この週末は久しぶりの3連休で、3日間のうち天気の良い1日で親父と登山に行こうと計画しておりました。
日曜のプチオフから帰宅後すぐに準備して、鈴鹿山脈を目指して出発しました。
うちの親父、Gの本家本元というだけあってワタクシよりも多趣味な人間で登山も趣味としております。
「単独登擧の加藤」、「不死身の加藤」と呼ばれている故加藤文太郎氏に憧れて登山を始め、30代で3,000m級の山々をすべて踏破しています。
20代の頃は、山で死ぬのが本望だと思っていたこともあるそうです(^^;
また、自分が生まれる前日まで山に行っていたことも…いわゆる山バカってやつですね。
2人で行った主な登山としては、富士山登頂、槍・穂高縦走、剱岳登頂など。
特に剱岳登頂は、夜中の3時に雷鳥沢キャンプ場を出発して剱岳に登り帰宅までを1日でこなす超強行軍でした。(私でもこんなことは2度とやりたくないというレベルですw)
さて…
鈴鹿山脈といえば御在所岳(標高1,212m)が有名ですが、今回はフクジュソウやセツブンソウなどの群生地があり花の百名山に選定されている藤原岳(標高1,144m)を経由して、鈴鹿山脈最高峰の御池岳(標高1,247m)を目指します。
往復11時間の行程のため、早朝から行動するべくフリード+で深夜の高速を飛ばして藤原岳登山口休憩所まで行き、そこで車中泊しました。
朝日が昇ると同時に目が覚めました。
到着時には1台もいませんでしたが、結構な数の車が停まっています。
6時すぎにはスタートしました。
藤原岳へのアクセスは、表登山道(大貝戸道)と裏登山道(聖宝寺道)があり、行きは花が多く見られるという裏登山道から登ることに。
鳥居の手前を右の方に行きます。
道端にテンナンショウが生えていました。
いきなりの急な石段に息が上がります(*'д`*)
石段を上がりきるともみじで有名な聖宝寺に到着します。
もみじの葉が芽吹いています♪
散り始めですが桜も咲いています(^^)
聖宝寺を過ぎると本格的な登山道になります。
豪雨により登山道が崩れたことがあるそうで、巨大な砂防ダムがあります。
これが結構な曲者で、ダム下から頂端まで上がって谷底まで下りて再び登坂という運動エネルギーの無駄遣いを強いられます…
少々険しい箇所もあります。
この辺りでヒトリシズカが咲いていました(^^)
昔は自宅にも生えていたのですが、知らない間に消滅してしまいました。
基本は杉の植林地の中を歩きますが、谷底を歩いたりもします。
5合目を過ぎると杉林を抜けて明るい斜面になります。
これは、ニリンソウの1輪咲きでしょうか?
6合目で休憩しました。
周辺にはカタクリの葉がたくさん見えていたので、シーズンにはお花畑になるのでしょう。
しかし、まだ少し早かったのかつぼみばかりでした(T_T)
7合目を過ぎると斜面に雪がちらほら…
遠くに伊吹山が霞んで見えます。
フクジュソウが綺麗に咲いています♪
あちこちに群生しています(^^)
9合目付近では下界の眺望が開けます。
この辺りにもフクジュソウがいっぱいです♪
山頂が見えてきました(^^)
稜線の登山道に突き当たった所に藤原山荘(避難小屋)があります。
山頂の展望台に向かってなだらかな登山道を歩いていきます。
藤原岳山頂部には1931年(昭和6年)にオープンした藤原スキー場があり、戦後の営業再開時のスキー場開きには高松宮が招かれたそうです。
麓からスキーを担ぎ上げる人が多かったということですが、そんなことしたら死んじゃいますわ(笑)
昔の人はすごいですね~
藤原山荘方面を振り返って…凍った地面が解けてぬかるんでおり、何度も滑って転倒しそうになりました(^^;
到底信じられませんが、ここも昔はゲレンデだったんですね。
登山口から休憩を入れて約3時間で山頂に到着しました!
ウィキペディア先生には標高が1,144mと書かれていますが、ここの立て札には1,140mと記されていました。
南を見ると鈴鹿セブンマウンテンが連なっています。
北を見ると目指すべく御池岳が見えます。右の山は藤原岳最高峰の天狗岩(標高1,171m)です。
御池岳、なんかとっても白いんですけど…(^^;
山頂からは石灰岩質の山特有のカルスト地形が見られます。
三重県側の山腹には太平洋セメント藤原鉱山があり、山容が変わるほど石灰岩が採掘されています。
かなり上の方まで重機が入ってきています。
藤原山荘まで戻り先を目指します。
山頂付近は比較的平坦な所が多いです。
ひとまず天狗岩までやってきました。
立て札はなぜか標高1,165mです…
背後には藤原岳山頂が見えます。
この先は切り立っています。
見下ろすと愛知川本流の深い谷が続いています。
天狗岩に到着すると曇り始め、みぞれが降り始めました。
さらに冷たい風が強くなってくる有様…気温は5~6℃くらいしかなかったと思います。
御池岳への分岐点まで戻ってきました。
真っ白な雪原に僅かな足跡…
藤原岳山頂から御池岳を見たときに真っ白で、雪上歩行を強いられる可能性が高く、みぞれが降る悪天候になってきたため麓に引き返すことにしました。
勇気ある撤退も大切ですね!
避難小屋で休憩して下山開始。
登山ガイドを見て、御池岳は次回単独で登頂することにしました。
山肌に鉱山の道路が見えます。
下界は良い天気のようです。
太平洋セメントの工場と山を下っていくダンプ。
帰りは表登山道から下山しました。
途中の斜面にミヤマカタバミが咲いていました♪
中腹には山桜が綺麗に咲いていました(^^)
自宅にも生えていますが、久しぶりにカンアオイの花を見かけました。
葉の形が少し違うような気もしますがマキノスミレでしょうか。
神武神社を過ぎると…
元の場所に戻ってきました!
13時過ぎに下山し、国道306号の鞍掛峠付近にある御池岳の登山口を確認しに行ってから帰路につきました。
帰りは湾岸長島PAで休憩♪
明るい時間に初めて来ました(^^)
ここで買ったあまおうのソフトクリームがめちゃうまかった!!
工事渋滞に巻き込まれながらも、16時過ぎに帰宅しました。
まだ明るかったのでちょこっと車弄りをしました♪
リアエンブレムを貼り付けたり…
空っぽになっていたウォッシャー液を補充したり…
ウォッシャー液が途中でなくなって近所のオートバックスに買いに行ったり、エンジンルームをフキフキしたり…充実した1日になりました(^^)
ですが、1番楽しみにしていたセツブンソウを見つけることができませんでした(T_T)
自分の目が節穴でないと信じたいのですが果たして…
訪問時期が早すぎたのか、全体的に咲いている花が少なめでした。
参考資料:藤原岳で見られる花々

全然見られてないよ…(T_T)
本日の走行
行き
帰り