2017年10月05日
我が家の子達に「走りの楽しさ」を教えたクルマが ユーノスロードスターです。
その教習の基本に「ブレーキを踏む勇気」があります。
【ブレーキを踏む勇気とは何か】
このブレーキを踏む勇気とは 人間がブレーキペダルを踏み ブレーキキャリパーがブレーキパッド押して ブレーキローターを挟み込み そのブレーキパッドとブレーキローターの摩擦制動がかかり車両の速度を急激に減速することを車両伝達制動だとすると ブレーキを踏む勇気の根幹にはこの制動の前段にある「空想距離」をどのように突き詰めることが大切だと思います。
先行車の窓越しにその前方の様子を見る。
その前方で信号が黄色になったとしたら 止まると決めて制動動作を行う。
また、子どもやお年寄りがいた場合、見た段階で制動動作を行い制動減速し 瞬時に止まれる速度とすると同時に各ミラーに気を配り、安全を確認し ステアリング動作も併用して回避行動をする。
このことによりヒヤッとブレーキとだろう事故が防止出来るのです。
このブレーキを踏む勇気をひと通り学んだ子供たちは次に「クルマを知る」教習に移ります。
【車両操作とその車両動作についての講習】
この教習は広い安全な場所でクルマを制止させ 左右どちらかにステアリングをいっぱいに切り 車両をゆっくり発進させます。
すると速度が上がるにつれてクルマの前輪が外に膨らみ、ステアリングを切った分だけ曲がらなくなる。
これがアンダーステアです。
そしてそのアンダーステアの状態から速度を上げると フロントタイヤはよじれてグリップを復元する。
この状態をフロントステアリング荷重と呼んでいます。
そこからフロントステアリング荷重が発生すると 今度はクルマのリアに荷重が移動する。また感じ方は少し後ろ外側車輪に沈み込みを越しと肩で感じ 車両ロール感も増してくる。
リアタイヤが車両の遠心力に耐えられなくなりリアが滑る。
これがオーバーステアです。
次に前回 曲がるために初期アンダーステアをころす走りが ブレーキングフロント荷重からステアリングを切りブレーキをゆっくりとリリースする方法の操作練習をします。
そしてこの操作練習の時にフロント荷重からステアリング荷重に移るためのブレーキングをリリースしないで逆に踏み増しすると フロントタイヤのコーナーリングフォースは失い ブレーキアンダーステアとなるわけです。
またリア旋回荷重からアクセルを踏むとフロントタイヤのコーナーリングフォースを失うことをプッシングアンダーステアを同時に体感させて 基本的な車両操作伝達と、これに対する車両反応について学ばせます。
【アンダーステアとオーバーステアの対処】
アンダーステアの対処はコーナー侵入速度ともし起こってしまった場合には、速度を下げることを学ばせます。
ツッコミ過ぎブレーキングアンダーの対処
安全を確認してブレーキを緩めると タイヤはらロック状態が解放されて旋回方向にタイヤが回り出し、ゆっくり旋回をはじめます。
アクセルオンのアンダーの対処
後輪駆動車の場合 リアタイヤが駆動力をまっすぐ車両を押すために フロントステアリングのコーナーリングフォースは鈍くなるので 踏んだアクセルを緩めると滑りが少なくなる。
なお速度領域の速いアクセルオンアンダーステアの場合 アクセルの踏みを離すと 同時にエンジンブレーキが掛かりオーバーステアになる場合があるので注意してください。
オーバーステアの対処はそれまで曲がるために切っていたステアリングの逆方向に切る 通称 逆ハンのカウンターステアで対処します。
またこのオーバーステアの対処をカウンターステアコントロールとアクセルワークで原則的にコントロールする技が「ドリフト」です。
【クルマを曲げる技の修得】
クルマの曲げる技にはあらかじめ曲がるための荷重と挙動変化が必要です。
この曲がるための荷重は通称 逆ぶりでクルマを左右に振りながらカウンターステアに持ち込む方法を言います。
この挙動変化とは
サイドスライド(リア荷重状態でサイドブレーキを引く方法でこの引いた状態ではクラッチも切らないと後輪駆動車はエンジンストールを起こすので要注意)
シフトロック クラッチ蹴り(ギアを低いギアに急激に入れてエンジンブレーキから車輪を滑らす方法で これはミッションとクラッチを傷める原因となります。)
これらの座学 車両操作と挙動 走りの技を子ども達に学ばせている さーぱぱなのです。
Posted at 2017/10/05 11:34:55 | |
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