実に4ヶ月ぶりの(汗)ブログです。みんカラではしばらくROMに専念しておりましたが、久々に投稿してみます。
今回はこれまた久しぶりの鉄道駅めぐりシリーズです。そして今回も車ネタは皆無ですので、ご了承の程を(汗)…。
↑今回はJR桜井線の
帯解(おびとけ)駅です。奈良県奈良市にある駅で、古い木造駅舎が今も健在です。
↑駅の取材を行ったのは2018(平成30)年の11月ですが、翌2019(令和元)年の5月30日に画像の105系4扉車を撮影すべく帯解駅を再訪しました。
過去記事で何度か取り上げた車両で、元は昭和40年代後半に製造されて常磐線~営団地下鉄千代田線直通で活躍した103系1000番台、1984(昭和59)年に105系に改造されて奈良線・桜井線・和歌山線に投入されました。
奈良線からは早々に撤退したものの、桜井・和歌山線では35年間に亘って主力として活躍してきました。ついに新車227系1000番台の登場により、2019年秋までに全車引退する事になっています。
※本記事中の105系電車の画像は動画から切り出したものです。その為、画質はあまりよろしくありませんので何卒お含み置きを…。

↑「帯解」と書いて「おびとけ」と読む曰くありげな駅名ですが、駅のすぐ近くにある「帯解寺」に由来しています。「帯解寺」とは安産祈願で有名なお寺です。
↑駅前の風景。秋の穏やかな陽光が降り注ぎ、ゆったりとした時間が流れる居心地の良い空間です。
駅名の由来となっている「帯解寺」は駅前から続く坂道の突き当たりにあります。
↑駅舎の出入り口脇にある「建物財産票」。これによるとこの駅舎は1898(明治31)年4月築です。
↑そして駅舎出入り口の上には昔懐かし電電公社マーク入りの古びたプレートが。

↑無人駅ですが、自動券売機とIC用の簡易改札機が設置されています。

↑ホーム側から見た改札口。
↑ここ帯解駅は北隣の京終(きょうばて)駅と共に奈良市にありますが、南隣の櫟本(いちのもと)駅から先は天理市になります。
京終・帯解・櫟本と難読駅名が連続する区間でもあります。

↑改札口付近から見た天理・桜井方面。この先は隣の櫟本駅までほぼ直線が続きます。
↑こちらは奈良方面。例によって上下ホームは屋根のない跨線橋で連絡されています。
↑駅の奈良寄りには県道51号線との立体交差があり、その橋台の一部は古風な煉瓦積みとなっています。

↑県道に隣接して歩道橋があり、その上からこういう画像が撮れたりします(2019年5月30日撮影)。
画像の車両は「クハ104-551」。1989(平成元)年の踏切事故で廃車となった「クハ105-7」の代替として、1969(昭和44)年製の103系の中間車「モハ102-385」から改造されて翌1990(平成2)年に生まれた車両です。
先頭車化改造に際して無傷だった「クハ105-7」の顔面を移植しました。同時に冷房改造も施工されましたが、その結果、桜井・和歌山線系統の105系4扉車では唯一の分散式クーラー搭載車となりました。
その車番から「蓬莱」というニックネームで呼ばれ、そしてその数奇な経歴と分散式クーラー搭載による独特の外観から桜井・和歌山線系統の105系の中では人気の高い車両です。そして撮影に行く度になぜかこの「蓬莱」によく遭遇します(笑)。
↑駅舎の向かい側のホーム(上りホーム)には木造の待合所が。このホームには奈良方面行きの電車が発着します。
↑跨線橋の階段から見た駅舎と構内。
↑上りホームから見た先程の県道との交差部。
↑こんな感じで電車がやってきます(2019年5月30日撮影)。
↑奈良方面行きホームから見た駅舎。午前中の撮影の為、思いっきり逆光になっていますが(汗)…。

↑寺院で埋め尽くされた名所案内。
↑穏やかな陽光が降り注ぐ帯解駅。日中は30分間隔でしか電車が来ない為、ひっそりと静まり返っている時間が長い駅でした。
↑駅の南側には長閑な田園の風景が広がっています(2019年5月30日撮影)。
↑例によって動画です。2019年5月30日に帯解駅とその周辺にて撮影した105系電車の動画集です。ほぼ11分と長めですが(汗)、お時間のある方はどうぞ(^^)

↑初夏の田園風景の中を行く「地下鉄顔」の105系電車(2019年5月30日撮影)。
さて、この画像・動画を撮った翌々日の6月1日から新車227系1000番台の営業運転がここ桜井線でも開始され、運用の半分くらいが新車に置き換えられました。
昭和40年代に生まれ平成を駆け抜けて令和の時代まで生き延びた「国電」の生き残りである105系4扉車、いよいよその終焉の時が近づいてきたようです。
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Posted at
2019/07/03 13:06:49