戦前から戦後まもなくにかけて三輪自動車メーカーであったマツダ。(1920年1月30日設立、1927年に東洋工業、1984年、マツダ株式会社)
戦後の自動車メーカー再編計画に4輪市場に参入し、その後にネバーギブアップの精神と郷土を愛する企業となったマツダの偉大さをお話します。
[マツダの3つ偉大さ]
1つ目は、郷土 廣島(昔の広島)を愛する。
2つ目 ロータリーエンジンの開発。
3つ目は走りの楽しさを忘れない心だと私は思います。
[マツダの偉業紹介]
1、広島復興の拠点。
人類史上初の原子爆弾投下で約14万人の尊い罪もない人々を一瞬でうしなった。
かろうじて 小高い山のかげとなり 助かった工場がマツダでした。
原爆投下後は被災者の救護所や県庁などの広島復興に向けた拠点として提供しました。
郷土を愛し、広島の復興のシンボルになったことだと思います。
またこの原爆投下から4ヶ月後には 三輪トラックの生産を開始。広島の復興に希望の光を灯した会社でもあります。
2、ロータリーエンジンの開発
人類史上 200年間の夢のエンジン「ロータリーエンジン」。
世界の名だたる自動車メーカーが開発にチャレンジして成し遂げる事が出来なかったエンジン。
それがロータリーエンジンでした。
その開発には数多くの問題との戦いでした。
カチカチ山のタヌキ(オイル漏れを止める手立てが無く白煙を出す)、電気アンマー(高回転域で電気モーターのようにスムーズに回るエンジンは低回転域では回転が安定しないでブルブル震えてしまう)、そして致命傷なのが悪魔の爪痕(ローターハウジングとローターとの摩擦で傷が出来るチャタマーク)
あげくの果てには、心無い雑誌社は「マツダは回りもしないエンジンを開発して世間を惑わしている」と書かれる始末。
これを山本健一氏率いる「ロータリー47士」の皆さんが、人生をかけて成し遂げた偉業は凄いと思います。
ロータリースピリッツの基本はネバーギブアップ。
最後まで諦めない。
マツダの精神は今も健在だと思います。
3、マツダ・ユーノスロードスターの開発。
1989年に1台のライトウエイトオープン2ツーシーターが発売された。
その名は日本名「ユーノス・ロードスター」 海外名はミアータMX-5。ミアータの意味は贈り物。
このライトウエイトオープン2ツーシーターは1960年代にロータスエランやアルファロメオ・スパイダー、トライアンフ、MGなど名だたるスボーツカーメーカーが開発して、すでにすたれて行った分野にあえてチャレンジしました。
このロードスターは「人馬一体」と言う言葉に代表される走りの楽しさを表現したクルマとして、世界中で愛され100万台のセールスになるギネス記録に認定され更新し続けている。こんな贈り物と言う意味を持つクルマはマツダとその開発者の偉業だと思います。
乗ってみる(運転すると)と笑顔になれる。
レンタカーで借りると返したく無くなるクルマ。
ちなみに我が家でも9頭(9台)を所有して家族で楽しませて頂いています。
4、ル・マン優勝への道
ロータリーエンジンを搭載したRX-7やRX-8を見かけると1308㏄(13Bエンジン)のエンジンとは思えない位にきびきび走りにびっくりさせられます。
マツダは世界初の2ローター・ロータリーエンジンを開発した自動車メーカーです。
しかしこのロータリーエンジンは誹謗中傷も多く、燃費が悪いだと耐久性が無いだのと言われ続けて来ました。(いじめられっ子なエンジンだったのです)
特にマツダは耐久性に対して1973年からル・マンに参戦し、クラス優勝を6回を成し遂げるものの、総合優勝はありませんでした。
そして迎えた1991年に「マツダ・787B」で参戦。
この年のル・マンでは翌年からロータリーエンジン禁止と言うニュースが流れる中で、最後のロータリーエンジンでの参戦に寂しさを覚えたのは私だけでは無かったと思います。
そしてスタートして24時間後に4923.2㎞を走り切ってトップにいたのが「マツダ・787B、55号車」。
総合優勝した瞬間でした。(ル・マンの歴史上、レシプロエンジン以外で優勝したメーカーはマツダのみ)
またその後もトヨタ・日産勢もマツダの10倍以上の資金を投入して2位止まり。
日本の誇りと言って良いクルマだと思います。
5、スカイカクティブエンジンの開発。
日本は経済性や環境性能が叫ばれる時代。
減税対象車はハイブリッド車や電気自動車ばかり。
しかしマツダはあえてエンジン単体のみで、減税対象車を開発したのがスカイカクティブエンジンです。
このエンジンはクルマ本来の性能を究極に追求する為に徹底的な軽量化にも取り組み、燃費と走りの良さにも貢献したクルマです。(マツダ・デミオです)
この他にもたくさんの偉業を持つマツダと言う自動車メーカーは日本の誇りだと思うさーぱぱなのです。
Posted at 2017/11/13 03:07:53 | |
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