
今年のダイヤ改正を以て、最後の活躍場所だった男鹿線と五能線を去る事になったJR東日本所属のキハ40系達… 特に前者は中学の頃、今はもう県外へ出て疎遠になってしまった友人と二人で乗りに行った思い出ある車両です。未だコロナ情勢が心配なため目的地は前述の思い出ある男鹿線に絞り、人が多くなるであろう改正前日を避けて先月9日、乗り納めに行ってきました。


7:55
何年かぶりの701系で、何年かぶりの秋田駅へ。




寄せ書きされた沢山のメッセージに胸を打たれつつ…


10:14発の男鹿行き1129Dに乗車。
迎えてくれたのはありがとうヘッドマーク付きのキハ40 2088+2089でした。




シートや内装の色こそ違えど、懐かしさ溢れるこの空間。去年引退した新津のキハ達との微妙な差異を探すのも面白かったです。



11:10
男鹿駅に到着。建て替えられてすっかり綺麗になっていましたが、当時訪れた旧駅舎は健在でした。いずれ新たな駅前施設として有効活用されるそう。

昼食は秋田駅で買った鶏めし。あの時も二人で食べた思い出の味です。




折り返し1132Dとなった同じ列車で秋田駅に戻り、次のお目当てである5両編成運用を待つ間駅周辺の散策を楽しみました。

ちょっと足を延ばしてエリアなかいちにも。いつか再びここにクラシックカー達が集い、寸劇の喝采響く時が来たら必ず見に行きますからね!




16:46~18:51
5両編成運用の上り1137D~下り1140Dで再び男鹿まで往復。地元で長年見慣れた4両編成と比べて、1両増えただけで迫力が全然違いました。
車両は男鹿方向からキハ48 1502+507+キハ40 2019+キハ48 537+キハ40 569で、うちボックスシート仕様のキハ48 507とキハ40 2019に乗車。
この列車でついに、念願だったアルプスの牧場チャイムを聴く事ができました!
新津のキハでは臨時列車ですら聴く機会がなく、最後の最後で願いが叶ったので嬉しい限り。駅の放送でも流れていた位なので、男鹿線では比較的当たり前だったんでしょうか? 因みに友人と行った当時は聴いた記憶が無いので、あの時乗ったのはワンマンの2両編成の方かも知れません。

そんなわけで、懐かしさと楽しさに満ちた旅行になりました。これでついに、JR東日本から観光列車以外のキハ40系が消える事になるとは…
あの時も、そして今回も思い出をありがとう 長い間、本当にお疲れさまでした。
こうして全車が引退した今、気になるのはやはり今後の処遇。新津のキハ達が渡っていった彼の国は今やそれどころじゃない程深刻な事態になっている上、国内での譲渡話も今のところ無いようなので、このまま全て廃車解体なのでしょうか…? せめて1両でも形を留めてほしいもの。なんなら新潟色に塗って新津の資料館に……管轄が違うから無理だろうなぁ
今回の改正では他に、富山や金沢への旅行でお世話になった413系や415系、4年前に身内の結婚式への道中で初めて乗った185系踊り子号も同じく引退。やはり2020年代は国鉄型車両や、その他古い車両が急速に世代交代していく節目の時期にあるのかも知れません。コロナ禍が落ち着き、再び気兼ねなく鉄道旅行が楽しめるようになった頃、果たして乗りたい車両はどれだけ残っていてくれるのでしょうか……
~~余談~~

途中の秋田総合車両センターでは、3年前引退したキハ58系Kenjiに遭遇。まだ健在だったことに驚きました。昔、臨時列車か何かで酒田駅に来ているのを偶然見かけた時以来。2度目に通った時はいなくなっていたので、これが最後の再会になってしまったかも。
他には、踊り子仕様のE257系を回送中のEF81ともすれ違いました。

秋田駅構内の外れで眠りについていた五能線のキハ40系。これが最初で最後の出会いとなりました。健在な時に一度乗りたかった…

後継となるEV-E801系も初めて目にしましたが、個人的な印象としてはいかにも男鹿半島の路線らしいカラーになったと思う反面、やはり顔が無機質だなぁ…と感じましたね。ベースとなった九州の819系は同じデザインでも丸目2灯の可愛らしい顔をしているだけに尚更残念。
こういったデザインが好きな方にとっては本当に申し訳ないですが、なんだか近年のJR東日本の電車、特に箱型の一般車両はほとんどがフロントガラスより上に灯火類を配置し、かつ目立たなく処理されてるせいで無機質な顔ばかりになった気がします。E129系にしろGV-E400系にしろ、快適になった反面愛着が湧きにくいデザインになってしまったのは少し寂しいかな。
そう感じてしまうのは、車の顔を見る時と同じ目で見てしまうからなのでしょうか…
Posted at 2021/04/03 20:32:45 | |
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