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2018年10月28日 イイね!

クラシックレンジ ヘッドガスケット交換途中経過(その25)【片側のヘッド搭載】

クラシックレンジ ヘッドガスケット交換途中経過(その25)【片側のヘッド搭載】今年はランドローバー70周年なので色々なイベントがあり、この土日も軽井沢でイベントが開催されるので行ってみたかったのですが、自車の路上復帰を優先させることにして整備に勤しんでいました。

先日行ったバルブのすり合わせが確実に出来ているか確認するため、スパークプラグを付けてヘッドを反対向きにしてバルブ周りの燃焼室の窪みに液体を満たして漏れを確認しました。
通常は灯油を使うようですが、なかったのでキャンプ用のホワイトガソリンを使いました。



一杯まで満たします。


吸排気ポート側から漏れてこないか観察した結果、20分経っても漏れてきませんでした。
良かった。


ただしホワイトガソリンは蒸発するのが早いので、だんだんと減ってきてしまいます。
そこで表面積が同じなので蒸発量は同じはずと考え、減る量を確認したところ、全てのシリンダーで減少量は同じでした。
よって漏れは無さそうです。

そのあと、以前オイルストーンで研磨してあったヘッド面の歪み確認がまだだったので、ストレートエッジとシックネスゲージで確認しました。
全ての箇所が0.05mm以内だったので問題なし。



これでヘッドの搭載準備は終わったので、ついにヘッドをブロックに載せるところまで到達しました。(長かったなぁ)

次の作業はワークショップマニュアルには書かれていませんが、まずはシリンダーブロックのネジ穴に全てのヘッドボルトがスムーズに入るか確認します。
これは以前ヘッドガスケットなどをイギリスから購入した時には経費削減のため、ヘッドボルトは付いていたものを再利用する考えだったのですが、30年間エンジンの爆発力に耐えてきたものをそのまま再利用するのはマズイと思い、その後新品を購入してありました。

本番でもしもネジロック剤を塗った新品ボルトに不良などがあってネジが入らないものがあったら、リカバリーが難しいと思ったので慎重を期して全数確認しました。
ヘッドボルトは3種類あり、一番長いものは上部中央3本、一番短いものは下4本、それ以外の箇所には中くらいの長さのネジを使います。
ネジが軽く止まるまでねじ込んでみると同じ長さのネジは全て同じ深さまでねじ込まれることがわかりました。

左バンクにヘッドボルトを仮にねじ込んだところ


同じく右バンク


ヘッドボルトを一旦全て抜きます。
次にブロック面とヘッド面を綺麗に清掃して、シリンダーブロックに新品のヘッドガスケットを置きます。(下の2箇所に位置決めピンがあるので位置はすぐわかります。
ただし、ガスケットにはシールするところに突起が付いており、これを表にするのか裏にするのか悩みました。元々付いていたガスケットを見てみると、突起は裏側に出るように装着するのが正しいことがわかりました。
(よくよく見ると、ガスケットに「TOP」の刻印があり、それが普通に読める面が表になっていることがわかりました。後から考えると当たり前ですが。)

新品ヘッドガスケット(光の関係で黒っぽく見えますが全面銀色のメタルです)


シリンダーブロックにガスケットを置いたところ。
まずは右バンクから。


その後、ヘッドの当たり面を傷つけないように慎重にヘッドを載せ、位置決めピンに勘合させます。


ヘッドボルトにネジロック剤を塗布します。
使ったネジロック剤はアストロプロダクツで購入したこれ。中強度。


ヘッドボルトにネジロック剤を塗っているところ。


ネジロック剤を塗ったヘッドボルトを14カ所に軽く止まるまでねじ込みます。
まだガスケットを潰す前までです。
ねじ込む順番は、ワークショップマニュアルで決められています。
ただしワークショップマニュアルには左バンクの順番しか書かれてないので、私は頭が混乱すると思い右バンクのものを自分で書き、これを見ながら作業を行いました。

自作の右バンク用


ワークショップマニュアルに書かれている左バンクの締め付け順序



また、これもワークショップマニュアルには書いてないのですが、締め付けるトルクはいきなり規定値まで締めるのではなく、ここでも慎重を期してまずは規定の半分のトルクで全てのボルトを順番に締め込み、その次に正しい規定トルクで再度全てのボルトを順番に締め付けました。

ちなみに車種や年式によっては、ヘッドボルトの締め付けをトルクではなく、あるトルクになったらそのあとは指定角度で締め付ける塑性域締付法が指定されているものもあるようですが、私のレンジは締め付けトルクでしか規定されていませんでした。

ちなみに指定トルクは、先ほどの1番から10番のボルトは88-95Nm、11番から14番のボルトは54-61Nmです。

ヘッドボルトを締めているところはボルト番号と締め付けトルクを指差し確認しながらの真剣勝負だったので写真はありません。

ヘッドボルトを締め終わったところの写真です。


本日は時間切れで右バンクのみ終了です。
左はまた来週。


ちなみにトルクレンチのヘッドは大きいので、一番奥の10番のボルトは普通のソケットではバルクヘッドにレンチが当たりソケットがボルトに入りません。
そのため、角度が自由に変えられるユニバーサルジョイントが必要になります。
なお、レンチのユニバーサルジョイントには2種類あり、クルマのプロペラシャフトのジョイントに使われているような通常のユニバーサルジョイントもありますが、ここはかなり狭い場所なので長さの短いボールジョイントを使ったユニバーサルジョイントを用いて締め付けました。






本日はその他、様々な部品の塗装も行いました。


また、私の年式はインマニからバルクヘッドまでのヒーターホース(IN、OUT両方)が純正、社外とも欠品でどこも購入することができなかったので、ネットで汎用品を探したところ、大野ゴム工業の汎用ホース L型 HH-3502 が使えそうなのでモノタロウで購入してみました。なんとかカットなどして使えそうです。

写真の右2本がこれまで付いていたもの。左2本が大野ゴム工業のもの。





インマニを仮置きして合わせてみました。
同じ長さにカットしてU字パイプでつなげば使えそうです。(ここの配管は86から88年式のみです)


続きは来週。

Posted at 2018/10/28 19:45:11 | コメント(1) | トラックバック(0)
2018年10月26日 イイね!

クラシックレンジ ヘッドガスケット交換途中経過(その24)【ロッカーカバー、プレナムチャンバー塗装】

クラシックレンジ ヘッドガスケット交換途中経過(その24)【ロッカーカバー、プレナムチャンバー塗装】ヘッド組み上げに向けてこまごまとした作業を進めています。
ロッカーカバーやプレナムチャンバーは、以前サンエスK-1で洗浄してありましたが、取れない汚れがついていたりアルミ自体が変色していたりして、ちょっと見栄えが良くなかったので耐熱塗料で塗ってみました。

使った塗料はモノタロウの耐熱スプレーです。
色はシルバー。
折角なのでロッカーカバーを赤や黄色に塗ろうかとも思ったのですが、さり気なく綺麗にするのもシブいかなと思い、純正と同じシルバーにしました。


プレナムチャンバーの塗装中。
3回塗りしました。


塗装後


ロッカーカバー塗装中





塗装後


インジェクターのブラケットもサビや汚れで汚かったので同じ色で塗装しました。
ここ、結構見える場所なのでキレイにしておきかったのです。


つづく

Posted at 2018/10/26 23:37:13 | コメント(2) | トラックバック(0)
2018年10月22日 イイね!

クラシックレンジ ヘッドガスケット交換途中経過(その23)【バルブ組み込み】

クラシックレンジ ヘッドガスケット交換途中経過(その23)【バルブ組み込み】先日バルブの擦り合わせを行なったので、ヘッドにバルブを組み込みました。

組み込みの前にエキゾーストマニホールドの接合面をオイルストーンで整えます。


インテークマニホールドの面も。


バルブステムにエンジンオイルを少量塗ります。


バルブガイドに挿入します。


格安バルブスプリングコンプレッサーでバルブを縮めます。
格安でしたが最後まで壊れずに使えました。





コッターを装着します。
コッターの入れ方をネットで調べたら、シリコーングリスでコッターをバルブステムに貼り付ける方法などがあるようですが、私はグリスなど使わずに入れることができました。


吸気側のバルブステムにはシールを取り付けます。排気側バルブにはシールはありません。


左バンク組み込み完了!





右バンク組み込み完了!




さあ、いよいよ次回はシリンダーヘッドをシリンダーブロックにねじ止めします。
ここまで長かったです!






Posted at 2018/10/23 06:07:33 | コメント(0) | トラックバック(0)
2018年10月21日 イイね!

クラシックレンジ ヘッドガスケット交換途中経過(その22)【オイルパン清掃】

クラシックレンジ ヘッドガスケット交換途中経過(その22)【オイルパン清掃】ヘッド周りを分解した際にあまりにも汚かったので、オイルパンの中にもオイルスラッジが堆積しているだろうと思い、このままヘッドを組んでもオイルパンの汚いスラッジが循環してしまうことが考えられたので、パンの清掃をすることにしました。


清掃前
黒い液体ガスケットがベッタリ塗られています。
現状オイルパンからのオイル漏れはありません。


オイルを抜いてからボルトを外します。


ネットによるとオイルパンは液ガスで接着されているような状態になっているので、ネジを外しただけでは外れず、オイルパンセパレータなる工具が必要との情報があったので、念のためアストロにて購入しておきました。


しかし私のレンジのオイルパンはネジを外して少し力を入れただけで簡単に外れました。
(オイルパンセパレータがムダに!)


ドレンから抜けなかったオイルが1cmほど残っていました。
底の方を指で探ってみましたが、堆積物はほとんどありませんでした。




クランクシャフトが丸見えに。


ピストンの裏やコンロッド、カムシャフトなど普段目にすることがないものが見えました。
車の下に仰向けになってしばらく見入ってしまいました。





意外にもストレーナーはキレイ。


垂れないようにフキフキ。


スクレーパーでガスケットをはがします。
なお、本来付いているはずのコルクのガスケットは入ってなく、液体ガスケットのみで接合されていました。


オイルストーンで面を整えます。


ベルハウジングのプレートもキレイに。


オイルパンをサンエスK1で洗浄。


洗浄後


洗浄したらシャーシブラックの塗装が剥がれてサビが現れてしまいました。


艶消し黒塗料で塗装。





接合面をパーツクリーナーで良く脱脂してから、液体ガスケットをたっぷり塗ります。
なお、コルクのガスケットをイギリスから買ってありましたが、これまでも液体ガスケットのみで漏れが無かったので、今回も液体ガスケットのみでいくことにしました。


使ったのはアストロプロダクツのオリジナル液体パッキン。
色は赤なので黒いオイルパンだとよく見えて塗布が不足しているところがわかりやすいです。


ワークショップマニュアル通りフロントカバーとの接合部には多めに塗ります。
シリンダーブロック側の接合面も液ガスを塗る前に脱脂しておきます。




ワークショップマニュアルには書かれていませんでしたが、リアメインベアリングキャップの接合部にも塗っておきます。


途中、両手作業だったので写真がありませんが、オイルパン無事つきました。


液ガスは均一にちゃんと塗れているようです。




オイルパンが外れている時に手が入りやすかったので、ついでに排気管のダウンパイプがサビサビだったため耐熱塗料で塗っておきました。
こういうことするから時間がかかるんですよね。

左バンクのダウンパイプ


右バンクのダウンパイプ


使った塗料



見栄えが良くなりました。














Posted at 2018/10/22 03:18:14 | コメント(0) | トラックバック(0)
2018年10月14日 イイね!

クラシックレンジ ヘッドガスケット交換途中経過(その21)【バルブ擦り合わせ】

クラシックレンジ ヘッドガスケット交換途中経過(その21)【バルブ擦り合わせ】先日バルブの擦り合わせを行いました。

言葉は聞いたことがあったのですが、自分でやるのは初めてだったので、まずは作業内容をYouTubeで予習しました(笑)
昔はオートメカニック誌などの本でしか情報が得られませんでしたが、今は動画で勉強できるのでいい時代になりました。

さて、私が行った作業の紹介です。

当たり前のことですが、バルブの擦り合わせは非常に精密な当たり面の調整になりますので、バルブが元々付いていたポートで行う必要があります。
そのためバルブは付いていた場所がわかるように整理してありました。



また、作業するポートを間違えないように擦り合わせの時は指差し確認しながら行いました。

バルブコンパウンドの荒目をバルブのシール面に少量塗ります。




滑らかに動くようにバルブステムにエンジンオイルを少量垂らしてからバルブをシリンダーヘッドの吸排気ポートに装着します。
この時、バルブステムにコンパウンドが付かないように気をつけます。傷が付きますので。

次にタコ棒(バルブラッパー)の登場。


吸盤をバルブに吸い付かせて、まずは回転させてコンパウンドをなじませます。
それからタコ棒を親指と人差し指で挟んで、バルブをバルブシートに回転させながら当てることを繰り返して擦り合わせを行います。


慣れてくるとカンカンカン、カンカンカンとリズミカルに出来るようになってきます。
当たり面が平滑になるまでこれをだいたい10分くらい。


荒目のコンパウンドを綺麗に拭き取り、次に細目で同じ作業。
これも10分くらい。




擦り合わせ作業は金属同士を当てながら行うので、カンカンという相当大きな金属音が出ます。
我が家の周囲は住宅は密集してないのですが、長時間大音量でカンカンするのはさすがに気が引けて、途中から家の中で作業することにしました。

擦り合わせが進んでいくと、当たり面の密着度が上がってくるため、バルブシートからバルブを離す時に吸い付くような感触が出てきます。

最後にオイルに溶いた光明丹で当たり面の確認をします。

アストロプロダクツなどで光明丹を見る度に、「素人で使う人なんているのかな?」と思っていましたが、まさか自分が使うようになるとは。

バルブ側に薄く塗って、


ハンコを押す感じでバルブシートに押し付けます。

この時薄く塗ったつもりが意外とベッタリ付いてしまい、当たり面の確認がしづらかったので、バルブ側の光明丹を拭き取ってから再度押し当ててバルブに付いた光明丹で確認しました。

吸気バルブ


排気バルブ


排気バルブの当たり幅はちょっと広いのですが、このまま組むことにしました。

一つのバルブで30分、合計16本で約8時間かかりました。
根気のいる作業ですね!

Posted at 2018/10/20 08:05:45 | コメント(0) | トラックバック(0)

プロフィール

「@aki017 さん
モーターは動くんですね!失礼しました。
ギア欠けだったら、市販の汎用ギアが使えると良いですね。」
何シテル?   09/21 17:19
CRR1987です。 1987年式 クラシック レンジローバー5MT(1997年購入)と、1986年式ジムニーSJ30(3型)(1994年購入)、2010年式...
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