【静かに】ドアロック交換【上質に】

NAロードスターは30周年、ウルフ号も25歳を迎え、気になるところがチラホラと。

全部まとめて作業は無理(金銭的に)なので、目に見えて破損のあるドアロックを交換する事にした。

ご存知の通り、ドアロックの接触部は本来硬質ゴムでコーティングされているのだが、ゴムは劣化して金属がむき出しになっている車両が殆どだ。
すると、開閉の具合や音に問題が出てくる事がある。

また、ドアロックassyは内外のドアハンドルにリンクで繋がっているので、グリス切れや摩耗も考えられる。

では作業！助手席側で説明していくぞ。
ドア内張りを外すまでは割愛するが、内張りが外れたらインナーハンドルと繋がる2本のリンクを外そう。

ひとつは爪有り、もうひとつは捻って外す。

ハンドル側に付く樹脂パーツはドアロックassyに付属しないので、交換しないなら壊さないように気をつけて！(左側は本来分離しないが、壊しました)

リンク2本が外れたら、インナーハンドルとドアを分離し、ブチルベトベトスクリーンも剥がす。

続いてのリンク外し。

先ほど外した2本の内1本は、関節がドアに固定されている。
黒い方は返しを摘んで押し込む、白い方は捻って外そう。

ここはドアロックassyに付属する部分なので、最悪壊れても安心である。

先ほどの作業で2本のリンクの内1本はassyから分離したので、残る1本を外す。

この作業のみやや面倒で、取り付け状態ではスペースが狭い。よって、新品assyの当該部分を画像に上げ説明する。

この箇所は捻って外す系だが、爪付きロックもあるのでまずはロックを外してからリンクを外そう。

幸い、この作業をやるなら手元に新品assyが必ず有るはずなので、それを見れば外し方は一目瞭然だ。

手の向きがしんどいが、ここ以外は楽なモンなので頑張って！

これが外れると、インナーハンドルとのリンク外しは終了だ。

続いて、アウターハンドルとのリンク2箇所を外す。

まず1箇所目は爪付きなので、ロックを外してリンクを外そう。例の如く、新品を観察しておくと良い。

このリンクは外すとブラつくが、脱落はしないので気にせず次へ。

2箇所目は捻って外す。

ここはassyに付属しないので壊さないように気をつけよう。
リンクはドアロックassyに残るが、これはそのままで良い。

いよいよドアロックassyを抜き出す。

外側のネジ3本を外せばフリーになる。なかなかに締めこまれている場合もあるので、舐めないよう気をつけよう。

内部でassyが落ちるかと思ったが、経年により張り付いていたので落ちなかった。後はウィンドウのレールをかわしながら抜き出すのみ。

新旧比較。

それはもうご苦労様でした！という状態が新品になるのは気持ち良い。
取り付けは全くの逆手順(ネジは仮締めで最後に本締め)で、運転席側も同様の手順で交換完了だ。

これでドアの開閉に不具合がある場合は、車体側ストライカーの位置を調整するか、ドアヒンジで下がりを矯正するしかない。

心地良く開閉できるってのは、案外大切なことである。