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2024年05月26日 イイね!

獅子エンブレム [117クーペ]

獅子エンブレム [117クーペ]117クーペの象徴である唐獅子エンブレム
プロトタイプではいすゞの社章がフロントグリルに付いていましたが、ジウジアーロ自身が獅子を象徴として選んだと言われています。
全車型でフロントグリルの中央に取り付けられています。


プロトタイプ初代


角目用のステンレス袴付


大きな台座に溶着され一体化した丸目用
馴染みのいすゞ部品で最後の一個だからと取り寄せてくれましたが後ろの取り付けピンが折れてましたorz。


獅子自体は角目も丸目も同じ樹脂製のもので
裏に5-75210011-0とモールドされています
(丸目用は中古品を分解し塗装再生したものです)


ハンドメイドのものと重ねてみるとサイズは全く一緒でした。


ハンドメイドの獅子エンブレムは金属製で鋳造に銀メッキのようです。エッチングにより黒く染められ凸部が磨かれています。


この獅子にもハンドメイドらしい噂があります。
「初期の獅子エンブレムは純銀無垢」

まさかそんな…
ただでさえ1台作るごとに赤字だったとも噂されるクルマで…
実際銀は当時も今もそれほど高価ではないとはいえ…
角目の頃にはいすゞが純銀ネクタイピンとかキーホルダーを記念品にしていたからこの噂が発生したのか?
そんな困った噂はセキュリティ的にも打ち消しておかなければ!

重さの観点で検証してみました。使ったのは0.1g単位で測れるキッチンスケール。

純銀の比重は約10.5
真鍮の比重は約8.5
エンブレムは鋳造のようで素材は不明ですが、
真鍮製だとすれば純銀無垢で同じものを作ると2割ほど重くなるはずです。



まずは未使用新品としてヤフオクで譲り受けたものから。前所有者はケースに入れて飾っていた方でした。純正パッケージなどはありませんが確かに使われた形跡は一切ないので未使用を信じて良さそうです。


type3か4の物


これもtype3か4の物
写真で見る以上にピカピカです


エッチングでわざと銀をヨゴシているので、錆び取りケミカルなどで磨いてはいけません。ピカピカすぎて格好良くないです。
銀でもそう簡単にキレイに黒く錆びることはなく、もう一度エッチング処理しないと元に戻りません。



自車69.5年型type1乙から外した物


これが手持ちいちばん初期のシャシ番号40番台の物
JISネジなので間違いなくtype1甲の物です。


ネジは真鍮製のようで擦り減っていますが、重さに大きく影響するほどではないと思います。全てナットやワッシャは外して重さ測定しました。

この結果から考察すると
type1甲でもそれ以降と重さに違いはなく全く同じものと考えられます。
噂で言う初期がどこまでを言うのか分かりませんが、シャシ番号1番からは販売していないでしょうから40番台ならほぼ最初の販売用出荷でしょう。

気になったのは未使用品だけが1割程軽いこと。
補修部品としていすゞから単体供給された物だと思われますが、わざわざ別のものを作るか?
サイズは全く一緒のように見えとくに薄い様子もありません。今回の測定で初めて軽いことを知り驚きました。

ハンドメイドの金属獅子といえば、
毛並みやモールドの甘さ具合で年式が判ると言う話しも聞きましたが、自分はそこまで極められていません。
獅子だけでも謎や噂がいっぱいです。


しかし長年の間にたくさんの獅子が集まったなと。
実はネジが1本折れていて今回の体重測定に参加できなかったtype1か2に住んでいた獅子がまだ1頭います…

Posted at 2024/05/27 02:03:51 | コメント(0) | トラックバック(0)
2024年05月24日 イイね!

フェンダー獅子の向き [117クーペハンドメイド]

フェンダー獅子の向き [117クーペハンドメイド]117クーペハンドメイドは1968年12月1日に発売され1973年まで4年半ほど販売されました。
販売された台数は2500台ほど。その中でも年式によるモデルチェンジだけでなく随時デイリーチェンジが行われたため、何台か集まっても違う部分があったり謎が多いのが魅力のひとつです。

特に初期型は試作的な部分もあったようでtype1と呼んで特別な捉え方をする人もいます。
自分は単に2代目のハンドメイドを探した時にたまたま出会ったのが69年型のtype1でした。所有初代はほぼ最終シャシ番号のハンドメイド完成形のtype4で10年ほど乗っていたので、2代目として初期型を所有したことでどこがどのように異なるのかが分かって面白いです。

さて最終型まで一貫して全年式全車型に取り付けられたフェンダーの獅子オーナメントについて。
初期はアンチモン製という噂も聞くことがありますが、まああったとしても試作品か最初の数台のことでしょう。現物を見たことはもちろん、誰かが持っているとか見たことがあるという噂さえ聞いたことがありません。

そんな中でtype1のフェンダー獅子のオーナメントの取り付け向きに議論があるようです。
自分のPA90(69y)は青の獅子オーナメントを両サイド前向きに付けていますが、時々間違っていると指摘されることもあります。

“type1の右フェンダーの獅子は後向き”の根拠はカタログ写真なのだと思っています。
ハンドメイドのカタログは若き篠山紀信氏が撮影したことで有名ですが、68年から72年末の発行のカタログまで中身のイメージ写真はほぼ変更なく使われています。
発売前に準備されたカタログは当然ながら生産試作車など正規の販売車以外を撮影したものでしょう。

で、ジャケット型カタログ写真の1枚(たぶん紀信氏撮影ではない)で右フェンダーオーナメントの獅子が後向きにハッキリ写っているのです。これが根拠になっているのでしょう。



ただ、写真をよく見ると117coupeと書かれたペットネームも見たことのないものです。生産型にはある“117"の部分のベースのメッキ枠がなく明らかに試作品です。


ホイールキャップも景色が映るほどピカピカのメッキでヘアライン仕上げが弱いようです。
というわけで車体はおそらく生産試作車で、獅子オーナメントについてもおそらく試作品。フェンダーの傾きに合わせた下側の厚みも無いように見えます。



撮影時には左側用の左向き獅子しか間に合っていなかったのだと想像します。右向き獅子はここだけですから。基本の左向きで試作しその後裏返して右向きを作るのだと考えられます。

ちなみに同じ初版カタログの紀信氏の撮影写真には前向き獅子も写っていました。
これも厚さが一定の試作品のように見えます。




同じ後向き獅子の写真はIsuzuConfidential(総合カタログ)にも載っています。表紙には「三菱自動車と業務提携」と書かれているので昭和43(1968)年6月以降に発行されたものだとわかります。



IsuzuConfidentialはおそらく毎年開催されていた東京モーターショーで配布されたのだと思います。68年は開催が10月26日から11月11日なので12月1日発売の117クーペのカタログよりも配布は先だったかもしれません。

おそらく翌69年のIsuzuConfidentialと思われる総合カタログはサイドフラッシャの形からtype1だと判断できますが右フェンダーの獅子は前向き、ペットネームも生産型と同じになっています。









68年発行の初代パーツリストで確認すると、フェンダー獅子オーナメントは左右で異なる部品番号になっています。
まさかわざわざ左右異なる金型を起こし獅子を同じ向きで作るとも考えにくいですよね。

私はそんなふうに考えますが、色々解釈してみるのも良し。そんな117談義をするうちにハマっていくのが117クーペハンドメイドの世界だと思います。


















Posted at 2024/05/24 22:37:30 | コメント(0) | トラックバック(0)
2024年05月24日 イイね!

誰が呼んだかハンドメイド [117クーペハンドメイド]

誰が呼んだかハンドメイド [117クーペハンドメイド]117クーペハンドメイド
旧車世界では当たり前のようにみんなが知っていてどんな車か分かるのではないかと思います。

ハンドメイドとは最初に誰が呼んだのでしょうか。
ハンドメイドという名称はオフィシャルではないので、いすゞが使うのを見ることはありません。
当時の雑誌記事などでも記述は見かけません。
少なくとも73年以降の車型と区別するためにその後誰かが呼んで雑誌などで一般的になったのでしょう。
このハンドメイドという呼び方が色々な誤解を生む要因であったりもすると思います。

ハンドメイドは72年型までのものを指しますが、発売当初は「117COUPE」という名前の車だけでした。
その後
「117COUPE EC」「117COUPE 1800」「117COUPE 1800N」という名前の車が順次発売されましたが、
4つの車型名が書かれているカタログ表紙をみると分かるようにベースとなったPA90はISUZU 117COUPE シリーズの中の「117COUPE」のままで、単に“117クーペ“といえばG161W +SOLEXキャブの車のことでした。
(単にカップヌードルといえばオリジナルを指すのと一緒ですね)




ハンドメイド車を詳細に見れば手作業の部分を多く発見することができるのは楽しみのひとつです。
かといって、雑誌などで定型文のように書かれる「複雑なボディをプレスする技術が未熟だった〜云々」はライターが裏付けもなく考えもせずに書いた気がしてちょっと違和感があります。どう見てもボディのどの部分にも1枚の鉄板から鈑金で作られたものなどはなく、当然一次的にはプレスで作られています。
”ハンドメイド“という言葉は素材から手で作る意味を想像させますよね。

鈑金の合わせ部分やハンダでの面修正、モールの調整など仕上げの多くの部分ではかなり手作業の様子を車体からうかがうことはできます。

いすゞのフラッグシップとして少量生産+高品質を目指したモデルであり、生産ラインの機械化をするほどのコストをかけずに治具を使い熟練職人が丁寧に組み立てていたのだと考えています。
きっとトヨタ2000GTやコスモスポーツなどでも同様の生産方法だったのではないでしょうか。

フラッグシップ117クーペが好評を得ていすゞのブランド力を高める役割を果たしたことは当時の雑誌などをみてもわかります。

1971年にいすゞはGMと全面業務提携することになります。しかしアメリカ的大量生産思考のGMの意向にイタリアンカロッツェリアのような手法は沿わず、73年以降は量産体制を進め生産台数を増やし一般化していったのだと自分は解釈しています。

モーターワールド誌1970年3月号に掲載された藤沢工場の117クーペ生産ラインの取材記事「いすゞ117クーペのできるまで」はとても貴重な資料です。隣に見えるベレットやフローリアンの生産ラインも大差ないもののように見えます。







ハンドメイド車の話の中でよく出てくるtype1甲乙、type2、3、4などの分け方については某クラブが発祥だと聞いています。口頭で話す中でもわかりやすく自分も使うことがありますが、正確な定義はよく知りませんし、シャシ番号からきっちり区別が出来るものでもないということのようです。でもおおよそ年式に合っているのだと思います。
基本は
type1甲 68年型JISネジ車
type1乙 69.5年型ISOネジ車
type2 70年型
type3 71年型
type4 72年型
なのだと自分は考えています。


117クーペのパーツリストで公式に発表されている年式の切り替えシャシ番号は
69.5- C#5200116-(ISO対応)
70- C#5200356-
71- C#5200806- C#5200801-(PA95)
73- C#5202526-(PA95)
74- C#5207990-
75- C#5217851-

年式でスキッとモデルチェンジされるわけでもなく年式をまたいで新部品を使ったり旧部品を使ったりするのがややこしい。でもそれもまた楽しい。
Posted at 2024/05/27 04:27:20 | コメント(0) | トラックバック(0)
2024年05月24日 イイね!

フェンダーの獅子の色[117クーペ]

フェンダーの獅子の色[117クーペ]117クーペ全年式にわたって装着されたフェンダーの獅子マーク。
68年型から最終まで同じ形状ですが色々種類があります。

誤解が多いのはPA90は背景色が赤色というもの。自分のPA90(69y)でも時々指摘されます。ハンドメイドオーナーでも知らない人は意外と多く、自分も72年式に乗っていた時はそう思っていました。
半分は間違っていませんが68~69年型PA90は青色が正解のようです。
品番は9-68621-950-0/9-68621-951-0。
type1はハンドメイドのうち生産台数が1割ほどしかなく目にする機会が少ないことと、これを補修部品としていすゞで注文すると70年型以降のPA90用の9-68622-258-0/9-68622-259-0(赤色)が互換部品として供給されるのが誤解の元でしょう。
カタログや当時の雑誌などを探しても証拠となるような色がわかるような写真が見つかりません。

PA90の獅子背景色がこの赤色になったのはPA95Sが発売された70年型からです。赤色はDOHC車用として77年型まで継続して同じ部品番号で使用されました。


70年型以降のPA95Sの青色は9-68622-371-0/9-68622-372-0という部品番号になっています。
青色の色味がtype1ものと違うという話もあります。自車PA90(69y)にはおそらく新車時代からの青いものが付いてはいますが元々の新品状態は見たことがないのでよくわかりません。

表題写真はPA90(72y)用にストックしてあった新品赤色エンブレムをPA90(69y)用に青色に変えてみたものです。
剥離剤と爪楊枝で赤色を剥がし、Mr.カラーの(クリア)ブルーを挿しました。

72年型からPA95Nが追加になり黄色の獅子が装着されました。9-68622-386-0/9-68622-387-0(黄色)
これも現物を見たことがありません。

量産化された73年型以降もPA95E/W赤 PA95S青 PA95N黄とこの3種が引き継がれました。
76年型以降は末尾が-1になるものの4グレード構成と対応色に変わりなく部品番号は同じです。



78年型以降は色のグレード分けがなくなり全グレード同じ部品番号になりました。しかしいすゞの互換登録ではなぜかそれ以前と互換性無しとされています。5-76210-037-0/038-0
2003年にいすゞで購入できましたがいまは入手不能。


違いは上部の装飾モールドの挿色が黒ではなく獅子の背景と同色になっています。裏側のモールドを見ると金型は同じようです。



1991年末に通りがかりの京都八幡の解体屋にあったシルバーのgiugiaroカスタム車から外したオーナメントがメタリックの金色のバックカラーだったことに驚きました。

高級そうですがまさかこれが黄色でしょうか?
このグレードだけの特別色なのか自作品か。パーツリストを見てもPA96SG専用は無いようでよくわかりません。

と思って販売カタログで写真を確認するとフェンダーに獅子が居ない!
獅子がいない117クーペがあるなんて今のいまままで知りませんでした。


八幡の解体車は内外装デカールも含め完全にgiugiaroカスタムでした。 内装、せめて前後シートだけでも欲しかったけど大きすぎて持ち帰れず泣く泣く諦めたため忘れません。
そういえばドリップモール(サーベルライン)もヘアライン入りで外そうとしましたがバッチリ貼り付いていて外せませんでした。
おそらく10年超えの1年車検になるタイミングで査定なしで解体にまわったのだと思いますが、いまだったら解体するにはあまりにも惜しい綺麗な個体でした。



Posted at 2024/05/25 12:20:39 | コメント(0) | トラックバック(0)
2017年10月01日 イイね!

ジウジアーロの本気デザイン [アルファ159]

初めてのアルファロメオ所有なので過去モデルとの比較はできませんが、車両としての出来の悪さは感じません。
残念ながら(幸いなことに?)発売から10年以上経っても街で見かけることもなかなか無く、見慣れた経験や記憶もありません。ジウジアーロによる流行に染まらない優れたデザインは時代を感じさせることもないので、販売終了から5年以上経った様には思えず中古車っぽくないのも良いです。
Posted at 2017/10/01 15:08:32 | コメント(0) | クルマレビュー

プロフィール

免許取得後最初に所有する車として‘91年にPA90(’72年型)を購入し、いまはPA90(‘69年型)を所有しています。自分のできる範囲でメンテしてきました。 ...
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