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MTT(マリン・タービン・テクノロジー)というアメリカの会社が作ったY2Kというバイク。

馬力は281ps。現在販売されている一般公道走行可能な車両の最高馬力はカワサキの販売してるH2で200ps。

フルスケールメーター350km表示の隼でも初期型は175psだったんで、それからすると日本車も頑張ってるようでカワサキの出してる車両はスーパーチャージジャーという過給機を搭載して200psまで持っていってます。レース専用のH2Rにいたっては310PS。最高速度400キロ近く出るらしいです。




ただ、日本の二輪レースレギュレーションでは過給機や楕円型ピストンなどは不可という決まりがあるため、ワールドスーパーバイクや全日本スーパーバイクには参戦できません。

それに対し、最初に上げたY2Kはエンジンがヘリコプターに搭載しているロールスロイス製のターボシャフトエンジン。なので燃料も通常はガソリンではなくジェット燃料を使いますがバイクにジェット燃料を使うわけにはいかないので構成物質の近い軽油を使えるようにセッティングしなおしてあります。

発売当時の値段も破格の約1800万円。それからするとカワサキのH2Rの600万は破格値に思えます。アメリカではナンバー所得して一般公道を走行できますが、日本では騒音規制に引っ掛かるのは当然ながら、排ガス検知棒をマフラーに入れたら検知棒は熱で溶けるのでナンバー所得はできません。信号待ちで止まったら隣の車のサイドが熱で溶けるほど排気ガスが高温になるらしいです。

エンジンスタートも通常はセルでかけますが、このバイクにはセルが存在せず、気筒内に燃費を噴射してライターのように火花を飛ばして着火させます。燃費は期待どおりタンク満タンでも20分しかもたないらしいです。

発売当時は話題になり映画にも出ています、会社はいまでもあるそうですがバイクはもう販売していないようです。ちなみにカワサキのH2Rも2020モデルは完売だそうです。