
今回は橋巡りです。
去る8月28日、三重県いなべ市の
三岐鉄道北勢線にある2箇所のコンクリート製のアーチ橋、「
めがね橋」と「
ねじり橋」を訪ねてみました。
↑例によってその位置を(グーグルマップ)
三岐鉄道北勢線の楚原(そはら)駅と麻生田(おうだ)駅の間にあります。
西側にある橋が「めがね橋」こと「
明智川拱橋」、東側にある橋が「ねじり橋」こと「
六把野井水拱橋」です。
↑さらに拡大。
グーグルマップでは史跡扱いされており、図上での発見は容易です。
↑どんよりと曇った空の下、愛車パイザーを走らせていなべ市の通称「めがね橋」の南側にやってきました。
パイザーの向こうに見える三連アーチ橋が「めがね橋」こと「明智川拱橋」です。
↑パイザーを停めた所からズームで。
↑明智川の両岸に橋に至る道があります。
上の画像は西岸の道で未舗装ながらも綺麗に手入れされていますが、橋の向こう側には行けません。
↑西岸から撮った「めがね橋」。
季節柄、河原の藪がスゴイ事になっています。
↑端正なスタイルの三連アーチ橋で、ここは鉄道写真の名撮影地としても知られています。
この橋が出来たのは1916(大正5)年、ちょうど煉瓦からコンクリートへの過渡期に当たります。北勢線の建設がもう少し早ければ煉瓦積みアーチ橋になっていた事でしょう。
↑橋にさらに接近しようと思ったのですが、橋の下に立派な(?)蜂の巣らしき物体が確認された為(汗)、これ以上の接近は控えました。
↑橋の手前から見た周囲の風景。
8月の終わりですが、早くも稲刈りが進められていました。
↑明智川の東岸から。
河原からこの東岸にかけてはご覧の通りの激藪状態です。
ここを訪れるなら冬枯れの時期がオススメです。
↑さてこの東岸の道は橋の下を潜って向こう側に抜けられるようですが、橋の手前は激藪で接近困難でした。
夏の藪漕ぎは正直遠慮したいところです(;´д`)
↑藪の向こう側には橋に付けられた「土木学会選奨土木遺産」のプレートが確認出来ました。
ここ「めがね橋」は近隣の「ねじり橋」と共に2009(平成21)年度の
土木学会選奨土木遺産となっています。
↑橋の上を行く西桑名行きの電車。
北勢線のこの辺り、データイムは一時間に上下各一本ずつしか電車が来ません。なので撮影目的なら時刻表をチェックした上での訪問をオススメします。
ちなみに近くの楚原駅で上下電車が行き違いますので、西桑名方面行きの電車通過のしばらく後に阿下喜(あげき)行きの電車がやってきます。
よって時刻さえ押さえておけば短時間の間に2本の電車が効率よく撮影出来ます。
↑で、程なく阿下喜行きの電車が通過していきました。
↑動画です。
北勢線は軌間762mmのナローゲージの路線であり、あまりスピードは出せません。原付並の速度でゆっくりと通り過ぎていきました。
さて、「めがね橋」の東200mの所にある「ねじり橋」へ徒歩にて向かう事に。
「ねじり橋」は上の画像の電車のいる辺りにあります。
↑「ねじり橋」に向かう途中の道から見た「めがね橋」。
↑ここが「ねじり橋」への道の分岐。
Y字分岐の左側、草に覆われた未舗装道の先に目指す「ねじり橋」があります。
↑水路沿いの道を進みます。
この水路が「ねじり橋」の正式名称、「
六把野井水拱橋」の由来になっている
六把野井水です。
↑これが「ねじり橋」こと「
六把野井水拱橋」。
一連アーチ橋で、水路と通路に対して斜めに架けられています。
↑ここにも「土木学会選奨土木遺産」のプレートが誇らしげに付けられていて、間近で見る事が出来ます。
↑橋を下から。うーん、確かに捻っていますね・・・・。
コンクリートのブロックがひねりを入れて積まれています。これは「ねじりまんぽ」と呼ばれる構造で、コンクリートブロックを用いたものとしては現存する唯一の橋だそうです。
↑橋の北側から撮ってみました。
小さいながらも優美なスタイルのアーチ橋です。
↑橋に埋め込まれた銘板。
これからこの橋の正式名称が「
六把野井水拱橋」である事と、その建設年代が判ります。
そして工事関係者の氏名がズラズラと刻まれてあります。これぞ正に「後世に名を残す」仕事と言えるでしょう。
↑例によって動画です。
大正の世からずっと鉄路を支え続けてきた「めがね橋」と「ねじり橋」、これからも末永く北勢線と共に存在し続けて欲しいものです。
さて、この後は北勢線の終点である阿下喜駅へ移動、同駅より
ちょっとだけ乗り鉄してみました。それについては後日記事化したいと思います。
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橋梁 | 旅行/地域
Posted at
2017/09/07 22:44:04