壊れてしまったPC-9821Ceもそこそこ動くようになってきました。
次はCD-ROMドライブを直して、CD-ROMを使ったゲームが遊べるようにしたいと思います。
現在の症状としては、CD-ROMのドライバはちゃんと動いていてドライブとして認識はするものの、CD-ROMのフォルダ内にアクセスしても読み取れないという感じです。
CDに記録されている情報を読み取るアナログ回路のコンデンサ周りが怪しい気がします。
とりあえずはコンデンサを交換していこうと思います。
まずは分解ですね。
簡単に取り外せるところは省略・・

割ってしまわないように慎重にツメを外していきます。
これは取らなくても分解はできるのですが、外装と同様に漂白しておきます。
念のため、ディップスイッチを記録しておきます。
ドライブレターの設定とかだったような・・
ちなみにツイッター情報では4番をONにすると電源ONとともにオーディオ再生が開始されるようになるとか・・
上蓋を外しました。トレー部分は黒いネジ4本で固定されています。
手前側を持ち上げると、奥の方にフレキシブルケーブルの接続が見えます。
無理な力を加えないように気を付けながら・・

両側のツメを上に引き上げます。
これでケーブルが外せるようになっているので、やさしく引っ張って外します。
なんか汚い・・けど、液漏れではなさそう。
基板の表面に何か塗っているような感じです・・がアルコールで綺麗に拭いちゃいます。
コンデンサの容量と電圧の一覧。サウンドサブボードと同じくらいの数がありますが、基盤が大きいので作業はしやすそうです。

チップコンデンサはラジオペンチで左右にひねることで簡単に取れます。残った足部分ははんだごてとはんだ吸い取り線で除去します。
金属片が残っていると危険なので、一つ一つ丁寧に除去します。
液漏れや錆は無いようでした・・断線も無し・・故障の原因はコンデンサの劣化による容量低下か・・?
それともコンデンサではないのか・・
基盤パターンを記録しておきます。

ちまちまと新しいコンデンサをはんだ付けしていきます。

容量0.47μF、耐電圧50Vというチップアルミ電解コンデンサが手に入らなかったため、これだけ積層セラミックコンデンサに変更しました。
問題が出なければいいけど・・
すべてのコンデンサがはんだ付けできました。
入念にコンデンサの向きと、通電をチェックしておきます。
動くかどうかまだわからないので仮組で動作チェックしていきます。
火を噴きませんように・・
えぇ・・ドライバの組み込みで失敗・・
症状が悪化してる・・?
Not enough drive letters available・・
ん?ドライブレター・・?

やっちゃってました。
取り外し作業でディップスイッチを触ってしまっていたようです。
元通り、1番をオフにして・・
ドライブの認識ができて、Q:ドライブにアクセスできるようになりました!

せっかく分解したので、グリスも塗っておきましょう。
CDROMドライブの場合、周りが樹脂部品ばかりなので石油系のグリスを塗ってはいけません。
同じ石油系のABS樹脂などは油が溶けて劣化してしまいます。
プラスチック用のシリコングリスをギア部分に塗っておきます。
金属部分も部品の回転によってグリスが樹脂部分に飛び散り劣化させる恐れがあるのですべてシリコングリスを塗ります。
プリンターの内部、可動部分なんかにも同様のグリスが塗ってありますね。

前もって作成しておいた起動ディスクと、ゲームCDROMをセット。
起動します・・ドキドキ

PC-9821版、DOR Special Edition 魁9821が起動しました!
このゲーム、Neko Project/21W や、その他のどのエミュレータでも起動しなかったんですよね・・
実機ではちゃんと起動できました。
9821用ドライバか、ゲームの方にバグがあるのかもしれませんね・・
しかし、256色版DOR。うつくしい・・。
残った問題は、スピーカーから出る音が小さい事と、HDDの起動ができない事・・
マザーボードのコンデンサ交換で直るといいですね。
Posted at 2023/03/04 18:50:22 | |
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