エアコン不調? 突然熱風が…
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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今回は整備とかとはちょっと違う内容です。
ここ最近、猛暑が続いていてたまらず冷房かけて走行していました。
外が35度を超えていて設定温度にしようとエアコン冷房がガンガン稼働していきます。
ところが突然エアコンから洗濯物の生乾きみたいなニオイがしたと思ったら熱風(というか冷房が切れて送風か?)が…
エアコン不調か?と思ってみましたが、しばらくするとまた冷風が出ます。
その状態で走行していても解決するし、原因も解決理由も不明。
なんなんだこれは?
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で、ある時駐車場で駐車しつつ、暑いのでエアコンかけてたらまた嫌なニオイからの熱風(送風?)状態に。
ちょうど止まっている状態だったので、ボンネット開けて冷媒ガスが通るエアコン配管のLのほうをチェック。
すると… ぬるい。
結露の水滴は直前まで冷房効いていたのでついているものと思いますが、通常はエアコン配管もキンキンに冷たいはずなのに触るとぬるい。
これはコンプレッサーが動いていない?
じゃぁコンプレッサーの故障なのか?というと、しばらくするとなぜか症状が回復して冷風流れてくるのでその可能性は低そう。
4
はい、ここからは仮説です。私見ですので正しいかは保証できません。
おそらくコンプレッサーが止まるのは、電池残量低下が原因だと思われます。
この場合の電池はリチウムイオンバッテリーのほうです。
ノート E12 e-powerの場合、冷房エアコンの電力はリチウムイオンバッテリーから供給しているのではないか?と仮定しました。
まず、e-power車は走行時に消費電力と発電電力を監視していて、それによってエンジンによる発電量を調整しています。
で、通常は発電量を消費量を上回り続けることはほとんどありません。
たとえば高速道路で高速走行していてもエンジンを回して発電量を増やすため、なんだかんだで電池がなくなることなく走行し続けれます。
次に、冷房エアコンは仕組み上コンプレッサーが圧縮して冷たい空気を作り出します。このコンプレッサーは電気をそこそこ食います。
コンプレッサーの消費電力はガソリン車であればエンジンが稼働していれば発電し供給し続けるので気にすることはありません。
しかしe-power車はエンジンの発電を走行するためのモーター駆動に使用しています。
そして消費電力の状態に合わせてエンジンを停止したり稼働状態を調整したりしてます。
コンプレッサーも電気を使用して稼働しますが、わざわざエンジン発電の電力を分岐している、というのは管理する上で考えづらいと思いますので、発電した電気を一度すべてリチウムイオンバッテリーに蓄電し、それを分岐している、というほうが構造が単純なので可能性が高いと考えました。
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で、夏場にガンガン冷房を稼働させていくとコンプレッサーが頑張りリチウムイオンバッテリーの電気もガンガン使用していく。
↓
蓄電が減るのでエンジンが稼働して発電を頑張る。
↓
しかしコンプレッサーは電気をそれなりに食うので発電力を消費電力が上回ってしまう。
↓
リチウムイオンバッテリーの残電力が減っていき、なんらかの閾値を下回る。
↓
そうするとコンピューター?は電池がなくならないように調整するはず。
なぜなら電池が空になると走行できなくなってしまうので。
↓
発電してもしても足りないなら消費されるほうを減らす。
優先度を考えるとエアコンのコンプレッサー稼働より走行を維持するほうが重要なので、コンプレッサーへの給電を止める。
↓
コンプレッサーが停止するので冷たい風が出なくなる。
↓
エアコンから熱風(送風)が出る。
↓
人間がうわぁ、となる。
↓
コンプレッサーが停止したことにより、発電量が消費量を上回り蓄電量が増えていく
↓
一定の蓄電量を上回るとコンプレッサーが再び動作し始めて冷たい風が出るようになる。
↓
人間、快適になりニッコリ。
こういうことじゃないかなぁ、と。
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おそらくですが時々話にでてくる対策品スイッチパネル、とかはこの辺り、発電電力と消費電力との閾値的なものが見直されているんじゃないかと思ってます。
なので、旧来品よりはギリギリまでコンプレッサーを動作させるように調整されているがやはり電池残量がやばくなると症状が発生、みたいになっているんじゃないかな、と。
ちなみに暖房はエンジンの熱を使う方式で電気は消費しないため、「暖房が突然冷たくなった」みたいな症状が出ない=事例もない、ってことになるかと。
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余談ですが、ネットなどでよく見かけるエアコンのテストモードですが、ノート E12 e-power車はできません。
コンピューターがガソリン車と異なるからだと思います。
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■2024/05/21 追記
E12ノートは手放してしまったのですが、ここを見に来られる方もそこそこいるようなので追記。
この記事を投稿後、エアコンは予防交換(対策品スイッチパネル)に交換してもらいました。
その後、残暑を乗り切り症状未発症でしたがそのまま手放すことになったのでちゃんと改善されたかは不明です。
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■2024/05/21 追記
あと、上では「バッテリーが減って冷房がかからないのでは」と記載してますが、もう1つ可能性があって「エンジンルーム内が暑すぎ」てコンプレッサーが回りません。
ノートE12 e-Powerですとエンジン未稼働(アイドリングストップのような状況)があります。
※エンジンが回らず発電(給電)不足となりコンプレッサーが回らない可能性があります。
また、街乗りなどで低速でタラタラ走る場合がコンプレッサーの動作を止める要因になっている可能性があります。
※低速走行だと十分な空気を取り込めず空冷力が下がり冷却不足になるため。
おもえば冷房されないときは街乗りが多かったような気もします。
この記事に来た方の参考になれば幸いです。
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