て一気にテンションが上がりました^ ^
場内アナウンスで試運転線を一往復SLを走らせる案内がされるとツアー客や抽選でSL撮影会場に当選した人たちからは一斉の拍手が上がりました^ ^
SL検修庫前でスタンバイ中のC11 207号機♪
↓…一往復走行する模様を動画で♪
小さいタンク機関車のC11型ですが、煙の出方やドレーン(車輪付近から吐き出す煙)の迫力はデゴイチなど大型のSLに引けを取りません^ ^
一往復の走行デモンストレーション後は検修庫前で停車、検修庫内から車掌車を出してSLと連結します。
SLに連結された車掌車は来夏運転時、ATS装着などの安全装置を搭載するとのことです。
ブログ本文中、一番最初のSLの写真、機関車後方、石炭を積む箇所の上に新たに取り付けられた静電アンテナ(新幹線の屋根の上に付いているようなアンテナ) も東武線を走れるように取り付けられたモノです^ ^
さて、ここでC11 207号機についてちょっとした解説をします^ ^
JR北海道所属の動態(本線走行可能)蒸気機関車はC11型が2両有り現在も釧路地区で走行している171号機…↓

'14.12.13…函館駅で撮影(はこだてX'masファンタジー号)
C11同型機は真岡鐵道、大井川鐵道でも走っていて保存SLコレクションでも多数アップしていますが、この171号機はそれらと同じオーソドックスなタイプの機関車です♪
こちらはJR北海道在籍時の207号機…↓
'14.10.04…倶知安駅で撮影(SLニセコ号)
他のC11型SLと比べると一目瞭然、通常煙突の前にある前照灯(ヘッドライト)が煙突の脇に2灯設置されています。 その見た目からカニ目と呼ばれています^ ^
JR北海道では以上2両のSLを保有していましたが、ニュース等で報道されているように近年、JR北海道では数多くの事故やミスの多発により経営危機に陥りました。その中でも今年春に開業した北海道新幹線の運転等に経営資源を投入させる為、また列車の安全運行の為、観光列車の縮小を余儀なくされてしまいました、C11 207号機はそんな中、検査期限が来てしまいJR北海道では動態機として存続させず保存SLとして活用する決断をしました^^;
ただ保存SLとしてもお金が掛かる為、今後の活用が未定でしたが、ちょうどその時東武鉄道がSL復活運転プロジェクトが発表され運転出来るSLを探していた東武鉄道側がJR北海道に機関車のレンタルを打診、JR北海道としても機関車の有効活用、機関士養成のノウハウの伝承等から207号機の貸与に至りました^ ^
こうしてカニ目こと207号機は津軽海峡を渡って北関東にやって来ました^ ^
南栗橋車両管区のSL検修庫前でC11 207号機の撮影会が始まりました^ ^
12月に入って来夏運転のSL列車の名称が大樹(たいじゅ)に決まり207号機前面には製作されたばかりの大樹のヘッドマークが取り付けられています♪
SLは時々、煙突やシリンダーから勢い良く煙を吐き出してくれ、撮影者や見る人たちを楽しませてくれました^ ^
(
希望としてはカニ目 2灯式のヘッドライトを点灯してくれればなお良かったですが…)
試運転線奥には来夏運転時にお客さまを乗せる予定の客車が停めてありました^ ^
撮影会はかなりの時間を取ってもらったので私は多分
100枚近く撮影しました^ ^
↓…207号機正面♪
撮影会の最後にはSLの汽笛を鳴らしてくれました^ ^
撮影会は14:15頃無事終了し、解散となり続いてファンフェスタ会場内の東武鉄道グッズコーナーでSL大樹のグッズを大人買いしてしまいました^^;
来年夏のSL大樹の運転開始が待ち遠しい、SL三昧のイベントとなりました♪