2017年11月06日
2012年11月13日公開
よくレーシングドライバーの中にロードスターを所有する人が多いと聞きます。
彼らの所有する理由は、口々に楽しさを求めてロードスターを所有するのだと答える人が多いのも事実です。
では日頃 速いクルマや大出力なクルマに乗れる彼らが、何故こんな非力な自動車を相棒に選ぶのか?
それはある意味 レースと言う 心が休まることのないストイックな世界から ただ単にクルマを楽しみたい非日常(オフタイム)を求めてロードスターを所有するのだと言うのです。
ではクルマの楽しさの二極性とはなにか?
スポーツカーと言う速さを追い求める部分と操る楽しさを追求する部分だと考えます。
例えば野球やサッカーを例に取ると試合と言うものは勝負ごとで相手に負けたくないと言う闘争心から上手くなりたいと思うものです。
しかし野球やサッカーってキャッチボールをしたり、ボールを蹴っていても楽しい気持ちなることが出来ます。
ロードスターはそんな後者の気持ちで走れるクルマなのかも知れません。
それはタイムを競うのではなく、本来のスポーツカーのテイストを味わうクルマなのかも知れません。
そのひとつの例がシフトフィールです。
競うクルマとはシフトも「違和感無く」を主眼に作り上げるものですがロードスターは違います。
本来シフトタッチとは何か?を主眼においている為に、ショートストロークの小気味よいカシカシ感をあえて残してある気がします。
それは本来シフトタッチとは何かを乗り手に意識させる為に必要な要素でもあります。
シフトをダイレクトに感じ、次のクラッチミートやアクセルワークにつなげる句読点の役割をしているような気がします。
それが動作するリズムになって、楽しさを生むのだと思います。
また、もうひとつ魅力のひとつに足回りのセッティングの自由度にあります。
アライメントによりノーマルのクルマでも楽しく走れるクルマに仕上げる事が出来るのだと思います。
私も以前、初代のNA型1600㏄ロードスターのドノーマルクルマを、そのノーマルの良いところを理解したセッティングで「筑波の赤い彗星」号と言われた速く楽しいクルマを作りました。
それはとにかく曲がるを主眼においたセッティングでタイヤは約3000㎞でボーズになる位の走りをさせていました。
しかし今では、子供たちには挙動の動作を楽しむセッティングにしてあります。
それはお尻が流れてからのコントロール性やアンダーステアの状態を違和感なく消せるセッティングにする事で練習させています。
このようなカスタマイズ性を持っているのも、ロードスターの魅力です。
ロードスターと言うクルマは運転の会話を楽しむを主眼においた数少ないスポーツカーだと思うさーぱぱなのです。
[追信]
ロードスターの走り意外の最大の魅力 それは天井と言うものから解放されるオープンモータリゼーションだと思います。
山では木々のこぼれ日を感じ、海では磯の香りを感じ、都会ではビルの明かりやネオンサインのイルミネーションを感じる。
ある意味でどこでも二人きりのオープンテラスを満喫出来るクルマだと思います。
Posted at 2017/11/06 17:02:50 | |
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