今回 我が家ではND型ロードスターRFを購入して 嫁さんに乗せています。
購入理由は前回マイカーのNC型ロードスターRHTが走行距離:27万キロを超えたのと ND型ロードスターRFのエンジンが2000ccになった事を機に乗り換えさせたと言う理由です。
しかし購入時から嫁さんは不満タラタラで その理由とは ND型ロードスターRFは扱いにくいと言う事。
その理由を私なりの解釈でお話させて頂きます。
NC型ロードスター(シリーズ1)とND型ロードスターRFの同じところは二台とも車重が1100kgである事。(二台ともRSグレード)
違いはNC型の出力は170馬力/6700分速回転に対してND型の出力は158馬力/6000分速回転。
トルクに至ってはNC型は19.3kgm/5000分速回転に対してND型は20.4kgm/4600分速回転です。
レブリミット回転数(保証回転数)はNC型が7000分速回転(シリーズ2以降のNC型は7500分速回転)に対してND型では6500分速回転と500回転もND型が下回る結果になり 峠での嫁さんの走りではNC型では3速固定などもありレブリミット回転に当たることも少なくなく 違和感を感じるようです。
【エンジンの違いについて】
NC型ロードスターは1998ccのツインカム16バルブエンジンでシリンダー径はボアが87.5mm ストロークが83.1mmで高回転高出力型エンジンなのに対して ND型ロードスターでは1997ccのツインカム16バルブエンジンでシリンダー径はボアが83.5mm ストロークは91.2mmで中低速トルク型エンジンと言えます。
【ギヤ比の違い】
NC型は比較的クロス気味のミッションでND型はハイギヤードな高速走行時に低回転向きのミッションです。
NC型のミッションギア比
1速:3.815
2速:2.260
3速:1.640
4速:1.177
5速:1.000(直結ギア)
6速:0.832
ファイナルギア比:4.100
ND型のミッションギア比
1速:5.087
2速:2.991
3速:2.035
4速:1.594
5速:1.286
6速:1.000(直結ギア)
ファイナルギア比:2.866
ちなみに直結ギアとはマニュアルトランスミッションのカウンターギアをかえさないでエンジン出力軸とプロペラシャフトが一対一になるため 走行抵抗の軽減になり結果 燃費やレスポンスが良くなります。
では上記のデーターを元にエンジンのクランクシャフト軸何回でタイヤを一回転させられるか?を見ましょう。
すると!
NC型では
1速:15.642
2速:9.266
3速:6.724
4速:4.826
5速:4.100(直結ギア)
6速:3.411
となり
ND型では
1速:14.579
2速:8.572
3速:5.832
4速:4.568
5速:3.686
6速:2.866(直結ギア)
因みにこの数値に2を乗じた数値がタイヤ一回転におけるエンジン1気筒あたりの爆発回数となりますねぇ。
結果 発進時はNC型のほうが1速時のタイヤ一回転に対するクランクシャフトの回転が約一回転 爆発回数で2回多いのでND型よりNC型のほうがラフなクラッチミートしてもうまく発進することが出来 またシフトアップやダウンも回転差が少ないNC型のほうが変速ショック等の違和感が少なくなる結果 乗りやすい 扱いやすいとなります。
しかしND型はNC型より高速時でのエンジン回転数は 時速60km比較で6速ミッションではND型は1479分速回転に対してNC型は1761分速回転と282分速回転多くなり うるさいやもう一速ギアが欲しくなるのはこのせいだと考えられます。
嫁さんはRFに新型スカイアクティブXエンジン(2000ccエンジン)が搭載されたら乗り換えるそうです。
人の言葉での不満を解析するのは大変です。
しかしこの積み重ねがより良いロードスター作りには大切な作業だと思うさーぱぱなのです。
Posted at 2017/10/30 16:02:51 | |
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