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2023年05月27日

AMDのCPU、GPUのノートPCでStable Diffusionをインストール、実行する

AIイラストに興味はあるものの、特に出力してみたいものがあるわけでもないので今までスルーしていたのですが、

ふとWebサイトではなく、ローカルのノートPCで実行してみたいなーと思いやってみました。

PCにインストールして使えるAIイラストの生成ソフトとして、Stable Diffusion と言うのがあります。

これ、デフォルトではnVidiaのそれなりに高性能なグラボを前提としています。(AMDの高性能なグラボでも動きます)

でも、生成に時間はかかっても良いので、AMDの環境でしかも、しょぼい環境でもやってみたい、と言う人向けの内容になります。


うちにあるヒューレットパッカードの Envy x360 はCPUが AMD RYZEN7、GPUが AMD RADEON RX Vega 10 というやつで

普段使いや、イラスト作成等は問題ありませんが、3Dの重たいゲームはあまり向かないPCです。


Stable Diffusion を実行できるようにするまでにいくつか引っ掛かったので、その内容をメモしておきます。


インストール、実行までのおおまかな流れは

・Pythonのインストール
・Gitのインストール
・Web UIのインストール
・Web UIを日本語化、生成実行

となります。

以下は実際にやった手順を書いているので、無駄な操作があります。

一度全部読んでから、無駄な手順を省いて実行してもらうといいかと思います。


まずは Stable Diffusion を ブラウザ から操作、実行できるようにする Web UI のサイトを見に行きます。

AUTOMATIC1111 Web UI

p1870.png

Python 3.10.6 が必要と書いてありますね。


p1871.pngp1872.png

Git をインストールしてソースを落とすように書かれていますが、右の方にReleaseパッケージがあるのでそちらをダウンロードしておきます。(Gitをインストールしなかったのは失敗で、あとでインストールする事になります・・)

最新は 1.2.1でした。


次に Python のダウンロード。

Windows 版 Python


p1873.png

下の方にスクロールしていくと、目的の 3.10.6 がありました。

Windows用 インストーラ 64bit版をダウンロード。


また、ローカルでイラストを生成するためのモデルが必要になります。

簡単な呪文で生成できるという評価の Anything を使ってみます。

Stable Diffusion 用モデル Anything

p1874.png

anything-v4.5.ckpt をダウンロードします。

ファイルサイズが 7.7GB と大きめなので、もっと軽く試したいという人は

anything-v4.5-pruned.ckpt 4.27GB
anything-v4.5-pruned-fp16.ckpt 2.13GB

あたりのモデルでも良いかもしれません。


まずは、Pythonをインストール。

これはpython-3.10.6-amd64.exe を実行するだけ。すべてデフォルト設定でいいので省略します。

次に stable-diffusion-webui-1.2.1.zip を展開します。

以降は

C:\stable-diffusion-webui-1.2.1

に展開した場合の説明になります。

C:\stable-diffusion-webui-1.2.1\webui-user.bat

があるので、とりあえず実行。

すると、何やらエラーが。

スクショが無いのですが、CUDAが無いよ、COMMANDLINE_ARGS に --skip-torch-cuda-test を追加してね、と書いてあります。

グラボにCUDAが無くてこのエラーが出る場合、

webui-user.bat の内容を

set COMMANDLINE_ARGS=--skip-torch-cuda-test

のようにオプションを追加する必要がありそうです。

で、また実行。

また別のエラーが・・

これもスクショが無いのですが、 gfpgan と言うのをインストールするのに Git を使っているようです・・

結局 Git インストールするのか・・

Windows版 Git

p1875.png

Windows 用 64bit版をダウンロード、インストール。

すべてデフォルト設定でいいのでインストールは省略。


で、またまた webui-user.bat を実行。

ついにインストール成功しました。

このDOSウィンドウは開いたままにしておいてください。

閉じちゃった場合や、後日にPC起動した後などでまた生成したいという場合は webui-user.bat を実行してください。


で、ダウンロードしておいたモデル anything-v4.5.ckpt を

C:\stable-diffusion-webui-1.2.1\models\Stable-diffusion

に入れます。

DOSウィンドウに、Running on local URL: http://127.0.0.1:7860 と書いてあると思うので、ブラウザで

http://127.0.0.1:7860

にアクセスします。

p1876.png

ついに Web UIが起動しました。

まずは左上の checkpoint でさっきコピーした anything の ckpt ファイルを選択しましょう。

つぎに日本語化しましょう。


p1877.png

Extensions タブの Localization のチェックを外して Load from ボタンを押すと、インストールできるものが下に色々と出てきます。


p1878.png

その中に ja_JP Localization と言うのがあるので、その右にある Install ボタンを押します。


p1879.png

ブラウザを再読み込みし、Settings タブの User interface の Localization で ja_JP を選択。


p1880.png

Apply settings を押します。

DOSウィンドウを閉じて、webui-user.bat を実行。ブラウザを再読み込みすると日本語になります。


で、適当なテキストを入れて生成してみると・・・


ここでまたエラー・・・

RuntimeError: "LayerNormKernelImpl" not implemented for 'Half'

このノートのGPUでは Half が使えないのか・・あるいはそもそも CPU でしか実行できない環境で このエラーが出ているのか・・

Python のエラーの出ているソースを見てみるが Half を使わないようにはできそうになく・・

仕方が無く Web UIの 公式ページを見てみると・・


p1881.png

えーAMDの場合、COMMANDLINE_ARGS には --precision full --no-half をつけなさいね、と。

と言う事らしいので、最終的に COMMANDLINE_ARGS は

set COMMANDLINE_ARGS=--skip-torch-cuda-test --precision full --no-half

のようになりました。

で、またDOSwindowを閉じて webui-user.bat を実行。

生成に時間はかかりますが、テキストから絵が生成されるようになりました。


とりあえず、AI生成やってみたい、何度も試行錯誤して呪文を調べたい勉強したい、という方にはいいんじゃないでしょうか。
ブログ一覧 | パソコン | 日記
Posted at 2023/05/27 15:19:08

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