今回も
以前のブログの続きネタになるんですが、乗らずにべた褒めしたので
今後10年の車探しも兼ねて、物のついで?で乗って粗探ししておくことにしました。
HV車で運転したことがあるものは所有していたCR-Zを除くと、Fit3HVを数回ぐらいしか記憶にないですね…。
一方、タクシーのHVで乗ったことがあるのはトヨタしか記憶にありません。
JPNは入れていいのか分かりませんが、プリウス、シエンタ、カムリ、SAIなど。
乗った型式も年式もバラバラなので比較になりませんが、基本的に悪い印象は無いです。
【スペック】
登録:2024.11
グレード:G FF
型式:MXWH60
原動機の型式: M20A-FXS 直列4気筒 直接+ポート燃料噴射装置(D-4S)+モーター
排気量:1986cc
内径×行程:80.5mm×97.6mm
圧縮比:???
馬力:152ps(112kW)/6000rpm
トルク:19.2kg・m(188N・m)/4400~5200rpm
モーター:交流同期電動機
モーター最高出力:113PS(83kW)
モーター最大トルク:21.0kg・m(206N・m)
車重:1400kg(前軸:850kg、後軸:550kg)
全長:4600mm
幅:1780mm
高さ:1430mm
タイヤサイズ:195/50R19 88H(前後)
タイヤ:Bridgestone Ecopia EP510
ホイールベース:2750mm
トレッド前/後:1560/1570mm
最小回転半径:5.4m
燃料タンク:43L レギュラー
距離は2350kmスタート
まだ3ヶ月ちょいのピカピカの新車!のはずだが、水垢だらけでちょっと残念…笑
【費用】
8:00〜20:00
基本料金:9900円
車種指定:2200円
免責補償料:1650円
割引: 990円
合計金額(税込): 12760円
他に…
ガソリン 2000円弱、250kmくらい走行、11.17L
燃費は23.5km/L
公共交通機関 400円
他、高速代(7000円くらい?)
缶コーヒー130円
トータル22300円
トヨタレンタカーの車種指定で借りました。
GR86は電話予約が必要みたいですが、GRヤリスはネット申し込みで行けそうでした。
TSキュービックのENEOSクレカだと、車体グレード価格が10%割引されました。
これまでのレンタカー屋と違い駅近で、さすがにレガシィを預かってもらったり近隣に置いたりが難しいので、公共交通機関で向かいました。
【行程】
首都高→外環→関越→白寿の湯→関越→環八→首都高
250kmくらい走ってもらいました。
よく行くルートなので素性は掴めたと思います。
【感想】
・ドライブフィール
発進時の擬音?が結構好き。電車みたい。
これが恐らく重要で、エンジンが好きな時に始動/停止してもあまり違和感がないのはこれのお陰だろうと思った。
エンジンの音も気にならないが、窓を開けて走っていると思ったよりうるさかった。
防音も結構しっかりやってあるっぽい。
加速減速の違和感は特になく、ソツなくこなす。
ビビったのは100km/hからの加速も同じようにソツなくこなす。
ある種上品な走り。やんちゃ性皆無。加減速で車体が揺れることも無い。
やはりICE車とは別の乗り物だし、ICE車の延長線上にあったCR-Zとも別の乗り物。
195/50R19という変態タイヤサイズのFFで、あまりカーブを攻める気はしなかったが
首都高の流れに乗る程度ではアンダーが出ることも無かった。
・追従クルコン/アシスト
これを求めていた。前車に追従で車速も調整してくれる。
追従の上限速度は180km/hまで対応しているみたいです。
だから追い越しに速いプリウスがいるのか、と合点。
ステアリングに関してはアシストという位置付けで、握っているふりをしてもレーンに合わせて舵角修正が入る。
但し一定時間修正舵を入れないとアシストを終了するみたい。
・操作スイッチ関係
シフトノブは悪名高くも伝統的なプリウスシフトノブ。
発進時早速バックに入れて、ミサイルするところだった。。
慣れれば問題ないとはいえ、レジェンドなどで採用していたボタン式のシフトチェンジで良いと思うんだが…、あれ特許問題とかあるのかな?
まあこのシフトノブだけで選択肢から除外するのは勿体ないほどいい車。
ワンタッチウィンカーは5回。
ちょっと長く感じるけど、高速出口や誰もいないところでの車線変更などでは実用的。
ちなみにギミックはいわゆるダイハツウィンカーではなかったのも評価できる。
(内部電子回路の信号的にはダイハツウィンカーと同じなのかもしれない)
車線変更時、追越車線を最後尾の車両が自車を追い越したらフライング気味にウィンカーを倒す癖が筆者にはあるが、これは警告が入る。
ここだけ少し気になったが、設定で見切りが悪い後方だけ警告とかに変更できるものなのかな?
警告で意味がないのは「あーはいはい」状態になって実は…というケースなので。
まあ、正解はゆとりをもって車線変更するべきなのだろうね…。
・メーターがシンプル
bz4xとかと同じメーターらしい。
今までに無かったスタイルだが、代わりにステアリングが独特になっている。
但しレガシィのようにドラポジ優先すると見切れて見えないなんてことも無く、これはこれでアリだと思う。
ステアリングのサテライトスイッチで表示項目を切り替えられるのも良し。
平均燃費は走れば走るほど増えていくのは変な感覚…。
個人的には車の充放電、エンジン稼働が見えるアニメーションを表示させていた。
渋滞中に見入ると追突しそうになるので脇見禁止。
その他、昔や廉価の車のように「ピーッ、ピーッ」という何の警告か分からないなんてことはなく、液晶では丁寧に分かりやすく案内してくれる。
こんなメーターでも給油口の◁はちゃんと表示してくれて助かった。
ちなみに給油口は室内ボタン式で、遠隔開方式が絶滅したわけではなくて安心した。
・シート
ファブリック、シートヒーター完備、リクライニング他調節は手動。
個人的には革/電動シートに興味はないのでこれで良い。
軽く腰痛にはなったが、エクスジェルを入れれば大丈夫そうかな。
・後部座席
足元も狭いわけではなく、頭上は若干狭いが許容範囲。
快適に座ることができた。
(後部座席の採点はCR-Zが基準になっているのであまり評価できないw)
欲を言えばエアコン送風口が無いのは惜しいが、コンセントがあった。
・ナビ
Gグレードのため8インチナビだった。
ちょっと不格好だが実用上は問題ない。
専用サイズのナビで、上位グレードは大きい画面になるみたい。
接続してスマホ側で画面に出てきた設定を選択したら、そのままCarPlayに移行したのは便利。
が、相性が悪かったのか曲は音飛びしまくってた。
この手合はファームウェアアップデートで直るとは思うが…。
音量ボリュームのアナログ感は良い感じ。
画面サイズでグレード差をつけるのはトヨタの商売方法なのか。
筆者は純正ナビは要らない派なのだが、メーターが液晶だったので、ナビと境界を作らず横に並べるほうがスマートだと思う。
(ホンダeみたいにミラーも画面にするのはやりすぎだと思うが)
Xグレードにはオーディオレスが存在するらしいのでそことの兼ね合いもあるのか。
Tコネクトは触らなかったけど、取扱説明書まで入っていた。
あとハイウェイラジオへの飛び方が分からなかった。
なんかドライブしている感があるので聞きたくなる。よって必須。。
・スピーカー
全体的に前からフロントガラス越しに聞かせるデザインのようだ。
スピーカーのガードはフロント左右の他に、ナビ裏に1個ある。
ドアスピーカーは足元のみだが、存在感はあまり無かった。
助手席やリアに座って聞くのは忘れてた。
運転席ではそんなに違和感はないし、まあまあの音量でも緊急車両も気付けたので良いと思う。
・センターコンソール
エアコンスイッチのキーボードのような物理ボタン、これが一番感心した。
理にかなっていてとても扱いやすい。
一方、デジタル数字表示はコスト削減なんだろうけど少しレトロフューチャー感で笑ってしまった。
ドリンクホルダーはセンターのシフトノブ前に置けるほかに、ドアポケットにも入る。
シフトノブ前はCR-ZやFitがそうだったのだが、ベストポジションだと思う。
シフトノブの後ろにドリンクを立てるMTは気に入らん!(BLレガシィ)
ドリンクホルダーの奥にはさらに小物入れがある。
スマホはケーブルを差した状態だとサイズによっては微妙だけれど、一応置ける。
・視界
最初はルームミラーがでかかったり、Aピラーが寝ていたりで戸惑う部分もあったが、運転するうちに慣れた。
ボンネットはかなり膨らんでおり前がどこまでなのかは分かりにくかったが、これも運転するうちに慣れそう。
左リアの視界は結構死角が大きいので、左に合流する場合は結構気をもむ。
車種の差もあるのだけれど、ルームミラーとドアミラーの倍率が乖離しているように感じた。これはリアガラスの開口部が狭いことに由来する。
結局、周辺の車両等の配置を認識して脳内で組み立てられれば良いので、乖離が問題ではないのだが。
違和感を覚える車種とそうでもない車種があるのは不思議。
今のところ違和感を覚えたのはN-BOXとこのプリウスかな。
・乗り心地
車重1400kg、ドアモールの密閉性も相まってV50の重厚感を思い出した。
車両のサイズ、車重、車高で似ているのでまあこの車重だとこんな感じかもしれない。
V50は10年5万キロでもまだ乗り味を保っていたが、このプリウスは2500km、どの辺りまで維持するものなんだろう。
低扁平タイヤでサスペンションの仕事の範囲が大きいなら、疲弊した場合の乗り心地がどうなるのかは気になる。
タイヤが薄いわりに細いから問題ないのか?
廉価グレードの195/60R17の乗り心地も気になる。
(こっちのタイヤサイズはライズで採用されているらしい)
・外観
今までのプリウスで一番カッコいいと思う。
キャリパーが小さいのは少し残念だが、19インチが似合うデザインなのが憎い。
外観の好みは主観が入りますが、インチダウン派の筆者を唸らせたのでここは素直にすごいです。
軽く見ただけでは全体的に隙が無いんですが、ここまでヌルっとしたデザインならBLレガシィ同様、ルーフアンテナは無しが良かった。
どうやらどのグレードにも付いているらしいので、諦めましたが。
・エンジンルームはぎっしり
そうそう壊れるものじゃないけど、ABSユニットが結構奥の方にあって「交換大変そう…」って思った。
最近のFFならまあ仕方ないよね、ってくらいエンジンが前にある。
ヘッドライトの目尻辺りにクランクシャフトがありそうって文章に起こすと、改めて異質さが分かる。
といってもエンジンの前にもラジエターとセンサー類があるので、空力を求めた結果、新幹線みたいに先頭が尖っていっていることに気づく。
240ボルボの時代とは違うってことで、まず比較することがおかしいとも言える。
ちなみにバッテリーはトランクルームにあった。
エボとか90スープラ位なものかと思ったら。。
【未検証の点】
・運転支援中における車線逸脱時の対応
レイバックの運転支援では、ウィンカーを作動させずに車線を移ろうとすると、自動的に修正が入り元の車線に戻される。
(それでも行こうとすると蛇行運転みたいになる。)
プリウスがどういう挙動になるのか不明…。
【現段階での結論】
60プリウス、盗難率が高いのもわかる気がする、洗練された出来の良さだった。
これは一つのネックで、盗難リスクに脅えながら車を所有したいとは思わない…。
もう一つは左後方の視界だが、これに関してはセンサー類のアシストもあり、乗ればそれなりに気にかけることもあり、大きな問題ではないのかもしれない…。
が、やっぱり視界が良い方が個人的にはありがたいなぁ。
そういう視点で見ると同じシステムを積んだトヨタのミニバンが人気なのは理解しやすいかもしれない。
結論としては遠出も普段使いも出来る「めちゃくちゃ良い車」だった。