10万キロ記念その2 プラグ交換

（要注意）「長時間・長距離車ではプラグ始め、締め付けトルク低下の可能性有り」
以下、長文の整備手帳となりますが、作業途中で幾つか懸念事項がでましたので、記録します。

以下　本文

10万キロ突破記念の本命として、プラグ交換しました。
プラグは定番の
NGK premium RX
LKAR6ARX-11P No. 95674
箱に推奨の締め込み量として、1/2回転 か トルク 15-20 N・m とありました。

初めてのプラグ交換だったので、初心者用に細かく手順を残します。
写真はエアクリBOXを外す手順です。番号順に進めました
①吸気ポート側コネクタ取り外し
②ホースバンド緩め
③エアクリBOX 前側取り外し
④吸気口側エアホース引き抜き
⑤パイプとりつけファスナー外し
⑥エアクリ背面側取り外し

①コネクタ外しは写真黄色矢印ツメを押して抜けば外れました。
②ホースバンドはマイナスドライバーで緩めるだけですが、、、あれ？締まってない。最初からユルユルでした。

③エアクリBOX前側は写真黄色矢印のクランプ2カ所を外して BOXを手前に外すだけ。

④吸気口側のホースは写真の左側の様に、黄色矢印方向に捻っていけば簡単に外れました。

⑤パイプのクランプは青矢印方向に外すだけ。

⑥エアクリBOX 奥側は3つのツメで差し込み構造でした。
黄色丸の穴が上向きの穴、中央の赤丸が前後方向斜めに開いた穴でした。これらにそれぞれツメを嵌め込んで取付。
BOX 右前を持ち上げて外し、左前を外し、最後の中央を斜め上に引っ張って外しました。

参考までに、BOX 裏側のツメの写真です。

忘れていましたが、エアクリ前側を外したら直ぐに、吸気ポート側ホースにビニール袋をかぶせて養生しました。ここから砂粒など入ったら最悪です。

ここからプラグ交換です。
納車以来多分、全く開けていない部分で、汚れが酷い。
ワイプでお掃除して、コイルとケーブルに左から順に①②③のラベルを貼りつけ。気が早いけど「交換 2022/10」シールも貼りました。
コネクターは黄色矢印のツメを押して引けば抜けます。
赤矢印の六角ネジ(10mm）は、みんカラでは 7N・mで締め付けとあったので、トルクレンチの最小トルク 5N・mから試したところ、簡単に緩んじゃいました。余りに緩いぞ。

コイルを外した写真です。
3つとも非常に綺麗で新品同様でした。ガス漏れなど無かった結果。長さは写真の通り、130mm程度

工具は写真の様に、
①トルクレンチ 5-50 N・m
②変換ソケット 6.35 - 9.5
③延長ソケット 2個
④プラグソケット
全長 225mm となりました。これで丁度良い程度でした。延長ソケット1個だけ (168 mm) だと長さ不足。
なお、写真の様に延長ソケットのレンチ側に 30度毎に目盛りを付けた角度シールを紙で自作して貼りつけました。これは非常に役立ちました。一目でおおよその回転角度が計れる。

① プラグ回転方向位置記録
プラグがどの方向を向いていたのか判るように、緩める前に角度を記録。外した後にプラグ角度との差で、方向が判るはず。
② プラグ緩みトルク測定
どの程度で締まっていたのかの確認。
NGK の最小トルク 15 から始めましたが、①プラグは簡単に緩んじゃいました。トルクを 10 N・ｍに下げて緩めたところ、これでも ②③共に簡単に緩んじゃいました。
余りに緩みトルクが小さい。感触だと 5N・m 強程度か。5年3ヶ月 10万キロの影響でトルクが抜けていたと推測します。ここは要注意です。
今回は、ホースバンド緩み、10mmボルト緩み、とこれです。全敗の結果。

プラグは①を交換後、②交換の順で進めました。それぞれ以下の手順です。
① 旧プラグを抜いて、そのままプラグ角度を記録
②新品プラグを差し込み手締めして、角度を記録
③トルク 18N・mで締め込み、角度を記録
写真は、上が角度 0 を真上にした状態でのプラグ向き
下は、初めの角度から割り出した、装着時のプラグ向きです。
やっぱりバラバラかな、一応吸気ポートには背を向けていない。

トルクと回転角度の関係です。
なにせ、手締め・自作角度計なので、精度は高くないですが、参考程度にはなりそうです。
NGK 推奨の 1/2 回転(180度）では、トルクは少し少なめになりそう。やはり、トルク管理の方がやりやすいし信頼性も高そう。

外したプラグです。
当然ですが、煤付着・焼け有り。ただ、焼け焦げも無いし、消耗した痕跡もなし。まだ、十分使用可能な模様。

ただ、自分で交換しなければ緩みの発見もできなかったと思えば、作業の効果ありでした。
1年後に、プラグのトルクチェックします。