
わが家の“もぐもぐ”こと、ウニモグ406-120
今日は、ウニモグシリーズの足回りの構造についてのお勉強&考察。
ウニモグの足回りはトルクチューブという構造。
正規代理店のワイエンジニアリングのサイトでは “スラストチューブ” と紹介されているので、こっちが正しい名称だと思いますが、一般的にはトルクチューブと言われてます。
で、どんな構造かというと・・・文章にするのは少し難解(T_T)
普通はミッションとホーシングは、プロペラシャフトでつながっているけど、構造体としては別物です。
トルクチューブの場合、T型のハウジングの中に、デフ・アクスルシャフト・プロペラシャフトが収まっていて、一体構造となっています。
ホーシング
トルクチューブ
合体・・・赤丸がミッションに取り付く部分
ミッションに取り付く部分の現物
このミッションに取り付く部分が、巨大なボールジョイントになっていて、ここを支点にホーシング部分が、上下・左右・ねじれ方向に自由に動く様になっています。
で、ホーシングが左右に動いてしまっては困るので、ラテラルロッドで左右の位置決めをしている。
こんな構造がウニモグの特徴の一つのトルクチューブ構造です。
利点としては、足の動きの自由度が高い!と言うことだと思います。
特にねじれ方向については、リーフやロッド類に動きが制限されることが一切無いので、悪路走行にはとても有利になるのではないかと思います。
トルクチューブ構造の説明が終わったところで、前回のブログ内容についての解説&考察。
ミッションを降ろすのになぜホーシングを降ろすのか。
これは構造が理解できれば簡単。
ミッションを降ろすにはプロペラシャフトを外したい。
⬇
プロペラシャフトはトルクチューブに覆われているので、まずはトルクチューブを抜きたい。
⬇
トルクチューブを抜くには、ホーシングごと抜かないといけない。
これが答え。
ちなみに・・・通常は、ミッションを外す場合にはクラッチ部分を逃がすため、後ろへ引きながら降ろしますが、ウニモグの場合は後ろ側がスペースが無い。
なので、まずはエンジンを前方に抜いておかないと、ミッションを降ろせない(T_T)・・・と、なります。
クラッチ交換も、ミッションではなく、エンジンを外して行うことになりますが、前後のホーシングを降ろすことを考えれば、エンジンを降ろす方が楽かもしれませんね(^_^;)
トルクチューブの構造が解ると、前回切ってしまったこの部分の重要性が判ります。
通常、タイヤが発生した前へ進もうとする力や制動力は、ホーシングからリーフやロッド類を介してフレームへ伝わります。
ですが、トルクチューブ構造の場合、ホーシング➡トルクチューブ➡ミッションケース➡ミッションマウント➡フレームと、力が伝わっていきます。
ウニモグ406のミッションマウントは、ここ一カ所だけ。あとはエンジンの前方に一カ所ありますが、構造的にこちらはエンジンを支えてるだけと思います。
つまり、前回切ってしまったクロスフレーム・・・22tのトレーラーが引けるウニモグ406-120ですが、その力はすべてここに掛かる(>_<)と言うことです。
このクロスフレーム1本で、ミッションを支える・ホーシングの前後の位置決め・牽引力をフレームへ伝える。
これだけの仕事をしている重役様・・・お疲れ様ですm(_ _)m
もちろん、構造を理解して、復旧方法も考えた上で切ってますので、ご安心を・・・
以上、ウニモグシリーズの足回りについてでした。
構造的には、トルクチューブで車体を押したり引いたりしているので、スラスト(推力・押す の意味)チューブがやはり正しい名称なのかもしれませんね!
どちらでも良いですが(^_^;)
でわでわ、また
Posted at 2018/01/30 12:33:45 | |
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