ドラムブレーキ清掃 兼 予行演習

今までまったく手を着けていないドラムブレーキ。
前回車検時の記録を見ると2.6mmなので、来年の車検では交換する予定。

フロントはオーバーホールを経験したので、今後は自分でも交換できる。ドラムブレーキも車検前に自分で交換しようかと、予行演習を兼ねて清掃作業を行おうと思います。

　

うちのムーヴはABS無しなので、ドラムにハブベアリングが付いています。

センターキャップを外すと、ロックナットに割りピンが入っているのが見えるので、割りピンを抜いてナットを外します。
ナットは19mmのソケットで外れますが若干緩い感じなので、なめない様に注意。

ナットが外れると、ベアリングとの間にワッシャーがあるので、向きを覚えておきます。

何事もなければドラムを手で引っ張れば抜けますが、抜けにくい場合は、ハブプーラーを使うか、センターナットを軽く緩めた状態でハブにホイールを着けて、引っ張りましょう。

次にブレーキシューを外します。

まず下側にあるスプリングを外し、その後止めピンを外します。

シューの厚みはまだ使えそうですが、両端側が減って来ているので、やはり次回交換ですね。

ブレーキシューが外れると、裏にサイドブレーキのワイヤーが繋がっています。
単に引っ掛けてあるだけなので、スプリングを押し下げてやれば簡単に外れます。

シューが外れたら、ドラムやシューをパーツクリーナーで清掃。

シューにくっ付いているスプリングやプレートなどの金属類は、5-56を噴いて拭き上げておきます。


この段階でブレーキピストンのブーツをめくって、ブレーキフルードが漏れてこないか、錆は無いか、動きはスムーズかを確認しておきます。もし異常があれば、カップキットの交換です。
一応カップキットは手元にありましたが、動きもスムーズだし交換する様な状態でもないので、今回は交換しませんでした。


問題がなければ、シューが当たる赤丸部分にグリスを塗布します。

ピストン先端は当然ラバーグリスですが、他の部分は何を使うのかネットで調べるも、シリコングリスだったり、専用グリスだったり、ラバーグリスだったり、みんなまちまち。元々着いていたグリスは、色や粘度から見てどうもラバーグリスっぽい。
さすがにパッドグリスは無いだろうと言うことで、ラバーグリスを塗布しておきました。

あとは元通りに組み上げるだけ。

シューの組付けが終わったら、ドラムを被せて手で回してみて、軽く「シュッシュッ」とわずかにシューが擦れる程度になるまで、ノッチをマイナスドライバーなどで動かしてはドラムを被せて回し、また外してノッチを動かしを繰り返します。

良い塩梅になったら、ワッシャーとセンターナットを入れて締め込みます。

規定トルクは68.7+-9.8Nmなので、69Nmで締めておきました。
最後に手でドラムを回して、フットブレーキやサイドブレーキを掛けて回転が止まるかを確認しておきます。

あとはセンターキャップ被せておしまい。

反対側も同様に作業を行った後、タイヤ付けて、ゆっくり走行しながらブレーキの効きを確かめたら終了です。




今回はじめてドラムブレーキの分解を行ってみたわけですが、多少面倒なところがあるものの、時間を掛ければ特に難しいことは無かったので、次回車検からは自分でシュー交換もやって行こうと思います。