
最近のトップレベル走行会はドライバーのテクニック、ショップのノウハウの総力を結集しないと
表彰台は簡単ではありませんよね。
繊細なREだけでなくレシプロであっても耐久性にそれほど余裕は残せないようです。
セッティングやメンテの状況をきくと正直いつ壊れてもおかしくない。
そんな印象をうけます。
D1などでは小排気量の4気筒ではキツイので、かなり重くなっても排気量アップした
2JZなどの出番が多いですもんね。
壊れるリスクを減らすには重くても鉄製のブロックはやはり長所になるのだと
思われます。
一方、REは2ローターだと4気筒レシプロの最高クラスのパワーを出すだけでも
かなりリスキーですよね。
550PSを超える仕様で練習からタイムアタック本選までの実用的な耐久性を持つREシステムを
一般のお客さんに供給できるショップはそう多くない気がします。
どうしてもREのエンジン本体のポート加工やシール類にばかりに注目がいきがちですが、
そのあたりはもちろん、燃料ポンプ、燃料配管、点火システム、セッティングなど
一見地味なところが重要なのかな?と感じる今日この頃です。
レシプロでもそうですが純正の配管でシングルポンプで使える燃料供給システムぐらいまでは
ショップによる差は大差なさそうですが、それらを超えるような1000PS級でも対応できるシステムを
経験している方々のノウハウが非常に重要なんだと。
そして燃え難い大量の特殊燃料を最適なタイミングでミス無く燃焼。
やっぱり難しそうです。誰でもできることではないでしょうね。
セッティングが大得意のディバージョンの社長も、いくら完璧に組み上げられた独立RE師G様エンジン
であっても、そう簡単には700PSオーバー狙いのセッティングは注文をうけかねると常々言ってます。
ご自身が愛用中のG様4面ブリッジで700PSオーバーを何年もトラブル無しで楽しんでいるのですが、
エンジン本体がどんなに完璧でも燃料や点火のちょっとしたトラブルで全損してしまう可能性の
ある出力をそう簡単にはお客さんにオススメなどできないとのことです。
独立RE師G様もディバージョンの社長も、安易にブースト上げたり、タービン大型化を嫌い、
「まずは足回りを調整してみよう」
「エアロパーツを見直そう」
「ギア比を最適にしよう」
「何より走りこもう」
こういったことを優先的にオススメしてくれます。
単価の高い商品や仕様変更プランを断って、自社で扱っていない改善策(要するに自社の利益は無視して)を
お客さんにおすすめするあたりは本当に素晴らしいチューナーさんだと思わずにはいられません。
僕もいつかはお二人を説得して(笑)
550PSを超えるようなサイドポート
600PSを超えるような4面ブリッジあるいはクロスポート
そんなREをうけてもらえるレベルのREユーザーになりたいものです。
(ずっと走りこもう攻撃されそうですが(涙))
Posted at 2018/01/22 17:20:28 | |
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