
その②は実行編です。
あれこれ制振候補を考えて、いろいろ探りました。その中で、まず鉄道のレール下の制振に利用されていた磁性制振シートのようなものが手軽で効果も高そうなので自作することにしました。
磁性金属の粉末ではありません。
恐らく磁性金属粉と銅粉とアルミ粉とラジウム粉を混ぜたら、制振材でなくリアクターが出来ちゃうんでしょうけど、そっちは別の機会にします。
今回は100均ネオジム磁石のN極S極を交互に耐震エラストマーの上に並べます。磁石双方がくっつかない様に、また磁石が身代わりになって受ける振動を妨げない様に、磁石間にもエラストマーを入れます。そしてエラストマーの裏面には真鍮板(銅・亜鉛合金)を貼ります。
並んだ磁石の力の強さでお互いくっつこうとして、エラストマーごときでは歪んでしまい綺麗に揃えにくいですね。でもガチガチに固めると今度は磁石が振動も制振もしなくなるのである程度緩くしておきます。

取り敢えず傷付き防止のため片面粘着のアルミテープをブレースに直接貼ってから、その上に置きますが、真鍮板で何とか磁石の直列を保ったまま振動対象に磁石側を磁力吸着させます。これが磁性制振シートもどき。
磁石は磁力以外にはブレース面に固定されておらず、またその上のエラストマーは下の磁石と上の真鍮板に挟まれる構成、よってエラストマーの弾性を利用して磁石自体が振動出来る状態になっており、制振効果は維持していると思われます。
更にこの上に1-2mm厚のブチルテープを4枚積層し、その上に再度真鍮板を置き、最後はアルミテープを被せてフィニッシュとします。(真鍮だけでも錆びにくいのでアルミテープは不要かも。)
そしたら鉄橋の騒音防止に使われるFPダンパーという製品の特性に近くなります。FPダンパーは下から磁性ゴム層2mm、鋼板0.5mm、ブチル層6mm、鋼板2.3mmと言う層で構成されている様です。
さて走行して見ると、一般道下り道で荒い路面の先に信号があるポイントでノーズダイブする様な割と強めの停車をした際、想定していたより振動が少なくなっている事、そして遠くからシュルシュルと小さく小刻みの音が発生している事が分かりました。
その後高速道路で定速走行した際に、或る一部の路面上でのみ、ロードノイズがクルマでなく航空機のエンジンかのような音の質に聞こえる時があり出張してる気分になりました。イカンイカン、仕事を思い出す。
路面の違いで発生する音が顕著に違います。きっと固定していない磁石からの音でしょう。
自作した磁性制振シート、メリットとデメリットが分かりやすく発生してしまい悩ましいところです。
もう一度、FPダンパーやその他の磁性シートの記事を良く読むと、振動面との接合部は粘弾性磁性シートで良いようですので、磁石の下にもう1層、固くないアクリル両面テープを入れてブレース上のアルミテープ部に直接貼ってみると! 何としっとりとすることか…
事前にエラストマー単体でも試していましたが、あまり変化を感じなかったのに、磁石やらブチル層、金属層を追加すると違いますね。
厚くて柔らかい両面テープに挟まれた磁石のNとS交互の並びが振動を吸収してくれてるものと期待。
なんかスッとしました。
気のせいか?錯覚か?不思議です。

次にハネナイトの格安見切り品が入手出来たので、シロダンプに代えてこっちも試します。厚さ10mmのハネナイトは結構硬い素材であり、指で押し込んでも凹みません。もっと柔らかいものを想像してました。
低周波でも高周波でも制振に良さそうです。コの字の溝形鋼の内側に数カ所仕込もうと思います。
溝形鋼の型にそれなりの弾性を持って上手く入れたいのですが、裏側から入れるため寸法が分かりません。なので100均粘土で型取りします。
その型より若干大き目なサイズにハネナイトを切って、多少の圧を掛けながら嵌めますが、ブレースの裏から入れてもそのうち落下しそうなので、ここでもブチルテープでの接着を試みます。
そしてバルクヘッドにもFPダンパーもどきを施工しますが、垂直部は広い面がないので、フロントガラス直下の下向きの面に貼ります。
レアルシルトのような防振ウェイトテープ、或いはブチルテープ2層の上にアルミテープを2-3層貼ったものを作り、更にその上に耐震エラストマーまたはハネナイトを両面ブチルテープで貼ります。
手持ちの楽器で試したところ、この順番が最も制振効果がありました。
この部位もブレースと同じくハイテン鋼ではない様ですので制振が効くはず。
また空調用エレメントへの通気孔からも音が入りそうなので、見えてる周辺の枠に制振スポンジを追加します。以前の整備手帳のリヤフェンダー内に仕込んだものを利用してダメ押しです。
そしてエンジン左右側面の黒い樹脂カバーにもFPダンパーもどきの制振材を貼ります。
以前からあちこち制振してますが、やはり最終的にはエンジンルームから室内に伝わる音や振動を感じてたので、これで多少効果がある事を期待して走ると、また全体的な振動と騒音などの雑味、NVHのレベルが改善してスタッドレスのままでも爽やかな乗り心地に。
コーナーの多い峠道では通過ラインがより分かりやすく、接地感はぼやけません。ハンドリングと言うか操舵感がなんだかクリアに。
でこぼこのコブルストーンの道では、表面的な多重振動が1段減って、もともとあっただろう隠れてた奥の振動が届きます。大袈裟に言えば石ころ一つずつが分かるような⋯
音も震えも減ると、快適でありながらも、ある部分では誤魔化しが効かない状態に向かいます。
ボヨンボヨン、ボワンボワンといなされ、混ざり合い、平均化もされ、抑えられた様な騒音や振動が減りますが、そしたら根っこにある音と震えが届きます。
なお今までそれなりの速度で走らないと醍醐味が味わえなかった様な気がしてましたが、今回の施策後に速度はどうでも良くなって、遅い速度でも構わないので、如何に挙動を抑えつつ、狙ったラインをトレース出来るかと言う方に俄然興味が湧くようになりました。
加えてバイパスや高速で巡航する際、中央アームレストが小生の腕にはやや低いので、A4サイズの本革で小型アームレストを作って嵩上げしてますが(中身は100均サウナマット)、MRCC走行時には左肘をレストに乗せ、軽くハンドル握りながら過ごすと、クルマだけでなく自身の肩こりの未然防止も出来ました。
それに今回の静音化&制振と相まって、濁りと雑味が減り⋯
ヤバい、ヘタれて寝そう。
注意力を削らない追加の努力がこれからは要りそうになりました。
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2025/03/22 14:25:27