
ショップやご自身のチェックと対策がある程度済んだなら、ガンガン走り込んでいると思います。
メーカーの広報車は当時筑波を4から6秒で走っていたわけですから、コンディション次第ではストリートラジアルでもかなりのタイムできっと走れるハズです。
でも、走っていて不満に感じるところを手直しするのも楽しみのひとつですよね。
オススメの改善案をリスクの低いパワー系以外から紹介しておきます。
もし僕が今新たにFDを手に入れたら。。。
1.リミッターの解除
5速で引っ張れる大きなサーキットならば、ノーマルでも速度リミッターに当たる可能性がありますので解除しといたほうがいいですよね。
お手軽な解除装置をつけるなどして外しても良いですし、ECU書き換え、フルコンで解除しても良いと思います。
2.サスペンションの交換
走り込んでいてタイヤの角ばかり減る、ロールが大き過ぎるようだったら、車高調整式のサスペンションが必要になると思います。
特に大きな国際サーキット系、超ハイグリップタイヤ、大きなエアロパーツを装着している場合は、かなり硬めの物でないとすぐに不満が出てしまうと思います。
僕も以前に10キロ前後のレートのモノを買ったことがありますが、小さなサーキットでもロールが大き過ぎて使えませんでした。
コースや装備にもよるとは思いますが、ホームコースで実績を出しているショップと相談して15から20キロあたりのレートのキットを選択しないと現在の超ハイグリップタイヤにはやらかすぎるかと。
ちなみに岡山国際をホームコースとしている僕のリスペクトしている方は20キロを遥かに超えるレートでも柔らか過ぎると新しい足まわりを模索中です。
エアロがでかく295ましてや30よりも外径の大きな35偏平になるとバネへの負担が非常に大きくなるのかもしれませんね。
実は僕も33&27まではやってみたことがあります。エアロ無しの時代でしたが路面がキレイなサーキットでは意外と良かったですよ。
3.フルピロとトーコンカット
デカくハイグリップなタイヤでグニャグニャする。アライメントをいろいろ工夫しても直進性が良くならない。キャンバー、キャスターに不足を感じる。
こんな時はさっさとフルピロ導入をオススメします。
本当にカッチリして走りやすくなります。
またフェンダーギリギリツライチ狙いの時に無駄な動きを抑制できますので車体との干渉も防止できるかと。
4.マウント類とパワープラントフレーム
FD3Sの特徴のパワープラントフレーム、これは過去何度も割りました。割れを抑制する効果を期待して僕はエンジンもデフも完全にリジットにするのはしていません。
アルミでリジットにしている先輩方はその部分をかなり補強してました。
仮にそのように固めると負荷はパワープラントフレームとミッションにくるように思えるので、僕はこれからもクラッチはダンパー付き、マウント類はウレタンとかでやめておきます。
パワープラントフレームはマツダスピードのを長年愛用していますが、もう手に入らないでしょうから、当て板、溶接補強で対処で良いと思います。
あとリジットマウント以外にエンジンの動きを抑えるバーなんかもありますが、リジットマウントやあの手の商品特に完全なリジットタイプはボディー、ミッションだけでなくエンジンブローの原因にもなっているような気がします。偶然かもしれませんが良くエンジンを壊す人の車に昔装着されていました。
5.メンバー
足まわりをいじる際に余力があればメンバーの溶接補強なんかは効果的だと思います。
1型はリアを2型以降にスワップしたり、全年式フロント、リアのメンバーを当て板などを追加して溶接補強するのは良いかと。
6.LSDとファイナルギア比
ファイナルギアが4.100の方、特にLSDがノーマルのトルセンの方はLSD交換がてらファイナルギア交換をオススメしときます。
ディバージョンさんもギア比を適切にする事は真っ先にやるべきといってます。
4.300から4.777からコースにマッチしたものに変更しちゃいましょう。
7.タイヤ&ホイール
ギア比決定のためにはタイヤ外径も重要ですので、
好きな銘柄、サイズのタイヤがはけるホイルを探して装着しましょう。
ランニングコストを考慮すると225/50R16あるいは
255/40R17は非常に良いですし、オフセットを攻めすぎなければ、ノーマルフェンダーでも問題はあまり出ないと思います。
コストよりもグリップ重視ならば18インチ系の265/35R18、295/30R18だと思いますが、これらをフロント用に選択する場合はホイルの選択肢、車高、アライメントの自由度はかなり低くなります。
ですので、そういった調整コスト、うまくいかなかった際の手直し費用(特にフェンダー加工、再塗装)を覚悟しておかないと気軽に手は出せません。
最終兵器の前後295/35R18、近未来のスタンダード?315などはインナーフェンダー大幅加工、フェンダー交換、フェンダー加工をしないと無理そうです。
僕は錆びが不安なのであまり沢山溶接加工するのは苦手なんですよね。
もしやるならその時はボディー補強なんかと一緒にやるのかもしれません。
8.軽量化
FDは正直内装があってもビリビリいってますので、ご自身が我慢できるならば(ご家族、友人、恋人の了承が得られるなら)、どんどん不要なものを外していってたほうがサーキットでのタイムアタックでは有利ですし、自分でやればお金もあまりかかりませんのでオススメです。
現地で前後シート外し、トランク内部の外れる物を外すくらいはやらないともったいないです。
あとエンジンルーム内のバッテリーをノーマルの55D23Lから60B19Lに変更すればけっこう軽くなります。端子サイズは変換パーツがあるでしょうし、バッテリートレーも市販のを加工すれば簡単に実施可能です。さらにエンジンルームの右後ろに寄せて隙間を作るとエアの抜けも改善して冷却性能もアップするはずです。
ストリートを走るならエアコンはなかなか外せないでしょうが、軽くなるし冷却にはメリット大です。
エアポンプは車検対策ができるならトライしてもいいかもしれません。
パワステはもともとFDにはパワステ無しの車が無いので外すとギア比をかえて操作感を軽くすることはできません。
上級者の方に大きくカウンターをあてる必要が生じた時に厳しいと言われたことがあるので、これもオススメはできませんね。
あとは好みでABS削除、レインフォースの撤去、リアワイパー&ウインドウォッシャーの撤去、トランク、後部座席の内装剥ぎなどですかね。
すみません、また長くなってしまいましたので、いったん切ります。
次回以降から大きくお金がかかるものを取り上げていこうと思います。