ハザードスイッチを点滅させてみよう
目的
チューニング・カスタム
作業
DIY
難易度
初級
作業時間
1時間以内
1
モデルチェンジ後、ハザードスイッチ配線へのアクセスが比較的簡単になったこともあり、せっかくなのでハザードスイッチのイルミLEDを動作時に点滅させてみることにしました。
かつて、エーモンから「ハザードスイッチ点滅ユニット」というものが発売されていたらしいのですが既に販売終了となった模様。とは言え、やりたいことはそんなに難しい仕組みではないので、リレーを使って簡単なユニットを自作することにしました。
2
内装パネルの外し方は VXU-217DYi ナビの取り外し時と同様のため割愛します。
ハザードスイッチの配線は写真のようになっており、BATT(+) と Haz をプッシュスイッチで短絡させるとハザードが点滅する仕組みです。ILL(+) と ILL(−) の2本はスイッチ内のイルミLEDにそのまま繋がっています。
今回はこのイルミLEDを別回路で制御したいので、イルミLEDへ繋がる配線2本を切断する必要があるのですが、切断にはちょっと抵抗があったので、カプラーを取り寄せて純正配線を切断することなくカプラーオンで取り付けることにしました。
ここで使われているカプラーは 住友電装 025型 HEシリーズの4極です。
3
今回作成するのはこんな感じのユニットです。
仕組みは非常に簡単で、ハザードスイッチOFF時はハザードスイッチ内のイルミLEDの電源には既存の ILL (+/−) がそのまま繋がっている状態(スモール連動)としておき、ハザードスイッチをONにした時にリレーを稼働させイルミLEDの電源をウインカー線の点滅信号に切り替えることでイルミLEDを点滅させるというものです。
ハザードスイッチのカプラから、イルミLEDに繋がる配線の IN側・OUT側の4本、および、ハザードスイッチをONにした時に12Vがかかる緑色のハザードスイッチ線(と勝手に呼びます)を分岐させて引っ張ってきます。
さらにウインカー線(+12Vの点滅線)も分岐させて引っ張ってきます。今回の仕組みはハザードスイッチON時のみに稼働させるものなので、点滅入力は左右どちらか一方のウインカー線でOK。
ちなみに、当初は取り出すのがちょっと面倒なウインカー線の代わりに、Haz(+12V) を電源として LED フラッシュユニットを稼働させてじわっと点滅させるのも面白いと考えて一旦作ってみたのですが、ウインカーリレーのカチカチ音とタイミングが合わずにどうも気持ち悪い感じになったので、最終的には素直にウインカー線を直結させるシンプルな仕組みにしました。
4
リレーは 941H-2C-12D を用意しました。2CリレーでイルミLEDに繋がるプラス線およびマイナス線の2本のソースを同時に切り替える制御を行います。
実のところ、ハザードスイッチのカプラーに来ている ILL (+/−) の仕様がよく分からず。パネルの照度コントロールなども絡んでいる可能性があり、何にせよ ILL(−)線を完全な GND として使えない気がしたので1極での制御は断念。カプラーから引っ張り出すケーブルの数は増えますが、既存の ILL 制御の影響をまったく受けないように分かりやすく2極とも奪うことにした次第です。
5
作成したユニット本体はリフトアップコンソールの脇あたりに設置することを想定し、ハーネスも自作しました。
6
作成したハーネスをハザードスイッチのカプラに割り込ませ、リフトアップコンソール脇まで引き回します。
7
ウインカー線の取り出しは、比較的アクセスがしやすく分かりやすい助手席ドアの蛇腹内の青色カプラから。ドアミラーウインカーに繋がっている茶色線から分岐しました。
ちなみにこのカプラ、サイドステップガーニッシュと発煙筒ホルダが付いているキックパネルを外すと見えるのですが、ドア蛇腹の根本の奥まった場所にあり、かつて前期型に「オートリトラミラー」を自身で取り付ける際になかなか外れず苦労した記憶があります。
当時試行錯誤した結果の私のやり方ですが、ドアを全開にした状態で車の外でしゃがみ、左手を逆手の状態(車内を向いてガッツポーズをしているような状態)でカプラを掴み、ノールックで親指で下側にあるツメを押しながら肘を伸ばすようにして引っ張るとすんなり外れるのですが、なかなか文章では表現しづらいですね(笑)
8
ユニット本体に熱収縮チューブを被せてドライヤーで仕上げ、諸々のコード類を接続し、ユニット本体をリフトアップコンソール脇に巻き付けて取り付け完了です。
なお、最悪ユニットが壊れたり管ヒューズが飛んだりしたとしても、純正配線とハザードスイッチ間に割り込ませたカプラ間の断線や接触不良等がない限りは、ハザードの動作に必要な2本の BATT(+) およびハザードスイッチ線(Haz)自体には直接影響のない作りなので、イルミLEDは消えるかもしれませんがハザードスイッチ自体はちゃんと動くという想定です。
カプラーオンとしたために部品代の中ではカプラーが一番高くつきましたが、手元にあった資材も活用しつつで、ざっくり2000円かからない程度の工作でした。
[PR] Yahoo!ショッピング
おすすめ順
売れている順
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク