2022年07月24日
僕は繊細なロータリーエンジン。
特に量産性が著しく低い高出力の
ロータリーエンジンで現実的耐久性、
現実的運用時間をキープするには、
そのエンジンに関わる人間の力が
とても重要だと思っています。
その中でも最重要なのはドライバー
なんじゃないかな?と感じています。
マンガやアニメの頭文字Dでは。
豆腐を崩さずに、さらに紙コップの
中の水をこぼさずに、走る繊細な
運転を身につけたドライバー。
藤原くんが大活躍していました。
物語の最後の敵もそんなタイプの
ドライバーでした。
速さを競う極限のスピードの中で、
そんなことできるのか?と思う人が
いるとは思いますが。
頭文字Dが連載開始されるよりも
以前に、僕の友人はそんなタイプの
ドライビングを実現できていました。
彼の運転は常にスムーズで同乗者が
クルマ酔いすることもなく。
某峠での全開走行であっても、
常に滑らかな走りで、助手席にいても
絶対破綻しない安心感がありました。
加速、減速、シフトアップ、
シフトダウンどこにも急な操作が
なくて、衝撃が発生することは
ありませんでした。
ハンドル操作もそんな感じでした。
ドリンクホルダーに飲みかけの
缶コーヒーとか置いたままでも、
彼だけはこぼさなかった記憶が
あります。
そんな運転で仲間内最速のドライバー
でした。
彼はストリートオンリーの走り屋
でしたが、おそらくサーキットを
走っていれば、間違いなく速かった
はずだと確信しています。
僕はその後、ステージをサーキット
にうつして、いろんな方と走り
ましたが。
そういう出会いを繰り返すなかで、
知り合ったのが走りの先生。
監督さんの水色FDのタイムアタック
担当ドライバーです。
走りの先生もウルトラスムーズ。
どんな時も衝撃荷重の発生無し
みたいな運転なのですが。
このおかげで繊細なハイパワー
2ローターエンジンはもちろん。
クラッチ、ミッション、デフなどの
破損率も低い走りを実現されて
いるように感じます。
シフトアップ、ダウン共にショック
皆無。ヒールアンドトーも回転差
皆無で常にバッチリ決まる。
ブレーキもアクセルもタイヤの
グリップ限界と対話しながらの
ウルトラスムーズ。
もちろんハンドル操作も。
こういうドライバーだから
リスクが高そうな高出力2ローターも
安定動作し、現実的耐久性で
アタックし続けることができるのだと
僕は感じています。
高出力エンジンにノーマルミッションを
組み合わせるような場合。
衝撃荷重が緩和される。
ダンパー付きクラッチ。
高トルク対応過ぎるクラッチ。
(メタルのマルチ)などは避けて
わざと滑るカーボンやオーガニック
素材を選択。
ハイグリップ過ぎるタイヤは避ける。
みたいなことを良く言われますが。
このレベルのドライバーになると
そんな必要もないのかもしれません。
ロータリーエンジンに限らず。
リスクが高いメカを長持ちさせる
要素のひとつにドライバーというのは
間違いなくあるはずかと。
ちなみに、前述の僕の友人も
走りの先生も出身エリアが
同じだったりするんですよね。
偶然とは思えない何かを感じて
しまいます。
Posted at 2022/07/24 19:58:47 | |
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